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韓国の暮らし(01)【食事・食べ物・お酒・コーヒー】

韓国人の好きな海産物や魚料理を、データを基に韓国人視点で紹介します。


イシモチの干物は贈答品の定番です。

目次

日本人と韓国人の年間の海産物消費量を調べてみました。

日本のほうが多いと思ったのですが、

韓国のほうが多かったです。

一人当たりの消費量が、年間で、韓国は57kg、日本は46kgです。
世界1位、2位は、アイスランドとモルディブです。

韓国人のよく食べる魚(海産物)は、

1位 スケトウダラ

2位 いか

3位 鯖

4位 太刀魚

5位 イシモチ

イシモチは干物(クルビ・굴비)でよく食べます。

日本人がよく食べる魚(海産物)は、
1位 鮭
2位 いか
3位 まぐろ
4位 ぶり
5位 えび
です。

日本と韓国と比べると、いか以外は全部違います。

スケトウダラは、いろいろな料理にして食べます。

スケトウダラ焼き(명태구이・황태구이)

スケトウダラチヂミ(명태전)

スケトウダラ煮付け(명태조림)

スケトウダラ煮込み(명태찜)

韓国では、スケトウダラには、いろいろ呼び名があります。

寒い冬に外で凍らせて干してを繰り返したものはファンテ(황태)と言います。
他にも、생태、동태、북어、코다리、노가리、금태、진태、낚시태
どうやって捕まえたか、つかまえた後、どうしたかによって名前が変わります。

スケトウダラの仲間に鱈がありますが、鱈もよく食べます。

鱈スープ(대구탕)も、人気の料理です。

スケトウダラ料理の専門店もあります。

これは、お店の宣伝ですが、そのくらい、韓国では、スケトウダラや鱈は、ポピュラーでよく食べる魚のナンバーワンです。

ただ、最近は、ほぼすべてロシアからの輸入です。

韓国近海で、ぜんぜん捕れなくなってしまいました。これも、温暖化の影響だと言われています。

韓国人もさしみを食べます。

しかし、好きな魚が、日本人と違います。

韓国でさしみと言えば、平目、鯛、ウロクです。

ウロク(우럭)はメバルの仲間みたいですが、日本語で何と言うのかよくわかりません。辞書にも出ていないし、日本のスーパーでも見たことがありません。

韓国ではさしみもサンチュに包んで、お酢を混ぜたコチュジャン(チョコチュジャン)で食べます。

ですので、白身の魚が人気です。コチュジャンには白身が合います。
日本では赤身が人気ありますよね。赤身にはわさびが合います。同じさしみですが、好みが違いますね。

韓国のさしみ屋へ行くと、まず「つき出し」と呼ばれる前菜が出ます。

「つき出し」は日本語から来た韓国語です。日本では、座席チャージの意味があるみたいですが、韓国では、その意味はありません。
「つき出し」には焼き魚(さんまなど)やコーンバターやサラダなどが出ます。

「つき出し」は、とにかくたくさん出るのがサービスです。

漁港近くのさしみ屋へ行くと「つき出したくさんサービスするよ」と呼び込みしています。でも、あんまりたくさん食べると、つき出しだけでおなかいっぱいになってしまいます。

そして、最後にメウンタンです。

メウンタン(매운탕)は、辛いスープです。さしみに使った魚の残り部分を入れたスープで、魚は頭ごと入れます。これがだしになり、絶品なんです。色は真っ赤っかですが、見かけほどは辛くありません。

韓国にも「まぐろのさしみ屋」がたくさんありますが、日本料理のイメージです。

韓国人も、まぐろはわさびで食べます。でも、つき出しもあまり出ないし、メウンタンも出ません。

韓国人はツナ缶をたくさん食べます。

マート(スーパー)へ行くと、棚一面に、ツナ缶(참치캔)がたくさん並んでいます。

韓国では、ツナ缶は料理の万能素材です。

それは、玉子料理がいろいろあって、玉子が料理にいろいろ使えるように、ツナも料理にいろいろ使えます。もちろん、そのまま食べてもおいしいです。

韓国人は、日本人の23.5倍、ツナ缶を食べています。

ツナ缶の1人当たりの消費量は、1年間に160グラムのツナ缶75個で、日本人のツナ缶消費量は、1年間に510グラムです。

韓国人は、お酒のおつまみ等に、コルベンイをよく食べます。

飲み屋では、つぶ貝の和え物(골뱅이무침)を注文します。
韓国人の中には、日本人もコルベンイ(골뱅이)を食べると思っている人が多いです。
でも、食べませんよね。
コルベンイは、辞書を見ると、巻貝の総称と出ていますが、

韓国人の好きなコルベンイはつぶ貝です。

つぶ貝なら、日本人もお寿司で食べますよね。

コルベンイの缶詰が、数年前から売り上げを大きく伸ばしています。

以前は、家でコルベンイを食べることは、あまりなかったのですが、景気の悪化とともに、家で焼酎を飲む人が増えたため、コルベンイ缶の需要も増えました。
また、ここ3年は、コロナ禍で、家飲みが増えたこともあります。
コルベンイの需要がどんどん増えて、

世界のコルベンイ(つぶ貝)消費量の90%以上が、韓国だそうです。

また、韓国では、@はコルベンイと模様が似ているので、

@(アットマーク)のことを、一般的にコルベンイと言っています。

韓国人もうなぎを食べます。

食べ方は、うなぎ焼きです。

うなぎ焼き(장어구이)は、日本の蒲焼のような味付けではないので、日本の人には物足りない味かもしれません。うなぎは蒲焼のほうがおいしいかな? 

うなぎも保養食です

参鶏湯やコムタン(곰탕)も保養食と言われる栄養食です。保養食は、日本で言うスタミナ食みたいなもので、体が疲れて元気がない時に、元気をつけるために食べます。

うなぎも保養食なのですが、韓国では、それよりも

男性の精力を高めるというイメージが強いです。

ですから、女性はあまりうなぎを食べません。日本へ来て、土用の丑の日におばさんたちが、み~んなうなぎを買って行くのを見て、最初はちょっと変な感じがしました。

男性の精力を高める料理を、韓国では、スタミナ料理と言います。

スタミナを、ちょっと特別な意味で使います。
ただ、最近は、英語の本来の意味を理解する人も増えて、日本と同じような意味でスタミナ料理という人も多くなっています。

韓国人はどじょうを食べます。

どじょう(미꾸라지)は海産物ではありませんけど、ここで一緒に紹介します。

食べ方は、鰍魚湯(チュオタン)という「どじょう鍋」です。

チュオタン(추어탕)と言います。

「どじょう」をすりつぶしてスープに入れるので「どじょう」が丸々の形で入っているわけではありません。

中には、丸々で入っている店もあるようですけど、一般的には、骨をすりつぶして食べやすくします。「どじょう」は、カルシュームが豊富で、たんぱく質やビタミン、アミノ酸も豊富に含まれています。成人病の予防にもいいそうです。

鰍魚湯(チュオタン)は秋の保養食と言われています。

好きな人は本当に好きで、よく食べるみたいです。私の父も好きで、よく母が作っていました。味は、見た目よりさっぱりしていて、おいしいです。参鶏湯ほどポピュラーではありませんが、

日本の「うなぎ」くらいはポピュラーな料理です。

とびっこご飯(アルパブ)も人気があります。

韓国で日本料理と言えば「うどん」「とんかつ」「おすし」ですが、その次くらいに「とびっこご飯(알밥・アルパブ)」もポピュラーです。「とびっこ」は、日本でお寿司屋さんに行くと、軍艦巻きのおすしにのっている『とびうおの卵』「とびっこ」です。その「とびっこ」を載せた「まぜごはん」が「とびっこご飯(アルパブ)」です。

人気1位が「とんかつ定食」、人気2位が「とびっこご飯(アルパブ)」定食、というくらい人気のある『日本料理』です。

韓国人は、日本に行けば本場のおいしい「とびっこご飯(アルパブ)」が食べられると思っています。私もそうでした。でも、日本で見たことがありません。

韓国オリジナルの中華料理が「チャジャン麺」、
韓国オリジナルの日本料理が「とびっこご飯(アルパブ)」です。

韓国人のよく食べる肉料理と消費量
韓国人のよく食べる果物や消費量
韓国は、お米の消費量が減っています。

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