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韓国の暮らし 1【食事・お酒・コーヒー】

韓国人の好きな海産物や魚料理をご紹介!

投稿日:2020年3月17日 | 最終更新日:2024年3月4日

韓国の肉料理は、サムギョプサルやカルビやチキン、プルコギ、サムゲタン、日本でも人気で料理の名前も知られていますが、韓国の海産物料理はどうでしょうか? ピンと来ない方が多いのではないでしょうか? 
韓国人も日本人と同じくらい海産物をたくさん食べています。しかし、日本人とは好みが違いますし食べ方も違うので、日本人には「韓国の海産物」はあまり馴染みがないように思います。
ここでは韓国人の好きな海産物、そして海産物料理をご紹介します。

目次 ▼

1 日本人と韓国人の年間の海産物消費量は

日本のほうが多いと思ったのですが、

1人当たりの年間消費量は、韓国が57kg、日本が46kg

韓国のほうが多いです。
世界1位、2位は、アイスランドとモルディブです。

2 韓国人のよく食べる魚(海産物)は

1位 スケトウダラ

2位 いか

3位 鯖

4位 太刀魚

5位 イシモチ

イシモチは干物(クルビ・굴비)でよく食べます。

日本人がよく食べる魚(海産物)は、
1位 鮭
2位 いか
3位 まぐろ
4位 ぶり
5位 えび

日本と韓国と比べるといか以外は全部違う

3 スケトウダラはいろいろな料理にして食べる

スケトウダラ焼き(명태구이・황태구이)

スケトウダラチヂミ(명태전)

スケトウダラ煮付け(명태조림)

スケトウダラ煮込み(명태찜)

スケトウダラにはいろいろ呼び名がある

寒い冬に外で凍らせて干してを繰り返したものはファンテ(황태)と言います。
他にも、생태、동태、북어、코다리、노가리、금태、진태、낚시태
どうやって捕まえたか、つかまえた後どうしたかによって名前が変わります。

スケトウダラの仲間の鱈もよく食べる

鱈スープ(대구탕)も人気の料理です。

スケトウダラ料理の専門店も

これはお店の宣伝ですが、そのくらい韓国ではスケトウダラや鱈がポピュラーでよく食べる魚のナンバーワンです。

最近はほぼすべてロシアからの輸入

韓国近海でぜんぜん捕れなくなってしまいました。これも温暖化の影響だと言われています。

4 韓国人もさしみを食べる

しかし、好きな魚が日本人と違います。

韓国でさしみと言えば、平目、鯛、ウロク

ウロク(우럭)はメバルの仲間みたいですが、日本語で何と言うのかよくわかりません。辞書にも出ていないし、日本のスーパーでも見たことがありません。

さしみもサンチュに包んで、お酢を混ぜたコチュジャン(チョコチュジャン)で食べる

ですので白身の魚が人気です。コチュジャンには白身が合います。
日本では赤身が人気ありますよね。赤身にはわさびが合います。同じさしみですが好みが違いますね。

韓国のさしみ屋へ行くと「つき出し」と呼ばれる前菜がたくさん出る

「つき出し」は日本語から来た韓国語です。日本では座席チャージの意味があるみたいですが、韓国ではその意味はありません。
「つき出し」にはさんまなどの焼き魚やコーンバターやサラダなどが出ます。

「つき出し」をたくさん出すのがサービス

漁港近くのさしみ屋へ行くと「つき出したくさんサービスするよ」と呼び込みしています。でも、あんまりたくさん食べると、つき出しだけでおなかいっぱいになってしまいます。

最後にメウンタン

メウンタン(매운탕)は辛いスープです。さしみに使った魚の残り部分を入れたスープで、魚は頭ごと入れます。これがだしになり絶品なんです。色は真っ赤っかですが見かけほどは辛くありません。

「まぐろのさしみ屋」は日本料理のイメージ

韓国にも「まぐろのさしみ屋」がたくさんあります。韓国人もまぐろはわさびで食べます。
韓国料理ではないので、つき出しもあまり出ませんしメウンタンも出ません。

5 韓国人はツナ缶をたくさん食べる

マート(スーパー)へ行くと、棚一面にツナ缶(참치캔)がたくさん並んでいます。

ツナ缶は料理の万能素材

玉子が料理にいろいろ使えるように、ツナも料理にいろいろ使えます。もちろんそのまま食べてもおいしいです。

韓国人は、日本人の23.5倍、ツナ缶を食べている

韓国人の1人当たりのツナ缶の年間消費量は、160グラムのツナ缶75個で、日本人は510グラムです。

6 韓国人はコルベンイをよく食べる

飲み屋ではコルベンイの和え物(골뱅이무침)をよく注文します。コルベンイはお酒のおつまみの代表格です。
韓国人の中には、日本人もコルベンイ(골뱅이)を食べると思っている人が多いですが、でも、食べませんよね。

韓国人の好きなコルベンイはつぶ貝

コルベンイは、辞書を見ると「巻貝の総称」と出ていますがつぶ貝です。つぶ貝なら日本人もお寿司で食べますよね。

コルベンイの缶詰が数年前から売り上げを大きく伸ばしている

以前は、家でコルベンイを食べることはあまりなかったのですが、景気の悪化とともに家で焼酎を飲む人が増えたためコルベンイ缶の需要も増えました。
また、コロナ禍で家飲みが増えたこともあって、コルベンイの需要がどんどん増えています。

世界のつぶ貝消費量の90%以上が韓国

残りの10%のうちのかなりの部分が日本ではないかと思います。

@(アットマーク)のことを一般的にコルベンイと言う

@がコルベンイと模様が似ているからです。

7 韓国人もうなぎを食べる

食べ方はうなぎ焼き

うなぎ焼き(장어구이)は、日本の蒲焼のような味付けではないので、日本の人には物足りない味かもしれません。うなぎは蒲焼のほうがおいしいかな?

うなぎも保養食

参鶏湯やコムタン(곰탕)も保養食と言われる栄養食です。保養食は、日本で言うスタミナ食みたいなもので、体が疲れて元気がない時に元気をつけるために食べます。

韓国では男性の精力を高めるというイメージが強い

ですから女性はあまりうなぎを食べません。日本へ来て、土用の丑の日におばさんたちがうなぎを買って行くのを見て、最初はちょっと変な感じがしました。

男性の精力を高める料理を、韓国ではスタミナ料理と言う

スタミナをちょっと特別な意味で使います。
ただ、最近は英語の本来の意味を理解する人も増えて、日本と同じような意味でスタミナ料理という人も多くなっています。

8 韓国人はどじょうを食べる

どじょう(미꾸라지)は海産物ではありませんけど、ここで一緒に紹介します。

食べ方は「どじょう鍋」

鰍魚湯(チュオタン・추어탕)と言います。

「どじょう」をすりつぶしてスープに入れる

「どじょう」が丸々の形で入っているわけではありません。
中には、丸々で入っている店もあるようですけど、一般的には骨をすりつぶして食べやすくします。「どじょう」はカルシュームが豊富でたんぱく質やビタミン、アミノ酸も豊富に含まれています。成人病の予防にもいいそうです。

鰍魚湯(チュオタン)は秋の保養食

好きな人は本当に好きでよく食べるみたいです。私の父も好きで、よく母が作っていました。味は見た目よりさっぱりしていておいしいです。

日本の「うなぎ」くらいは韓国でポピュラーな料理

参鶏湯ほどポピュラーではありませんけど。

9 とびっこご飯(アルパブ)も人気

韓国で日本料理と言えば「うどん」「とんかつ」「おすし」ですが、その次くらいに「とびっこご飯(알밥・アルパブ)」もポピュラーです。「とびっこ」は、日本でお寿司屋さんに行くと、軍艦巻きのおすしにのっている『とびうおの卵』「とびっこ」です。その「とびっこ」を載せた「まぜごはん」が「とびっこご飯(アルパブ)」です。

人気1位が「とんかつ定食」、人気2位が「とびっこご飯(アルパブ)定食」

フードコートの日本料理定食屋の1位2位の定番です。
韓国人は日本に行けば本場のおいしい「とびっこご飯(アルパブ)」が食べられると思っています。私もそうでした。でも日本で見たことがありません。

韓国オリジナルの中華料理が「チャジャン麺」、韓国オリジナルの日本料理が「とびっこご飯(アルパブ)」です。

韓国人のよく食べる肉料理と消費量
韓国人のよく食べる果物や消費量
韓国はお米の消費量が減っている

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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。