韓国語で「会いたい/ポゴシッポ」場面に応じた表現フレーズ徹底解説![音声付き]
日本人は「会いたい」という表現を、どのくらい恋人や家族に使っているのでしょうか?
韓国人は「ポゴシプタ/ポゴシッポ」を本当によく使います。
ここでは、ドラマでもよく出てくる「ポゴシッポ」について徹底解説です。
ポゴシッポ ジョンボマ(会いたいジョンボム) 〔画像出典 : KBSチャンネル〕
目次
- ○ 1 韓国語には「会う」という意味の動詞がふたつあります。
- ○ 2「ポダ(보다)」が「見る/会う」、「~コシプタ(고 싶다)」が「~たい」
- ・近い関係の人には「ポゴシプタ(보고 싶다)」
- ・日常会話の丁寧形は「ポゴシッポヨ(보고 싶어요)」
- ・『パンマル(タメ口)』は「ポゴシッポ(보고 싶어)」
- ・過去形は「ポゴシッポッソヨ(보고 싶었어요)」「ポゴシッポッソ(보고 싶었어)」
- ・韓国人は「ポゴシプタ」「ポゴシッポヨ」をよく使います。
- ・「とても会いたい」と言いたい時は
- ○ 3「ポゴシッポ」「ポゴシプタ」の発音は
- ・「ポゴシッポ」は、日本語発音でも通じます。
- ・「ポゴシプタ」の「シプタ」は「シpタ」です。
- ○ 4 使えそうな表現は、フレーズで覚えてしまいましょう。
- ○ 5 本格的に韓国語を勉強してみよう!
1 韓国語には「会う」という意味の動詞がふたつあります。
「会う」は辞書を引くと「マンナダ(만나다)」と出ていますが、近い関係の人に会う時は「見る」という意味の「ポダ(보다)」を使います。近い関係の人に「会う」というのは、顔を直接見ることなので「見る」になります。
「マンナダ」は距離感のある人と会う時に使います。仕事で会ったり、あまり親しくない知り合いに会ったりする時です。
タレントの追っかけの場合は「ポダ」を使った「ポゴシプタ」でOKです。
2「ポダ(보다)」が「見る/会う」、「~コシプタ(고 싶다)」が「~たい」
「ポダ」の語尾「ダ」を取って、「~コシプタ」をつなげて「ポゴシプタ」です。
「~コシプタ」の「コ」は、言葉のはじめでは「コ」の音ですが、言葉の中間に入ると「ゴ」の音になります。
※ 「コ(고)」は、語のはじめに来た時は「コ」の音にに近く、語の中間に来た時には「ゴ」と、濁音になります。韓国人は意識して区別をしているわけではありません。韓国語には「清音」と「濁音」の区別がないので、「コ」でも「ゴ」でも、どちらでもかまわないのですが、語の初めでは「コ」に近くなり、語の中間では「ゴ」に近くなります。喉の力の入り方で、自然にそうなるためです。音の区別がないため、日本人が「コ」と言っても「ゴ」と言っても、韓国人には同じに聞こえます。
韓国語では、「清音/濁音」ではなく、息の吐き方で音の区別をします。ですので、日本人が「ぞ」の発音のしかたで「コ」と言うと、韓国語では「~コシプタ」の「コ(주)」とは違う音、「コ(코)」になります。カタカナ表記では同じになりますが、韓国語では『激音』という別の音です。そして、韓国語にはもうひとつ、喉を詰めて発音する『濃音』の「コ(꼬)」があります。
日本語と音の区別のしかたが違います。
近い関係の人には「ポゴシプタ(보고 싶다)」
「会いたい」という意味で、「ポゴシプタ(보고 싶다)」は形容詞です。「会いたい」が形容詞であるのと同様です。
「ポゴシプタ」で「会いたい」という言い切りの形になります。独り言もこの形です。
近い関係でない時は「マンナゴシプタ(만나고 싶다)」です。
日常会話の丁寧形は「ポゴシッポヨ(보고 싶어요)」
「会いたいです」という意味です。
更にフォーマルな言い方は「ポゴシプスムミダ(보고 싶습니다)」です。
仕事などの関係なら「またお会いしたいです」という意味の「タシマンナゴシプスムニダ(다시 만나고 싶습니다)」ですが、近い関係の人なら「タシ ポゴシッポヨ(다시 보고 싶어요)」と言います。
『パンマル(タメ口)』は「ポゴシッポ(보고 싶어)」
ポゴシッポ ジョンボム(男性の名前) 〔画像出典 : KBSチャンネル〕
「ヨ」が丁寧の意味です。日本語の「です・ます」に当たります。
「会いたい」と言っています。切ない場面です。
過去形は「ポゴシッポッソヨ(보고 싶었어요)」「ポゴシッポッソ(보고 싶었어)」
〔画像出典 : KBSチャンネル〕
「ポゴシッポッソヨ」
「会いたかったです」という意味です。「ッソ(ㅆ어)」が過去を表します。
フォーマルな丁寧形は「ポゴシッポっスムニダ(보고 싶었습니다)」
『パンマル(タメ口)』の「会いたかった」は「ポゴシッポッソ(보고 싶었어)」
丁寧の「ヨ」を取ります。
韓国人は「ポゴシプタ」「ポゴシッポヨ」をよく使います。
恋人に「会いたい」だけではなく、一人暮らしで、あるいは留学に行って寂しい時に、母を「ポゴシッポ」と、韓国の女性はよく言います。男性でも言う人多いです。そう言うほうが、人としての温かみが感じられます。日本人より、ずっとずっと使用頻度が多いです。これも文化の違いかもしれませんね。
そして、「会う」という意味の「ポダ」「マンナダ」は、いずれも他動詞です。そのため「~に会う」の「に」は、韓国語では「を」に当たる「을/를」を使います。
オンマルル ポゴシッポ(엄마를 보고 싶어) 母に会いたい[直訳では「母を会いたい」]
「とても会いたい」と言いたい時は
「とても」と強調する時は、日本語同様、形容詞の前に副詞をつけます。
アジュポゴシプタ(아주 보고 싶어) とても会いたい
ノムポゴシプタ(너무 보고 싶어) 会いたすぎ
更に強調してノムノムポゴシプタ(너무너무 보고 싶어) 会いたすぎ
「アジュ」が基本ですが、やや文語的ニュアンスのため、『パンマル(ため口)』とはバランスが合いません。
「ノム」「ノムノム」は、会話でよく使われる形ですが、本来は、マイナスを強調する副詞です。日本語の「~すぎ」に近いため、韓国語初歩者が使うとおかしなニュアンスになります。そのため、おすすめしませんが、そうすると、適当な副詞がありません。「とてもポゴシプタ」と言いたい場合は、「ノム」「ノムノム」を使うしかありません。
更に詳しいことは、こちらを参照ください。
⇒韓国語で「とても~/本当に~」
3「ポゴシッポ」「ポゴシプタ」の発音は
ちょっとしたコツをつかめば、ネイティブ発音に近くなります。
「ポゴシッポ」は、日本語発音でも通じます。
「ポゴ」の「ポ」と「ゴ」は、口を丸めて発音します。「チューする」時の「チュー」の口です。
「シッポ」の「ポ」は、息を吐きながら発音する激音です。強めに発音します。
「ポゴシプタ」の「シプタ」は「シpタ」です。
「プ」は「p」です。「pu」ではありません。「失敗」と言おうとして「しっ」で止めて、すぐに「タ」を続けてください。「シプッタ」のようになりますが、それが「シpタ」です。
4 使えそうな表現は、フレーズで覚えてしまいましょう。
音声で聞いて、耳から覚えてしまうのが効果的です。そうすれば、韓国行っても使えますし、ドラマでも聞き取れるはずです。
自己紹介の表現、挨拶の表現、韓国へ旅行へ行った時に使える表現を、ぜひ、一緒に見ておいてください。そして、韓国へ行って、使ってみてください。通じると楽しいですし、ドラマを見て、聞き取れると楽しいですよね。
⇒韓国語でなんて言うの?「目次」へ
5 本格的に韓国語を勉強してみよう!
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