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韓国語で「お父さん/父・お母さん/母・家族親戚」呼び方徹底解説!

「お父さん」「お母さん」、「おじいさん」「おばあさん」、そして、「おじさん」「おばさん」「いとこ」など、家族や親戚の呼び方をご紹介します。日本と似ているところもありますが、韓国は儒教の教えが基になっているため、日本とはかなり違います。

「クッキングパパ」の韓国語版「アッパは料理師」

目次

1「お父さん」は「アボジ(아버지)」、「お母さん」は「オモニ(어머니)」です。

正式名称で、父や母を呼ぶ時にも、他人に紹介する時にも使います。

韓国語の「アボジ」「オモニ」という言葉(単語)は、日本の明治時代に、正式採用された言葉です。

日本語の「お父さん」「お母さん」という言葉も明治時代に作られた言葉(単語)です。それまでは地方ごとに「おっとう」「とうちゃん」、「おっかあ」「かあちゃん」などど呼ばれていたのを、儒教の教えも入れて、父母を丁寧に呼ぶ共通の呼び方ということで「お父さん」「お母さん」という言葉が明治政府主導で作られました。そのせいか「お父さん」「お母さん」という言葉は、どこかよそよそしい感じがしますよね。

「アボジ」「オモニ」には、日本語の「お父さん」「お母さん」のような、よそよそしいニュアンスはありません。

「お父さん」「お母さん」という言葉が、丁寧の「お」+「さん」となっていて、親しみを込めて呼ぶ言葉ではないですよね。

2 親しみを込めて呼ぶ時は、「アッパ(아빠)」「オンマ(엄마)」と呼びます。

自分の父や母を呼ぶ時に使います。他人に紹介する時は「アボジ」「オモニ」が一般的ですが、近い友人に紹介する時には「ウリアッパ(우리 아빠)」「ウリオンマ(우리 엄마)」ということもあります。
「ウリ」は通常「私たち」と訳しますが、兄弟が他にいなくても、自分の父や母は「ウリアッパ」「ウリオンマ」です。

日本語の「パパ」「ママ」のニュアンスに近いです。

日本語では、親しみを込めて呼ぶ時、子供たちは「パパ」「ママ」と呼びますが、それが「アッパ」「オンマ」の感じです。
韓国語では「アッパ」「オンマ」に親しみを込めたニュアンスがあるので、「パパ」「ママ」は使いません。

「アッパ」「オンマ」、カタカナ発音でだいたいOKです。

正確には「ッパ」は、濃音と言って、喉を詰めた感じの音です。
また「オンマ」の「オ」は口を縦にあけた「オ」です。「ア」と「オ」の中間くらいの音です。そして「ン」は、口をつぐむ「ン」ですが、「オンマ」は「ン」のあとに「マ」が続くので、日本人は自動的に口をつぐみます。ですので「オンマ」とカタカナ発音してもだいたい大丈夫です。

成人男性は、自分の父や母を呼ぶ時に「アボジ」「オモニ」と呼びます。

日本で、成人男性が自分の両親を「パパ」「ママ」と呼ばないのと同じです。成人の男性が「アッパ」「オンマ」では、ちょっと幼稚な感じになります。そういう人もいますけど。
女性の場合は、大人になっても「アッパ」「オンマ」と呼ぶ人も多いですし、「アボジ」「オモニ」と呼ぶ人もいます。あるいは、父は「アボジ」、母は「オンマ」という人もいます。「アボジ」とはちょっと距離感があるけど、「オンマ」とは距離感がない人、日本も多くないですか?

両親を一緒に呼ぶ時は「父母」は「プモ(부모)」と言います。

「プモ」は、漢字語「父母」のハングル読みです。
「父母」のことは「オボイ(어버이)」とも言います。「オボイ」は「アボジ」と「オモニ」を合わせた合成語です。
日本語の「親」に当たる韓国語はありません。「プモ」か「オボイ」になります。一般的には「プモ」と言います。

敬称は「父母様」「プモニム(부모님)」です。

プモニム‥すみません‥ 〔画像出典 : SBSチャンネル〕

普段直接呼ぶ時は「アボジ」「オモニ」です。

「ニム」は「様」という意味の敬称です。

「ニム」は、韓国では、一般的によく使う敬称です。
例えば、「社長(サジャン・사장)」は「社長(サジャンニム・사장님)」、「先生(ソンセン・선생)」は「先生(ソンセンニム・선생님)」と「ニム」をつけます。
「ニム」の「ム」の発音は、口をつぐむだけです。「ム」と言いません。「任務」と言おうとして「ニン」で止めてください。それが「ニム(님)」です。

3 他人の「お父さん」「お母さん」は「アボニム(아버님)」「オモニム(어머님)」です。

日本語でも、自分の両親のことを話す時は「私の父」「私の母」、他人の両親は「お父さん〔お父様〕」「お母さん〔お母様〕」と区別して呼ぶのと同じです。

義理の両親を直接呼ぶ時は「アボニム」「オモニム」と呼びかけます。

まとめると、
自分の父母を直接呼ぶ時、「お父さん」「お母さん」⇒「アボジ」「オモニ」
自分の父母を親しみを込めて呼ぶ時、「パパ」「ママ」⇒「アッパ」「オンマ」
自分の父母を他人に紹介する時や、話の中では、「父」「母」⇒「アボジ」「オモニ」
他人の父母を話す時、「お父さん」「お母さん」⇒「アボニム」「オモニム」
義理の両親を直接呼ぶ時、「お父さん」「お母さん」⇒「アボニム」「オモニム」

女性から見て「義理の父」は「シアボジ(시아버지)」、「義理の母」は「シオモニ(시어머니)」、男性から見て「義理の父」は「チャンイン(장인)」、「義理の母」は「チャンモ(장모)」です。

男性の場合、義理の母に呼びかける時「チャンモニム(장모님)」と言う人もいます。しかし、義理の父に呼びかける時、「チャンインニム(장인님)」とは言いません。

韓国では両親に敬語で話します。

子供のころは敬語ですが、大人になると、母親に対しては、だんだん、敬語ではない丁寧形になり、母親が老人になるころには、友達同士で話す言葉遣い『パンマル』になっているということも、女性の場合多いです。男性の場合は、女性ほど親と打ち解けないのか、特に父親に対しては、最後まで敬語で話すケースが多いようです。

4「おじいさん」は「ハラボジ(할아버지)」、「おばあさん」は「ハルモニ(할머니)」です。

他人に紹介する時も、直接呼ぶ時も同じです。
「ハルモニ」の「ル」は「L(エル)」音です。舌を上の歯の付け根につけてください。つけるだけで「ル」と言わないでください。

母方の「おじいさん」は「ウェハラボジ(외할아버지)」、「おばあさん」は「ウェハルモニ(외할머니)」です。

「ウェ(외)」は、漢字語「外」のハングル読みです。日本でも母方の祖父は「外祖父」、祖母は「外祖母」という言い方がありますよね。それが儒教式、男尊女卑です。父の系統が「正統」で、母の系統は「外」になります。

呼びかける時は「ハラボジ」「ハルモニ」です。

一般的な敬称は「ハラボニム(할아버님)」「ハルモニム(할머님)」です。

格式ある場面では、祖父は「チョブニム(조부님)」、祖母は「チョボニム(조모님)」となります。

結婚式などでは「チョブニム」「チョモニム」と呼びます。
「チョブ」は漢字語「祖父」、「チョモ」は漢字語「祖母」のハングル読みです。

5 孫は、男の子が「ソンジャ(손자)」、女の子は「ソンニョ(손녀)」です。

それぞれ「孫子」「孫女」のハングル読みです。

呼びかける時は名前で呼びます。

目下は通常名前で呼びます。

6  親戚の呼び方がとても複雑です。

家族や親族の呼び方は、儒教の考え方である「男尊女卑」「年長者が絶対」を頭に入れておくと、理解がしやすくなります。
先祖を祭る『祭祀』を行うのは「直系の男子」です。「直系の男子」がいなかったら『祭祀』は途絶えます。

韓国では、目上の人を名前で呼ぶのは失礼です。

ですので、親戚のおじさんやおばさんの名前を知らないことも多いです。

親戚を呼ぶ時は、その人間関係で呼びます。

父の兄は「クナボジ(큰아버지)」、直訳すると「大きいお父さん」、
父の弟は「チャグナボジ(작은아버지)」、直訳すると「小さいお父さん」、
結婚していない父の兄や弟は「サムチョン(삼촌)」、漢字語「三寸」のハングル読みですが、意味は「三親等」です。呼びかける時も「サムチョン」です。日本語にすると「三親等」と呼んでいることになります。

「親等」は血のつながりの数です。

親子は一親等、血のつながりの距離がひとつ、祖父母や兄弟は二親等、距離がふたつです。兄弟は親がひとつめで、そこからまたひとつなので計ふたつです。父の兄弟は、祖父母が二親等で、そこからもうひとつなので三親等です。

父の姉妹や、母の兄弟姉妹の呼び方は、年上か年下か、未婚か既婚かの区別がありません。

父の姉妹は、姉でも妹でも「コモ(고모)」です。
母の兄弟は、兄でも弟でも「ウェサムチョン(외삼촌)」、姉妹は姉でも妹でも「イモ(이모)」です。
『直系の男子』と、それ以外では、名称にも差が出ます。

結婚式など格式のある場所では、父の兄を「ベクプニム(백부님)」、父の弟を「スンブニム(숙부님)」と呼びます。

「ベクプ」は漢字語「伯父」、「スンブ」は漢字語「叔父」のハングル読みです。

「いとこ」は「サチョン(사촌)」です。

漢字語「四寸」のハングル読みです。意味は「四親等」です。
叔父(伯父)や叔母(伯母)が三親等なので、その子供は四親等です。
母方のいとこは「ウェジョンサチョン(외종사촌)」あるいは「ウェサチョン」です。

「いとこ」を呼ぶ時は、年上なら「オンニ(언니)」とか「オッパ(오빠)」、年下なら名前を呼びます。

女性から見て「姉」が「オンニ」、「兄」が「オッパ」です。
他人に紹介する時は、「サチョンオンニ」「サチョンオッパ」、あるいは「チンチョクオンニ」「チンチョクオッパ」と言います。「チンチョク(친척)」は漢字語「親戚」のハングル読みです。
年下のいとこを他人に紹介する時は、「サチョントンセン」あるいは、「チンチョクトンセン」のように言います。「トンセン」が「弟/妹」です。
「チンチョク〇〇」は、いとこより遠い親戚にも使えます。

人間関係が呼び名なので、1人の人をみんなが違う呼び方で呼びます。親戚が集まって話すときは、頭がこんがらがることもあります。

例えば、ある男性がいるとします。その人のことを
お兄さんの奥さんは「シアジェ(시아제)」と呼び、
お姉さんの旦那さんは「チョナム(처남)」と呼び、
お兄さんやお姉さんの子供〔甥とか姪〕たちは「チャグナボジ(작은아버지)」と呼び、
弟の奥さんは「シアジュボニム(시아주버님)」と呼び、
妹の旦那さんは「チョヒョンニム(처형님)」と呼び、
弟や妹の子供〔甥とか姪〕たちは「クナボジ(큰아버지)」と呼び、
奥さんのお兄さんは「メジェ(매제)」と呼び、
奥さんのお姉さんは「ジェブ(제부)」と呼び、
奥さんの弟さんは「メヒョン(매형)」と呼び、
奥さんの妹さんは「ヒョンブ(형부)」と呼び、
奥さんの兄弟の子供たちは「イモブ(이모부)」と呼び、
奥さんの両親は「サウィ(사위)」と呼びます。

1人の人に対して、親子でも違う呼び名を使います。

例えば、自分の母親が「ヒョンブ」呼ぶので、子供がまねして「ヒョンブ」と呼ぶと「イモブ」と呼びなさいと怒られます。「ヒョンブ」は「姉夫」、「イモブ」は「伯母夫」です。「ブ」は漢字「夫」のハングル読みです。
親戚の子供たちが集まって話す時も、人間関係によって、それぞれが呼び方が違うので複雑です。

以前は、親戚中が集まることは、普通にたくさんありました。

呼び方が複雑でも、みんな慣れていました。

しかし、このころは、結婚式くらいしかありません。

お年寄り以外は親戚の呼び名に慣れていないので、結婚式場のホームページには、親戚の呼称をまとめた物が、たいてい載っています。

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