韓国語で「お疲れ様(おつかれさま)」使い分け徹底解説![音声付き]
日本で仕事終わりに使う「お疲れさまでした」、韓国でも同じような表現にふたつの言い方がありますが、日本語とは使い方に差があります。
また、日本語の「ご苦労様です」に当たる韓国語もありますが、やはり使い方に差があります。
使い方の違いをしっかり理解して、上手に使えるといいですよね。
スゴハショッスムニダ!〔画像出典 : “자이언트 펭tv”〕
目次
- ○ 1「お疲れ様でした」は「スゴハショッスムニダ(수고하셨습니다)」
- ・日常のくだけた丁寧形は「スゴハショッソヨ(수고하셨어요)」
- ・近い関係の人には「スゴヘッソヨ(수고했어요)」
- ・『パンマル(タメ口)』は「スゴヘッソ(수고했어)」
- ・仕事が終わった時ばかりの時に使います。
- ・アイドルに使いたい時は
- ○ 2「ご苦労様です」は「スゴハセヨ(수고하세요)」
- ・その職業の仕事をしてくれた人に使います。
- ・韓国では「スゴハセヨ」をよく使います。
- ○ 3「ご苦労なさいました」「コセンハショッスムニダ(고생하셨습니다)」
- ・「コセン(고생)」は「苦労」という意味です。
- ・目下の相手を労らう時に「コセンヘッタ(고생했다)」「コセンマーニヘンネ(고생많이했네)」
- ○ 4 使い方の注意点
- ・日本でも目上の人に使うのは本来失礼です。
- ・「スゴハショッスムニダ」は、気を付けたほうがいい挨拶言葉です。
- ○ 5 若者たちはSNSで「ㅅㄱ」
- ・「スゴヘッタ(수고했다)」「お疲れさん」という意味です。
- ○ 5 使えそうな表現は、フレーズで覚えてしまいましょう。
- ○ 6 本格的に韓国語を勉強してみよう!
1「お疲れ様でした」は「スゴハショッスムニダ(수고하셨습니다)」
一般的な「お疲れ様でした」の意味の挨拶表現です。「スムニダ(습니다)」というフォーマルな形の丁寧形を使っています。直訳すると「苦労なさいました」となります。日本語同様過去形です。
「スゴ(수고)」は、単語としては「苦労/心労」という意味です。
日常のくだけた丁寧形は「スゴハショッソヨ(수고하셨어요)」
お二方お疲れ様でした〔画像出典 : KBSチャンネル〕
「ヨ」のほうが、ややくだけた丁寧表現で、日常会話で使います。
近い関係の人には「スゴヘッソヨ(수고했어요)」
敬語形ではない丁寧形です。直訳すると「お疲れ様でした」となりますが、もう少し軽い「お疲れ様」くらいのニュアンスです。
『パンマル(タメ口)』は「スゴヘッソ(수고했어)」
友達や目下に対して、「お疲れ」くらいの感じです。
仕事が終わった時ばかりの時に使います。
日本では、仕事帰りに飲みに行って、帰り際に使ったりしますが、そのような時に「スゴハショッスムニダ」は使いません。帰る時には「さようなら」という別れの挨拶になります。
アイドルに使いたい時は
コンサートが終わった時、いっしょにコンサートの仕事をした人なら、お互いに「スゴハショッスムニダ」「スゴヘツタ」と言えますが、韓国ではファンが「スゴハショッスムニダ」と言うことはありません。ファンが何かを言うなら誉め言葉を言うほうがいいですね。
例文だと「とってもよかったです」「チンチャチョアッソヨ(진짜 좋았어요)」とか、「感動しました」「カムドンへッソヨ(감동했어요)」とか。
2「ご苦労様です」は「スゴハセヨ(수고하세요)」
直訳すると「苦労なさいます」「苦労なさってください」となりますが、日本語の「ご苦労様です」です。
その職業の仕事をしてくれた人に使います。
宅配の配達員や、出前を持って来てくれた人、お店や食堂を出る時に店員さんに使います。
店員さんが自分より年上でも使えます。
しかし、会社で目上の上司には使えません。日本語の「ご苦労様」と同じです。
韓国では「スゴハセヨ」をよく使います。
日本では「ご苦労様」をあまり使いませんが、韓国では、その職業の仕事をしてくれた人には必ずと言ってもいいくらい使います。
買い物をした店を出る時、食堂やレストランで会計済ませて出る時、また、デリバリーの配達員が帰る時、「スゴハセヨ」と言います。
3「ご苦労なさいました」「コセンハショッスムニダ(고생하셨습니다)」
「スゴハショッスムニダ(수고하셨습니다)」とよく似た挨拶言葉ですが、挨拶言葉として改まって使うことはあまりありません。
「コセン(고생)」は「苦労」という意味です。
〔画像出典 : MBCチャンネル〕
苦労? たくさんしたんですよ。
「スゴ」は、ちょっとした「苦労」で、「コセン」は、かなりきつい「苦労」です。
目下の相手を労らう時に「コセンヘッタ(고생했다)」「コセンマーニヘンネ(고생많이했네)」
「コセンヘッタ(고생했다)」は直訳すると「苦労した」
「コセンマーニヘンネ(고생많이했네)」は「苦労たくさんしたね」
そんな感じで、目下の人が特に苦労をたくさんしたような時、目上の人が、その苦労を労う時に使います。
4 使い方の注意点
「スゴハショッスムニダ」「コセンハショッスムニダ」、どちらも目上の人に使うのは礼儀に反します。
本来はそうなのですが、若い人たちの語感では「コセンハショッスムニダ」を目上の人に使い、「スゴハショッスムニダ」を目下に使う、そんな感じになっていて、いろいろ問題になっています。韓国人でも間違って使っている人が、実はたくさんいます。
日本でも目上の人に使うのは本来失礼です。
教室で授業が終わった時に、先生に「お疲れ様でした」を使うのも本来は礼儀違反で、正しくは「ありがとうございます」です。しかし、実際は、一緒に授業を頑張ったという感じで「お疲れ様でした」を使っているケースが多いと思いますが、年配の人たちは「ありがとうございます」を使うべきと考えるようです。
韓国もこのあたりの事情は同じです。
「スゴハショッスムニダ」は、気を付けたほうがいい挨拶言葉です。
若い人に「スゴハショッスムニダ」と言われて、猛烈に怒り出すお年寄りたちがたくさんいます。「ハショッスムニダ」はフォーマルな敬語の形なので、本来は目上の人に使う形です。そのことも混乱の原因になっています。
5 若者たちはSNSで「ㅅㄱ」
日本人はラインですが、韓国人はカカオトークです。若者たちには若者たち独自の略語のようなものがあります。
「スゴヘッタ(수고했다)」「お疲れさん」という意味です。
「수고」の、はじめの文字「수」の子音「ㅅ」と、次の文字「고」の子音「ㄱ」をつなげて「ㅅㄱ」です。母音を省略して、子音をひとつずつつなげています。
他にも若者たちのSNSでの超短縮形、たくさんあります。興味のある方はこちらからどうぞ。
⇒韓国の若者たちのSNSでの超短縮形総まとめ
5 使えそうな表現は、フレーズで覚えてしまいましょう。
音声で聞いて、耳から覚えてしまいましょう。そうすれば、韓国行っても使えますし、ドラマでも聞き取れるようになります。
他にも、様々な挨拶の表現、自己紹介の表現、旅行で使える表現、ぜひ、一緒に見ておいてください。そして、韓国へ行って、使ってみてください。通じると楽しいですし、韓国ドラマを見て、聞き取れると楽しいですよね。
⇒韓国語でなんて言うの?「目次」へ
6 本格的に韓国語を勉強してみよう!
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