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韓国語初心者必見!学習前に抑えたいポイントをやさしく解説

投稿日:2023年11月20日 | 最終更新日:2024年3月6日

これから韓国語の学習をはじめようという方のために、韓国語はどんな言葉で、どうやって学習するのが効果的なのか、そのポイントをご案内します。
韓国語というと、一般的には「ハングル」という認識かと思います。あのハングルの文字、独特の文字ですよね。あの文字が、日本語のひらがなカタカナ、あるいは漢字とはまったく違うので、日本語とは全然違う言葉のように見えますが、韓国語は日本語にとても近い言葉です。それは同じヨーロッパ言語圏のドイツ語やフランス語やスペイン語などがお互いによく似ているのと同じです。ドイツ人がフランス語を学ぶのはそれほど困難ではありまません。それと同じように、日本人は韓国語を学ぶことができます。他の言語を学ぶのとはスタートラインも違いますし、ポイントも違います。

目次 ▼

1 韓国語がどんな言葉か理解する

文字について

韓国語の文字の名前が「ハングル」

日本は「ひらがな」「カタカナ」を使い、韓国は「ハングル」を使っています。
文字の名前が「ハングル」です。ですので「ハングル語」という言語はありません。「ハングル語」というのは、日本語のことを「ひらがな語」というのと同じです。
 ではなぜハングル語というのか
それは↓こちらをご参照ください。
ハングル語と韓国語の違い

ハングルは発音記号の組み合わせ

ハングルは、基本の母音が10個、基本の子音が14個です。これを組み合わせて文字にしています。
上に表があります。横が母音(あいうえお)で縦が子音(あかさたなはまやらわ)です。母音と子音を組み合わせて文字にしています。ローマ字も子音と母音の組み合わせです。例えばKとAでKA、これで「か」と読みますが、ハングルもローマ字と同じ「子音と母音の組み合わせ」です。
ハングルには、上の表には出ていない、母音を2つ以上組み合わせた「合成母音」や、「た」と「だ」のような関係の、少しだけ音が変わる「激音」「濃音」、子音だけの音「パッチム」もあります。ローマ字よりも組み合わせの幅がずっと広いです。

発音について

発声方法は日本語と同じ

外国語と言えば英語ですが、英語の発音、自信ありますか。日本では中学校と高校と、少なくとも6年は習いますが、英語の発音は難しいですよね。日本人がどう頑張って発音してもネイティブの発音になりません。ほとんど不可能です。日本人の発音かネイティブの発音か、聞いたらすぐわかりますよね。そのくらい違いますよね。
それは、発声方法、つまり声の出し方が根本的に違うからです。声の質が違うので、ネイティブの発音は聞き取りにくいですし、どんなにまねてもネイティブの発音になりません。
しかし、韓国語は発声方法が日本語と同じなので、日本語を話すように発音すれば韓国語の音になります。
これは韓国人にとっても同じです。K-POPアイドルたちの日本語も、発音は日本語ですよね。

日本語にない音も習得は比較的容易

韓国語には、子音だけの音など、日本語にない音があります。しかし、子音だけの音は日本人が日本語の中で使っている音が大部分です。普段無意識に区別している音を、意識して区別できるようになれば、子音だけの音はマスターできます。
また、日本語では「た」と「だ」のように、清音と濁音の区別をしますが、韓国語では清音と濁音の区別はなく、平音と激音と濃音という区別をします。発声する時の息の出し方で音を変えます。日本語にない音ですが、コツがあるので、これも練習すれば誰でもできるようになります。

文法について

語順は日本語と同じ

英語のように語順を入れ替える必要はありません。日本人が日本語を話す順番でひとつひとつ単語を置き換えれば韓国語になります。
細かい違いはありますが基本は同じです。

助詞の使い方も同じ

例外はありますが、助詞の「は」「が」「を」なども、日本語から韓国語にひとつひとつ置き換えれば韓国語の文になります。
例えば「私は買いたい本があった」と「私が買いたい本があった」、この「は」と「が」の役割の違いは、日本語を学ぶ外国人にとってとても理解が困難なものです。しかし韓国人には説明不要です。
助詞の「は」と「が」の違いを感覚で理解できるのは、世界の中で日本人と韓国人だけです。
韓国語の助詞の用法は、日本人の場合、学習をはじめる前に、ほぼ完璧に感覚で理解できています。

言葉(単語)について

言葉(単語)の70%は元々漢字語

日本語は、言葉の70%が漢字語と言われていますが、韓国語も同じです。
韓国でも1990年代までは新聞にも漢字がたくさん使われていました。しかし、その後すべてハングルで表記するようになり、学校でも漢字はほとんど習わなくなりましたが、語源は漢字語である言葉がたくさんあります。

ひとつの漢字に読み方はひとつ

例外はありますが、ひとつの漢字に読み方はひとつしかありません。ですので、読み方を覚えれば単語量が一気に増えます。発音も日本語と似ている物が多いです。漢字は元々中国から来ましたから、似ているのは当然と言えば当然です。
例えば、「会」が「회(フェ)」、「社」が「사(サ)」ですので、会社は회사(フェサ)、社会は사회(サフェ)、漢字を組み合わせて読み方を当てはめるだけです。
日本語と同じで同じ音の漢字が多いです。同じ音の漢字をまとめてみると覚えやすくなります。

専門用語の漢字語は意味も使い方も日本語とまったく同じ

漢字は中国から来ましたが、中国とは使い方や意味がかなり違うため、日本人が漢字を書いて中国人に見せてもなかなか理解してもらえないことが多いです。漢字で筆談ができそうでできません。中国が略字体を使っているという問題だけではありません。漢字の意味や使い方がかなり違います。
しかし、韓国語の漢字語は日本語と意味も使い方も同じものが多いので、漢字のわかる韓国人であれば漢字でかなり筆談ができます。ただ残念ながら最近の若い人たちはほとんど漢字がわからないので筆談は不可能です。
しかし、韓国でも大学教授レベルになると教養として漢字はわかります。ですので、日本語が少ししかできなくても日本の新聞や、自分の専門分野の専門書を見て理解ができます。漢字は韓国語で読みます。日本語の読み方は知りません。でも意味は同じなので全く問題ありません。新聞や専門書では難しい表現を使ったり、まわりくどい言い方をしませんから、日本語を少し習った程度でもちゃんと読んで理解ができます。
漢字語は『日韓共通語』です。
日常よく使う漢字語の中に意味や使い方の違うものがありますが、その数は少ないです。

日本語ができれば韓国語は70%マスターできている

言葉の基礎が同じですから、日本人は日本語ができれば韓国語の70%はマスターできています。
発音も文法も単語も、既にかなりの部分が習得できた状態です。他の外国語を学ぶのとはスタートラインが違います。

2 韓国語初心者が知っておきたい習得のポイント

ポイント①明確な目標を設定する

「読める」が目標なのか「話せる」が目標なのかでは、練習量に大きな差があります。
100倍以上の差があると考えてください。文字を読んでなんとなく意味がわかる程度であれば割と簡単に達成可能ですが、きちんと話せるようになるには、そこからが遠いです。

ポイント②学習方法を決める

目標が「読める」であれば独学でも目標達成可能です。気合を入れて集中的に勉強すれば短期間での目標達成も可能ですし、NHK講座をのんびり続けることでも目標達成できます。
しかし「話せる」が目標だと独学は厳しいです。まったく不可能とは言いませんが、「話せる」ようになるには話す練習をしなければなりません。間違いを修正してくれる話し相手が必要です。
会話レベルが中級以上であれば、韓国へ行って実践練習できます。しかし、初歩レベル、初級レベルでは、実践練習できる場所がありません。韓国へ行って実際に使ってみることはできます。それで自分の韓国語が通じるかどうかはわかりますが、自分の韓国語の発音や文法が間違っていても誰も直してくれません。
初歩レベルの段階で会話の練習ができる相手は必然的にネイティブ講師になりますから、「話せる」を目標にする場合は、教室に通うかオンラインで学習するかを考える必要があります。

ポイント③韓国語学習を習慣化する

語学の学習はフィットネスと同じです。一度にたくさんやってもさほど効果はありません。毎日少しずつ続けることが大切です。1年続け、2年続けて「筋肉がついたな」「体が変わったな」やっと実感できます。
大切なことは、少しずつを継続して続けることです。気が向いた時にやるだけでは効果が出ませんし、いつの間にか諦めてしまいます。
そうならないためにも、習慣化して継続していきましょう。
ついつい怠けがちなタイプの人は、教室に通うのが一番です。

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3 韓国語初心者におすすめしたい学習法

韓国語ならではの効果的な学習法と、一般的に語学を学ぶ上での効果的な学習法、どちらもご紹介します。

「読む/書く/聞く/話す」4技能を総動員する

小さい子供なら耳で聞いてそれを全部覚えることができますが、大人はそうはいきません。子供の頭はスポンジですが、大人は頭が固まっています。日本人が小さい時に日本語を自然に覚えた時とは異なります。外国語の学習は、固まった頭に単語や文法を刷り込む作業です。これは大変な作業です。眺めるだけ、聞くだけでは頭に入りません。
「読む/書く/聞く/話す」4技能すべてを使うことで、やっと頭に入ります。入りやすくなります。面倒くさがらずに4技能すべてを使って、単語や文法を覚えましょう。

はじめに間違って覚えない

韓国語の発音には日本語にない音があります。はじめに間違って覚えると、あとで直すのが大変です。間違いを指摘され間違いだと気づいても、クセになっているとなかなか直りません。
変なクセがつかないように、ネイティブ講師にチェックしてもらって、正しい発音を身に付けましょう。

漢字語の言葉は漢字を一緒に覚える

韓国語の漢字は、ひとつの漢字に読み方はひとつですし、日本語と読み方が似ている場合が多く覚えやすいです。漢字の読み方は、基本の1千字を覚えれば中級レベルまで問題ありません。
と言って、漢字の読み方だけを覚えるのは大変です。普通の人はそんなに簡単に覚えられませんし、無理矢理覚えたものは忘れるのも早いです。
漢字の読み方だけを無理して覚えようとせず、単語が出てきた時に、漢字の言葉は漢字といっしょに覚えましょう。
例を挙げると、韓国語で「男」は「남자(ナムジャ)」と言いますが、単語を覚える時に「男 남자」だけを覚えるのではなく、「남자」は元が漢字語の「男子」です。「남」が「男」で「자」が「子」です。「男 남자(男子)」のように漢字も一緒に覚えていくと、漢字語がどんどん読めるようにになり単語量が一気に増えます。
「韓国語の漢字の読み方一覧」

文でおぼえる/フレーズで覚える

単語ももちろん大事ですが、覚える時は例文で覚えましょう。例文が会話の基礎です。例文の単語を入れ替えることで文を作ります。例文をたくさん覚えて、その単語を入れ替えながら言いたいことを言えるようにします。
これは英語を話す時も同じです。口からなんとか単語は出ても、うまく話すことができないのは、頭の中に文が入っていないからです。
会話をマスターするには、たくさんの文を覚えることが必要です。

音声付きの教材を使う

独学で学習する場合は音声が必要です。音声付きのものを選んでください。
耳から聞いて、例文を覚えていきましょう。
一回聞いて覚える人はいません。大切なのは繰り返し聞くことです。通勤や通学の時に、何度も聞きましょう。

自分の好きな歌やドラマを利用する

テキストの例文も大切ですが、テキストの文はおもしろい文ではありません。おもしろくない文ばかり聞いていると、勉強が楽しくなくなります。そこで挫折する人も多いです。
テキストで基礎を学習しながら、自分の好きな歌があれば歌をたくさん聞いて、そして覚えて歌ってください。好きなドラマがあればどんどん見てください。
ドラマは、はじめは日本語字幕で見て、次に韓国語字幕で見てください。その時に気になるところをノートに書いて覚えましょう。そして、次に字幕を消して見てください。気になったところが聞き取れるように繰り返し聞いてください。それを何度も繰り返せば聞き取れるところが増えていきます。歌でもドラマでも、自分が好きなもので学習するのが一番効果が高いです。モチベーションも上がりますから、テキストだけでなく、興味のあるものにチャレンジしてください。それが「聞く/話す」の基礎力になります。

4 韓国語初心者におすすめできない学習法

同時にいろいろな教材を使った学習

テキスト一冊に集中しましょう。薄くてもその一冊が頭に入れば、まずはそれがOKです。大切なのは、一冊を終えることです。それが基礎になりますし、終えたことで満足感も得られ、モチベーションも上がります。次のステップへ進みましょう。

5 まとめ

韓国語は日本語にとても近い言葉なので、単に読んで意味を理解するだけなら、かなりの高速で目標達成可能です。しかし、話せるようになるにはかなりの練習量が必要です。「読める」と「話せる」の差はとても大きいです。そこをしっかり理解して、自分自身の目標を立てて、目標に向かって頑張ってください。
目標の達成は可能です。

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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。