肉は韓国語でどう伝える?肉の消費量や韓国人がよく食べる肉料理を徹底調査!
日本で韓国料理と言えば、カルビ、サムギョプサル、参鶏湯が有名ですよね。最近はチキンも人気で、韓国人は毎日肉をたくさん食べているイメージがあるみたいですが、では、韓国人は一体どのくらい肉を食べているのでしょうか? そして何の肉をたくさん食べているのでしょうか? データを日本人と比較したところ意外なことがわかりました。実際の消費量を見てみましょう。
目次 ▼
- ○ 1 肉は韓国語でどうやって表す?
- ・肉は韓国語でコギ(고기)
- ・肉は韓国語でサル(살)とも言う
- ○ 2 韓国人と日本人の肉の消費量
- ・1人当たりの年間消費量は韓国人が51.5kg、日本人が35.7kg
- ・鶏肉消費量は韓国人が年間15kg、日本人が年間11kg
- ・牛肉消費量は韓国人が年間約9㎏、日本人が年間約8㎏
- ・豚肉の消費量は、韓国人が年間約20㎏、日本人が年間約11㎏
- ・羊肉の消費量は、韓国人が年間約400g、日本人が年間約200g
- ・鴨肉の消費量は、韓国人が年間約2.5kg
- ○ 3 韓国の鶏肉料理
- ・韓国で鶏肉と言えばフライドチキンと味付けチキン(양념치킨・ヤンニョムチキン)
- ・韓国では街中チキン屋だらけ
- ・チキン屋を商圏人口で見るとすごい
- ・出前好きの韓国人にとってチキンは出前してくれるのも大きい
- ○ 4 韓国の牛肉料理
- ・牛肉と言えばカルビ
- ・プルコギも牛肉の料理
- ○ 5 韓国の豚肉料理
- ・豚肉を言えばサムギョプサル(삼겹살)
- ・韓国人が年がら年中サムギョプサルを食べているわけではない
- ・韓国人が日本人の2倍も豚肉を食べている
- ・韓国ではチーズとんかつが大人気
- ・とんかつも最近は日本のような肉厚のものが一般的
- ・人気番組『路地の食堂(골목식당)』でもおいしいチーズとんかつのお店が登場
- ・おいしいと評判の冷凍食品ピーコックでも人気のある物のひとつがチーズとんかつ
- ○ 6 韓国の羊肉料理
- ・韓国では2016年頃から羊肉(양고기)の専門店が急増
- ・韓国の羊肉のお店は中国人や中国から来た朝鮮族がはじめたところが多い
- ・韓国での羊肉のお店の料理
- ・韓国で羊肉が流行った理由は珍しさと健康にいいから
- ○ 7 韓国の鴨肉料理
- ・韓国ではヘルシーな鴨肉料理が人気
- ・韓国の鴨肉料理の食べ方
- ○ 8 海産物や果物、お米の消費量は?
- ○ 9 まとめ
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 肉は韓国語でどうやって表す?
韓国料理といえば、サムギョプサルやプルコギなど「肉料理」が有名です。韓国を訪れた際や韓国語で料理を注文するときに、「肉」という言葉を知っているだけで会話がぐっと広がります。
ここでは、「肉」を意味する韓国語「고기(コギ)」を中心に、覚えておきたい表現や使い方をわかりやすく解説していきます。
肉は韓国語でコギ(고기)
韓国語で「肉」は「고기(コギ)」と言います。
一概に「肉」と言っても、鶏肉や牛肉、豚肉などさまざまな種類があります。
「고기(コギ)」は「肉」の総称的な呼び方となっており、「고기(コギ)」の前に動物の単語をつけることで、お肉の種類を表すことができます。
肉は韓国語でサル(살)とも言う
韓国語で「肉」は「고기(コギ)」と言いますが、他にもう一つ「살(サル)」があります。
一般的に「고기(コギ)」は食肉を指すのに対して、「살(サル)」は主に生きた人や動物の体の皮膚・筋肉・脂肪を指す場合が多いです。
2 韓国人と日本人の肉の消費量
OECDの資料によると次の結果がわかりました。
1人当たりの年間消費量は韓国人が51.5kg、日本人が35.7kg
大きな差がありました。韓国人は日本人の1.5倍、肉をたくさん食べている計算ですが、それでもEUやロシアより少なくて、中国より少し多いです。韓国人が多いのではなく日本人が少なすぎです。
鶏肉消費量は韓国人が年間15kg、日本人が年間11kg
韓国人はチキンが大好きです。韓国人の鶏肉消費量は年々増えていて、韓国人の70%以上が週に一度は鶏肉を食べています。
牛肉消費量は韓国人が年間約9㎏、日本人が年間約8㎏
牛肉の消費量は韓国人と日本人を比べても、ほぼ同じです。
韓国料理には、日本人も親しみのある焼肉やプルコギなど牛肉を使用する料理があります。どちらかというと家庭消費より外食での消費の方が多い傾向です。
豚肉の消費量は、韓国人が年間約20㎏、日本人が年間約11㎏
豚肉の消費量は、韓国人と日本人で大きな差がありました。
実は、韓国料理には「サムギョプサル」や「デジクッパ」「チョッパル」など豚肉を使用する料理がたくさんあります。
ちなみに、韓国の豚肉消費量は世界でベトナムに次ぐ2位です。
羊肉の消費量は、韓国人が年間約400g、日本人が年間約200g
韓国人の羊肉消費量はこの10年で3倍以上に増えています。
韓国ではもともと羊肉を食べる習慣がなかったようです。
しかし、素材の固定によるマンネリ化から若い人を中心に新しいお肉として注目されたことや、もともと羊肉を食べていた中国人の増加の影響が考えられます。
鴨肉の消費量は、韓国人が年間約2.5kg
日本人はほとんど食べないようで、データを見つけることができませんでした。
鴨は日本の歴史的にも文化的にも特別な地位があります。その伝統的な価値が続いており、現代では、天然の鴨を用いた料理は少なくなってきています。
3 韓国の鶏肉料理
韓国には鶏肉を使ったおいしい料理がたくさんあります。
いくつかの代表的な韓国の鶏肉料理を紹介します。
韓国で鶏肉と言えばフライドチキンと味付けチキン(양념치킨・ヤンニョムチキン)
子供たちも大好きですし、大人たちはビールといっしょに食べます。チキン(치킨)とビール(맥주)で、最近は(치맥・チメク)と言いますね。
韓国では街中チキン屋だらけ
私の両親の住む家の近くにもたくさんあります。それだけ需要があるということです。韓国にもKFC(ケンタッキーフライドチキン)がありますが、それほど人気はありません。韓国オリジナルのチェーン店が人気です。とにかく街中はチキン屋だらけです。
新大久保にも韓国のチキン屋が増えていますね。
チキン屋を商圏人口で見るとすごい
韓国では、今、チキン屋が全国に3万軒以上あるそうです。ソウルや釜山などの大都市では半径100メートルちょっとに1軒の割合でチキン屋があります。
そこに1600人の人が住んでいればチキン屋が1軒商売成立です。すごくないですか?
出前好きの韓国人にとってチキンは出前してくれるのも大きい
韓国では出前と言えば中華とチキンです。私の妹もチキンが大好きでしょっちゅう出前を取って食べています。
最近はなんでも出前してくれますけど。
4 韓国の牛肉料理
韓国料理の中でも、牛肉を使った料理は特別な存在感を放っています。濃厚なスープから炭火で焼く香ばしい焼肉まで、韓国ならではの調理法と味付けが牛肉の旨味を最大限に引き出します。また、家庭料理やお祝いの席で食べられる伝統的な一品も多く、韓国の食文化を深く知ることができます。
牛肉と言えばカルビ
プルコギも牛肉の料理
プルコギ(불고기)のプル(불)は火を、コギ(고기)は肉を指しており、元々は「火で炙って食べる肉」という意味ですが、現在プルコギ(불고기)は薄切りの牛肉を野菜とともにタレに漬け込んで焼く料理を指すことが多いです。
5 韓国の豚肉料理
韓国料理の中で豚肉は欠かせない食材の一つです。特にサムギョプサルやデジカルビなどの料理は、日本でも大人気です。甘辛い味付けや香ばしい炭火焼きの香りが食欲をそそり、一度食べたら忘れられない味わいに。韓国では家庭料理から屋台グルメまで、豚肉を使ったバリエーション豊富な料理が楽しめます。
豚肉を言えばサムギョプサル(삼겹살)
サムギョプサルは、豚のバラ肉のことを指しますが、豚バラ肉を焼いたものもサムギョプサルと言います。
サムギョプサル(삼겹살)のサム(삼)は数字の「3」、ギョプ(겹)は「層」、サル(살)は「肉」という意味です。
日本で言うと「三枚肉」、一般的には「バラ肉」と呼ばれるところを指します。
韓国人が年がら年中サムギョプサルを食べているわけではない
テジカルビ(돼지갈비)もありますし、ボッサム(보쌈)もありますし、豚肉の食べ方はいろいろあります。
韓国人が日本人の2倍も豚肉を食べている
日本人も豚カツを食べるし、カレーに豚肉入っているし、そんなに韓国人のほうが豚肉食べているのか実感としてあまり感じませんが、韓国人は焼肉でたくさん食べることが多いです。
韓国ではチーズとんかつが大人気
韓国で日本料理の代表的な物と言えば、すし、うどん、とんかつです。とんかつは韓国語で돈까스(トンカス)と言います。
とんかつも最近は日本のような肉厚のものが一般的
以前は、肉が薄くて全体的にぺったんこのものが多かったのですが、最近は日本のものに近づいてきたと言えますね。そして、とんかつの中でも最近人気なのはチーズとんかつです。韓国では、以前はチーズをそんなに食べなかったのですが、最近はチーズ自体がブームと言ってもいいくらいで、それもチーズとんかつが流行る理由かもしれません。
人気番組『路地の食堂(골목식당)』でもおいしいチーズとんかつのお店が登場
韓国の料理人の第一人者であるペクジョンウォン(백종원)の番組です。ペクジョンウォン(백종원)が「日本のとんかつよりおいしい」と発言して、その店はたちまち行列のできる人気店になりました。
おいしいと評判の冷凍食品ピーコックでも人気のある物のひとつがチーズとんかつ
いつか日本に行ったら本場のチーズとんかつが食べたい、そんな韓国人も多いのですが、日本では、チーズとんかつ、あんまりないですよね。
6 韓国の羊肉料理
韓国では「ヤンゴチ」などの羊肉料理が人気が上昇してます。
香ばしく焼き上げた串焼きやスパイスを効かせた味付けが特徴で、健康志向にもぴったりです。そんな新たな韓国グルメをご紹介します。
韓国では2016年頃から羊肉(양고기)の専門店が急増
それまでは羊肉を食べる習慣がありませんでした。日本でも羊肉は北海道のジンギスカン以外はあまり食べませんよね。臭いもきついですし。
韓国の羊肉のお店は中国人や中国から来た朝鮮族がはじめたところが多い
中国ではイスラムの人たちも多くて、屋台でもたくさん羊肉のお店がありますが、それが韓国に入りました。
韓国での羊肉のお店の料理
中国に行くとよく見かけますよね。
その名残か、羊肉の串刺し(양꼬치)の店が多いです。
また、中国式だからか羊肉には青島(チンタオ)ビールがよく合います。
日本のジンギスカンぽいのもあります。
韓国で羊肉が流行った理由は珍しさと健康にいいから
カルシュウムやビタミンが豊富なため、男性にとっては精力強化、女性にとっては皮膚美容に効果的だそうです。また体を温める効果もあり、そしてカロリーが低いためダイエットにも最適、更にはビタミンB1がストレス解消や鉄分やカルシュウムが貧血予防に効果があるという、とっても身体にいい食べ物です。
7 韓国の鴨肉料理
現在、韓国では合鴨を使用した鴨鍋や鴨の薬膳スープ、鴨焼肉として食べられています。
韓国ではヘルシーな鴨肉料理が人気
鴨肉は一見脂があってこってりしているように見えますが、コレステロールが低く高タンパク低カロリーと、とてもヘルシーです。
若者にも人気ですが、特にヘルシーな食事が大好きな韓国の年配に好まれています。
韓国の鴨肉料理の食べ方
サンチュ(상추)に包んで食べるのが一般的です。
家庭によってはハニーマスタードをつけたり、サンム(薄くスライスされた大根を酢でつけたもの)をサンチュと一緒に巻いて食べることもあるようです。
8 海産物や果物、お米の消費量は?
この記事では、韓国のお肉の消費量を紹介しましたが、海産物や果物、お米についてはどうでしょうか。
詳しくはこちらの記事をさんこうにしてください。
韓国人の好きな海産物と消費量
韓国人のよく食べる果物や消費量
韓国はお米の消費量が減っている
9 まとめ
調べてみると、肉の消費量が日本と韓国は大きく違うことがわかりました。
肉だけでなく、魚も野菜も果物も違います。
そして、一人当たりの消費量が、韓国のほうがずっと多いこともわかりました。
数字で客観的に比べてみると、食生活だけでなく生活全般が見えてくるようで面白いですね。
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監修者

<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。