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韓国の暮らし(06)【教育・学校・受験】

韓国の大学と日本の大学のレベル比較、ランクがひと目でわかる。

下の表は、18歳人口に対して、どのくらいの%がその大学のレベルかを表にしたものです。

目次

大学のレベルを客観的に比較するのは難しいですね。

世界のいろいろな機関で、世界の大学ランキングを出していますが、それによると日本の東大が30位くらい、ソウル大が50位くらいです。ソウル大はこの10年で急上昇しています。でも、これは論文の数とかが問題ですから、入試が大変かどうかとは違います。

韓国の大学入試は本当に大変です。

高校生たちは、皆、寝る間も惜しんで勉強しています。そうしないと入れないからです。日本と韓国とどちらが受験が激しいかと言えば、多分韓国だと思います。でも、受験が大変なのと、大学のレベルは、やっぱり違いますよね。

韓国人は、日本と韓国の大学ランクを同じ順位で考えます。

日本の1番は東大で、韓国の1番のソウル大と同じ。日本の2番と3番は早稲田と慶応で、韓国の2番3番の延世(연세)高麗(고려)と同じ。そんなふうに考えています。ですから、韓国で5番目レベルの大学から日本に留学するとなったら、日本の5番目レベルより上に行きたいと考えます。

でも、韓国の大学、特に有名大学は定員が多く、ソウル大学をはじめ、だいたい4千人前後です。日本は国立大で1番定員が多い東大が3千人、私立の早稲田で8千人弱(付属高校から入る人を含む)です。韓国の18歳人口は日本の40%くらいですから、韓国で5番目に優秀な大学と日本で5番目に優秀な大学は、レベルが一致しなくなります。

日本では偏差値でレベル判断をしますが、韓国では偏差値はありません。

ですから、ここでは、18歳人口に対して、どのくらいの人がその大学に入るのかで判断したいと思います。たとえば、日本のトップレベルの東大・京大の学生数は人口の0.44%、200人に1人以下ですが、韓国のトップレベル、ソウル大と浦項工大とKAISTは人口の0.78%、130人に1人くらいですから、日本のトップレベルのほうが入るのが大変だ。そんな感じで比べてみました。

18歳人口に対して、どのくらいの%がその大学のレベルかを表にしたものです。

韓国のソウル大学や、浦項工大(포항공대・POSTECH)、科学技術大学(KAIST)は、東京大学、京都大学という、トップレベルに相当します。

しかし、ソウル大学のほうが定員が多いため、難易度はやや下がります。一橋や早稲田、慶応の、偏差値の高い学部も、このレベルになります。

浦項工大(포항공대・POSTECH)と科学技術大学(KAIST)は、工学と科学技術の専門家を養成するために国が作った研究大学です。それぞれ浦項(포항・ポハン)、大田(대전・テジョン)にあります。
また、韓国では、大学は「大学校」と言います。ソウル大はソウル大学校(서울대학교)です。

韓国の第2グループ延世(연세・ヨンセ)と高麗(고려・コリョ)は、だいたい日本の早稲田・慶応レベルです。

しかし、早稲田や慶応のほうが少し高いです。早稲田や慶応の偏差値の高い学部、例えば早稲田の政治経済学部などは、韓国のソウル大学レベルになります。

韓国の第3グループ、梨花女子(이화여자・イファヨジャ )や成均館(성균관・ソンギュングァン)、漢陽(한양・ハニャン)は、日本の東工大や大阪大学、名古屋大学、あるいは、旧帝国大、東京や関西の有名私立大レベルとなります。

韓国の第4レベル、西江(서강・ソガン)や慶熙(경희・キョンヒ)、韓国外国語(한국외국어)は、日本の旧帝大、東京や関西の有名私立大レベルとなります。

韓国でトップテンに入る大学より、北海道大学や九州大学、あるいは同志社大学という地方の大学のほうがレベルが高いというのは、韓国人には理解しにくいことです。

しかし、人口と定員と難易度で考えると、こうなります。

韓国の大学は、まず、その大学がソウルにあるかどうかです。

地方の大学でレベルが高い大学はありません。釜山大学でも、日本なら、広島大学とか、そのくらいの感じです。ですから、京都大学や大阪大学、あるいは東北大学などがいくらレベルが高いと韓国人に話しても、普通の韓国人は理解するのが難しいです。韓国の釜山大学レベルだろうと考えます。

日本人が韓国人に、自分の出身大学のレベルを伝えようと思ったら、時間をかけて、日本の事情を説明しなければならないと思います。

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