韓国語で「お姉さん/お兄さん」「オンニ/オッパ」呼び方使い分け総まとめ[音声付]
韓国語で「お姉さん」が「オンニ/ヌナ」、「お兄さん」が「オッパ/ヒョン」ですが、妹が呼ぶのか、弟が呼ぶのかで言葉が変わります。また、本当の兄弟でなくても「オンニ/オッパ」と言いますし、お店の店員さんにも「オンニ/オッパ」を使います。ここでは、そんな「兄弟や家族」の呼び方、そして「店員さん」の呼び方をまとめます。
シンデレラ オンニ 〔画像出典 : KBSチャンネル〕
目次
- ○ 1 韓国では年上か年下か、男性から見るか女性から見るかで呼び方が変わります。
- ・女性から見て「姉/お姉さん」は「オンニ(언니)」
- ・男性から見て「姉/お姉さん」は「ヌナ(누나)」
- ・女性から見て「兄/お兄さん」は「オッパ(오빠)」
- ・男性から見て「兄/お兄さん」は「ヒョン(형)」
- ・本当の兄弟じゃなくても使います。
- ・韓国は家族中心の社会です。
- ・親しい関係になると、家族の呼び名を使って呼びます。
- ・今では、習慣的に、気軽に誰でも家族の名前で呼びます。
- ・本当のお姉さんは「チノンニ(친언니)」「チンヌナ( 친누나)」
- ・本当のお兄さんは「チノッパ(친오빠)」「チニョン(친형)」
- ・「お兄さま」「ヒョンニム(형님)」、「お姉さま」「ヌニム(누님)」という敬称があります。
- ・「オンニ」「オッパ」「ヌナ」はカタカナ発音でもだいたい通じます。
- ・「ヒョン」はコツが要ります。
- ・また、そこまで親しくない時は「ソンベ(선배)」と言います。
- ・韓国人は、初対面で、まず相手の年を聞きます。
- ・普通は、年が同じなら 「友達」「チング(친구)」です。
- ・逆に年上が年下を呼ぶときは、名前で呼びます。
- ・他人に話す時は、弟も妹も「トンセン(동생)」です。
- ・兄弟姉妹の「末っ子」を「マンネ(막내)」と言います。
- ・グループの一番若い人を「マンネ」と言います。
- ○ 2 韓国では、自分より年上の人を名前で呼ぶのは失礼です。
- ・家族や親戚でも同じです。名前では呼びません。
- ○ 3 「お父さん」「お母さん」「家族や親戚」の呼び方
- ○ 4 お店で店員さんを呼ぶ時の言い方
- ・一般的には、「ヨギヨ」とか「チョギヨ」と言います。
- ・昔は店員がおばさんだったら「アジュンマ」とか「アジュモニ」と言いました。
- ・このごろは「オンニ」とか「イモ」ということが多いです。
- ・店員さんがおじさんだったら、昔は「アジョシ」でした
- ・でも、あまりにも年上の人には「オッパ」と言いにくいです。
- ・おじさんたちは若い女性店員を呼ぶ時「アガシ」と言っていました。
- ・最近は、男性が女性店員に対して「オンニ」と言います。
- ○ 5 人の呼び方を覚えておくと韓国行っても使えます。
- ○ 6 本格的に韓国語を勉強してみよう!
1 韓国では年上か年下か、男性から見るか女性から見るかで呼び方が変わります。
儒教の国です。年齢が大切です。そして「直系の男子」が優先です。男尊女卑です。そのことが家族の呼び方にはっきり表れています。
女性から見て「姉/お姉さん」は「オンニ(언니)」
他人に紹介する時も呼びかける時も「オンニ」です。日本語の「姉」と「お姉さん」のような使い分けはありません。
男性から見て「姉/お姉さん」は「ヌナ(누나)」
他人に紹介する時も呼びかける時も「ヌナ」です。日本語の「姉」と「お姉さん」のような使い分けはありません。
女性から見て「兄/お兄さん」は「オッパ(오빠)」
他人に紹介する時も呼びかける時も同じです。
男性から見て「兄/お兄さん」は「ヒョン(형)」
ヒョン いっしょに行きます(行きましょう)❤ 〔画像出典 : SBSチャンネル〕
他人に紹介する時も呼びかける時も同じです。
「ヒョン」は漢字「兄」のハングル読みです。
本当の兄弟じゃなくても使います。
ドラマなどで「オンニ」や「オッパ」は聞いたことあると思います。恋人は、だいたい男性が年上なので、女性は「オッパ」と呼びます。恋人じゃなくても女性から見て親しい年上男性はみんな「オッパ」です。
韓国は家族中心の社会です。
韓国は、国よりも家族がその中心でした。それは儒教の教えでもあります。歴史的にもそうでしたし、今でもその意識が強いです。
これは、逆に言うと「家族以外は信じられない」「信じられるのは家族だけ」ということです。
例えば、ある人が新大久保で成功すると、その家族や親戚が、その人を頼って新大久保に来ることは今も普通にありますし、何か事業をはじめる時も、お金を扱う経理だけは信じられる家族、親戚に任せたい、そう考えるのが一般的です。
親しい関係になると、家族の呼び名を使って呼びます。
赤の他人でも、親しい関係になると『家族同様の人』『信じられる人』という意味で、その人のことを家族の呼び名で呼びます。
ですから、近い関係になったら、みんな「お姉さん」「お兄さん」「オンニ」「オッパ」です。
今では、習慣的に、気軽に誰でも家族の名前で呼びます。
元々、家族以外に家族の呼び名を使うのは、あなたは家族同様の特別な人、という意味がありましたが、今では、そこなでの意味はなくなりした。ただ単に親しみを込めて呼びます。
本当の兄弟じゃなくても「オンニ」「オッパ」と呼ぶと、すごく親しく近い感じがします。
本当のお姉さんは「チノンニ(친언니)」「チンヌナ( 친누나)」
女性から見た本当のお姉さん「チノンニ」
男性から見た本当のお姉さん「チンヌナ」
本当の兄弟じゃなくても、誰でも「お姉さん」「お兄さん」と呼ぶようになったので、本当の「兄弟」を呼ぶ呼び方が新たに必要になりました。
「チンオンニ」の「ン」と「オ」が一緒になって「チノンニ」となります。
他人に紹介する時に「チノンニ」「チンヌナ」を使います。直接呼びかける時は「オンニ」「ヌナ」です。
本当のお兄さんは「チノッパ(친오빠)」「チニョン(친형)」
女性から見た本当のお兄さん「チノッパ」
男性から見た本当のお兄さん「チニョン」
チン(친)は漢字の言葉で「親」です。
「チンオッパ」の「ン」と「オ」が合わさって「チノッパ」、「チンヒョン」の「ヒ」の「h」が弱まり「イ」となり、「ン」と「イ」が合わさって「チノョン」となります。
「チノッパ」「チノョン」は、他人に紹介する時の言葉です。直接呼びかける時は「オッパ」「ヒョン」です。
「お兄さま」「ヒョンニム(형님)」、「お姉さま」「ヌニム(누님)」という敬称があります。
男性から見た「お兄さま」は「ヒョンニム(형님)」、「お姉さま」は「ヌニム(누님)」です。「ニム」は「様」という敬称です。本当の兄や姉には使いません。
親しみも表したいけど、礼儀も保ちたい時の言葉です。歳の差が大きい時に使うことが多いです。
女性から見た「兄/オッパ」や「姉/オンニ」には、敬称をつけた言葉がありません。
「オンニ」「オッパ」「ヌナ」はカタカナ発音でもだいたい通じます。
カタカナ発音より、もう少しネイティブ発音に近くするには、
「オンニ」の「オ」は、口を縦にあけて「オ」です。「ア」と「オ」の中間くらいの音です。
「オンニ」の「ン」は「N」音です。舌を上の歯の付け根につけます。
「オッパ」の「オ」は、口をすぼめる「オ」です。「チュ―」する時の「チュ―」の口の形です。
「オンニ」の「オ」と、「オッパ」の「オ」は、違う発音です。
「オッパ」の「ッパ」は、喉を詰めた感じの「ッパ」です。『濃音』というのですが、カラスの鳴き声「カーッ、カーッ」が濃音に近いのですけど。
「ヌナ」の「ヌ」は、口をやや丸めて、「チュ―」の口で発音すると、ネイティブ発音になります。
「ヒョン」はコツが要ります。
「ヒョン」は、「ヒョンア」と言おうとした「ヒョン」で止める感じです。「ン」は「ng」音です。
また、そこまで親しくない時は「ソンベ(선배)」と言います。
「ソンベ」は「先輩」という漢字語のハングル読みです。意味も「先輩」ですが、特に同じ学校出身とか、同じ会社でなくても、年上の人を「ソンベ」と言います。
「後輩」は「フベ(후배)」ですが、後輩のことは名前で呼びます。
韓国人は、初対面で、まず相手の年を聞きます。
年を聞くのは、ある意味、名前を聞くより重要です。年を知らないと相手をどう呼べばいいかわからないからです。日本では、初対面で年を聞くのは失礼ですが、韓国では、まず年を聞きます。
また、同じ年でも、どちらが学年が先か、誕生日が先か確認します。1日でも早ければ、本当は「お姉さん」「お兄さん」です。
普通は、年が同じなら 「友達」「チング(친구)」です。
つまり、韓国では、年が同じでなければ「チング」ではありません。
逆に年上が年下を呼ぶときは、名前で呼びます。
名前で呼んでもいいのは、同い年か年下だけです。年上を名前で呼んではいけません。
他人に話す時は、弟も妹も「トンセン(동생)」です。
何人かの弟、妹がいる時は、まとめて「トンセン」と言います。年下は十把一絡げです。
特に区別する時は、弟は「ナムドンセン(남동생)」
妹は「ヨドンセン(여동생)」と言います。
「ナム」は「男」、「ヨ」は「女」のハングル読みです。
また、親しい年下のことも「トンセン」と言うので、本当の妹や弟は「チンドンセン(친동생)」と言って区別することもあります。
兄弟姉妹の「末っ子」を「マンネ(막내)」と言います。
「末っ子」には「末っ子気質」があります。一言で言うと「甘えん坊」です。いつもお兄さんやお姉さんがあれこれやってくれるから、自分から積極的に動きません。みんなで何かする時にも何もしないで待ってるだけです。でも、性格は明るくて天真爛漫、みんなに好かれるタイプです。
以前は、3人兄弟、4人兄弟、あるいはそれ以上に兄弟がたくさんいました。ですので、「マンネ」もたくさんいました。「マンネ」には「マンネ」の気質があって、少し一緒にいれば、だいたいわかりました。
しかし、今は一人っ子が多く「マンネ」気質の若い人は、ほとんどいません。
グループの一番若い人を「マンネ」と言います。
「マンネ」も本来は「兄弟姉妹の末っ子」という意味なのですが、グループの中の最年少もマンネと言います。K-popのアイドルグループでも、一番年下のメンバーを「マンネ」と言って紹介しています。
2 韓国では、自分より年上の人を名前で呼ぶのは失礼です。
これも儒教です。
家族や親戚でも同じです。名前では呼びません。
新大久保には韓国人がたくさんいて、韓国人の子供たちもたくさんいますが、日本の生活に慣れて、すっかり日本式の感覚の子と、新しく韓国から引っ越して来た韓国感覚の子がいます。
新しく韓国から来た子は、年下の子に名前で呼ばれると激怒します。「~さん」と「さん」をつけてもダメです。そのため、日本式になじんだ子は、なんで「~さん」と名前を呼んだだけで相手が急に怒り出すのか意味不明、なんてことも、よくあるそうです。
3 「お父さん」「お母さん」「家族や親戚」の呼び方
4 お店で店員さんを呼ぶ時の言い方
だいたい決まっています。
一般的には、「ヨギヨ」とか「チョギヨ」と言います。
「ヨギヨ(여기요)」は「ここです」
「チョギヨ(저기요)」は「あの~(の丁寧形)」という意味で、一番、普通の言い方です。
昔は店員がおばさんだったら「アジュンマ」とか「アジュモニ」と言いました。
「アジュンマ(아줌마)」は「アジュモニ(아주머니)」を短くしたもので「アジュモニ」のほうが、ちょっと丁寧な感じです。意味は「おばさん」です。
でも「おばさん」に「おばさん」というのは、何か失礼な感じもするし、礼儀もない感じです。
このごろは「オンニ」とか「イモ」ということが多いです。
「オンニ(언니)」は「お姉さん」、「イモ(이모)」は「母親の姉妹」を呼ぶ言い方ですが、そのほうがずっと親しみも感じられます。
「イモ(이모)」は、お店でも使いますし、母親の友人を親しみを込めて呼ぶ時にも使います。
店員さんがおじさんだったら、昔は「アジョシ」でした
「アジョシ(아저씨)」は「おじさん」です。しかし、こちらも「おじさん」に「おじさん」は失礼なので「オッパ(오빠)」「お兄さん」ということが増えています。
でも、あまりにも年上の人には「オッパ」と言いにくいです。
普通に「ヨギヨ」とか「チョギヨ」でいいです。
おじさんたちは若い女性店員を呼ぶ時「アガシ」と言っていました。
しかし、おじさんたちは、飲み屋のお姉さんを呼ぶ時も「アガシ(아가씨)」と言うし、「アガシ」という呼び方、あんまりいいイメージはありません。訳すと「お嬢さん」ですが、いいニュアンスではありません。それにそう呼ぶのは、本当におじさん臭い感じなので、最近は「オンニ」に変わりました。
最近は、男性が女性店員に対して「オンニ」と言います。
「オンニ」というのは、本来は、女性から見て「お姉さん」の意味です。「オンニ」の使用範囲が少しずつ拡大しています。
5 人の呼び方を覚えておくと韓国行っても使えます。
通じると楽しいですし、韓国ドラマを見ても楽しめると思います。
音で聞いて、耳で慣れてください。カタカナ発音とは少し違いますよね。
そして、よく使う挨拶表現、自己紹介の表現、旅行で使える表現も、ぜひ一緒にチェックしてみてください。音声がついていますので、聞くだけでも楽しめます。使えそうな表現は、フレーズや例文で丸々覚えてしまってください。そして、韓国行った時に使ってみてください。もちろんドラマを見た時にも、覚えた単語や表現は聞き取れるはずです。
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