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韓国語で「会いたい/ポゴシッポ」場面に応じた表現フレーズ徹底解説![音声付き]

投稿日:2023年4月24日 | 最終更新日:2024年3月4日

韓国語で「会いたい」は「ポゴシプタ」です。会話では「ポゴシッポ」「ポゴシッポヨ」と言います。「ポゴシプタ」を直訳すると「見たい」となりますが、近い人に会う時は、顔をしっかり見るので、韓国では近い人に会う時は「見る」を使います。
日本人は「会いたい」という表現をどのくらい家族や恋人に使っていますか?
韓国人は「ポゴシプタ/ポゴシッポ」を日常的によく使います。
ここではドラマにもたんさん出てくる「ポゴシッポ」という表現についてわかりやすく解説します。

目次 ▼

1 韓国語には「会う」という意味の動詞がふたつある

「会う」は辞書を引くと「マンナダ(만나다)」と出ていますが、近い関係の人に会う時は「見る」という意味の「ポダ(보다)」を使います。近い関係の人に「会う」というのは、顔を直接見ることなので「見る」になります。
「マンナダ」は距離感のある人と会う時に使います。仕事で会ったり、あまり親しくない知り合いに会ったりする時です。
タレントの追っかけの場合は「ポダ」を使った「ポゴシプタ」でOKです。

2「ポダ(보다)」が「見る/会う」、「~コシプタ(고 싶다)」が「~たい」

「ポダ」の語尾「ダ」を取って、「~コシプタ」をつなげて「ポゴシプタ」です。
「~コシプタ」の「コ」は、言葉のはじめでは「コ」の音ですが、言葉の中間に入ると「ゴ」の音になります。

※「コ(고)」は、語のはじめに来た時は「コ」の音にに近く、語の中間に来た時には「ゴ」と濁音になります。韓国人は意識して区別をしているわけではありません。韓国語には「清音」と「濁音」の区別がないので「コ」でも「ゴ」でもどちらでもかまわないのですが、語の初めでは「コ」に近くなり、語の中間では「ゴ」に近くなります。喉の力の入り方で自然にそうなるためです。音の区別がないため、日本人が「コ」と言っても「ゴ」と言っても韓国人には同じに聞こえます。
 韓国語では息の吐き方で音の区別をします。子音には『平音』『激音』『濃音』があります。
ハングルの『平音』へ
ハングルの『激音』へ
ハングルの『濃音』へ

近い関係の人には「ポゴシプタ(보고 싶다)」

「会いたい」という意味で「ポゴシプタ(보고 싶다)」は形容詞です。「会いたい」が形容詞であるのと同様です。
「ポゴシプタ」で「会いたい」という言い切りの形になります。独り言もこの形です。
近い関係でない時は「マンナゴシプタ(만나고 싶다)」です。

日常会話の丁寧形は「ポゴシッポヨ(보고 싶어요)」

「会いたいです」という意味です。
更にフォーマルな言い方は
「ポゴシプスムミダ(보고 싶습니다)」

仕事などの関係なら「またお会いしたいです」という意味の「タシマンナゴシプスムニダ(다시 만나고 싶습니다)」ですが、近い関係の人なら「タシ ポゴシッポヨ(다시 보고 싶어요)」と言います。

韓国語の丁寧形には「~ニダ」で終わるフォーマルな丁寧形と、「~ヨ」で終わる日常会話の丁寧形があります。それぞれ「ニダ体」「ヨ体」と言います。日本では「ハムニダ体」「へヨ体」と言うこともあります。

韓国語の丁寧形の詳細についてはこちらを参照してください。
韓国語の2つのタイプの丁寧形について

『パンマル(タメ口)』は「ポゴシッポ(보고 싶어)」

ポゴシッポ ジョンボム(男性の名前) 〔画像出典 : KBSチャンネル〕

「ヨ」が丁寧の意味で、日本語の「です・ます」に当たります。
「会いたい」と言っています。切ない場面です。

過去形は「ポゴシッポッソヨ(보고 싶었어요)」「ポゴシッポッソ(보고 싶었어)」

〔画像出典 : KBSチャンネル〕

「ポゴシッポッソヨ」

「会いたかったです」という意味です。「ッソ(ㅆ어)」が過去を表します。

フォーマルな丁寧形は
「ポゴシッポっスムニダ(보고 싶었습니다)」



『パンマル(タメ口)』の「会いたかった」は
「ポゴシッポッソ(보고 싶었어)」

丁寧の「ヨ」を取ります。

韓国人は「ポゴシプタ/ポゴシッポ」をよく使う

恋人に会いたい時だけではなく、一人暮らしで、あるいは留学に行って寂しい時、母を「ポゴシッポ」と、韓国の女性はよく言います。男性でも言う人が多いです。そう言うほうが人としての温かみが感じられます。日本人よりずっとずっと使用頻度が多いです。これも文化の違いかもしれませんね。

そして「会う」という意味の「ポダ」「マンナダ」はいずれも他動詞です。そのため「~に会う」の「に」は、韓国語では「を」に当たる「을/를」を使います。
オンマルル ポゴシッポ(엄마를 보고 싶어)
→ 母に会いたい[直訳では「母を会いたい」]

「とても会いたい」と言いたい時

「とても」と強調する時は、日本語同様、形容詞の前に副詞をつけます。
アジュポゴシプタ(아주 보고 싶어)
→ とても会いたい
ノムポゴシプタ(너무 보고 싶어)
→ めっちゃ会いたい〔直訳は会いたすぎ〕
ノムノムポゴシプタ(너무너무 보고 싶어)
→ めちゃめちゃ会いたい〔直訳は会いたすぎ〕
「アジュ」が基本ですが、やや文語的ニュアンスのため、『パンマル(ため口)』とはバランスが合いません。
「ノム」「ノムノム」は、会話でよく使われる形です。若者たちがよく使いますが、本来はマイナスニュアンスを強調する副詞です。日本語の「~すぎ」に近いです。そのため韓国語初歩者が使うと違和感いがあるため、おすすめしませんが、しかしそうすると適当な副詞がありません。「とてもポゴシプタ」と言いたい場合は「ノム」「ノムノム」を使うしかありません。

更に詳しいことはこちらを参照ください。
韓国語で「とても~/本当に~」

3「ポゴシッポ」「ポゴシプタ」の発音は

ちょっとしたコツをつかめばネイティブ発音に近くなります。

「ポゴシッポ」は日本語発音で通じる

「ポゴ」の「ポ」と「ゴ」は口を丸めて発音します。「チューする」時の「チュー」の口です。
「シッポ」の「ポ」は息を吐きながら発音する激音です。強めに発音します。

「ポゴシプタ」の「シプタ」は「シpタ」

「プ」は「p」です。「pu」ではありません。「失敗」と言おうとして「しっ」で止めて、すぐに「タ」を続けてください。「タ」は「ッタ」のようになりますが、それが「シpタ」です。

4 使えそうな表現はフレーズで覚えてしまいましょう。

音声で聞いて耳から覚えてしまうのが効果的です。そうすれば韓国行っても使えますし、ドラマでも聞き取れるはずです。

自己紹介の表現、挨拶の表現、韓国へ旅行へ行った時に使える表現を、ぜひ一緒に見ておいてください。そして、韓国へ行った時に使ってみてください。通じると楽しいですし、ドラマを見て聞き取れるとうれしいですよね。
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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。