Blog ブログ

Blog

HOME//ブログ//韓国語の「チンチャ」「チョンマル」は「本当に」ニュアンス使い方徹底解説![音声付]

韓国語表現

韓国語の「チンチャ」「チョンマル」は「本当に」ニュアンス使い方徹底解説![音声付]

日本語の「本当に~」や「とても~」に当たる韓国語について詳しく解説します。
形容詞を強調する副詞の使い方は、簡単そうですが、実は難しくて、韓国人も場面に合わせて使っています。
そして、皆さんが韓国へ行った時に、どんな言葉を使うといいのかも、この解説を読んでおけば、ばっちりです。

イヤ チンチャマシッソ (いやーホントおいしい)〔画像出典 : SBSチャンネル〕

目次

1「本当」は「チンチャ(진짜)」「チョンマル(정말)」

「チンチャ(진짜)」

「チョンマル(정말)」

どちらも「本当」という意味です。「チョンマル(정말)」のほうが丁寧な感じで、「チンチャ」は少しくだけた会話体で使います。「チンチャ」は、目上の人に使うのは憚られる言葉です。
「チョンマル(정말)」は丁寧形で、「チンチャ」は『パンマル(タメ口)』でよく使われます。
使い方は日本語の「本当」と同じで

「ホント!」と感嘆詞としても使いますし、

チンチャ!(진짜!) ホント!
チョンマル!(정말!) ホント!

「本当に~」と形容詞を修飾することもできます。

イヤ チンチャ マシッタ (イヤー本当においしい)〔画像出典 : SBSチャンネル〕

例文
チンチャ マシッタ(진짜 맛있다) ホントにおいしい
チンチャ チョア(진짜 좋아) ホントにいい

チョンマル マシンネヨ(정말 맛있네요) 本当においしいですね
チョンマル モシッソヨ(정말 멋있어요) 本当にかっこいいです

「チンチャ」は『パンマル(タメ口)』でよく使われ、「チョンマル」は丁寧語と共に使うことが多いです。

「本当です」は「チンチャエヨ(진짜예요)」「チョンマリエヨ(정말이에요)」

「チンチャエヨ(진짜예요)」

「チョンマリエヨ(정말이에요)」

「名詞+です」の「です」は「エヨ/イエヨ」、
名詞の最後が母音で終わる時は「エヨ(예요)」、子音で終わる時は「イエヨ(이에요)」です。
「チンチャ」は、母音で終わるので「エヨ」がつきます。
もうひとつの「本当」、「チョンマル」は、子音で終わるので「イエヨ」がついて「チョンマル」+「イエヨ」、「ル」と「イ」がくっついて「チョンマリエヨ」となります。

語尾を下げると平叙文、語尾を上げると疑問文、「本当ですか」となります。

丁寧形には、更にフォーマルな形の「チンチャイムニダ(진짜입니다)」「チョンマリムニダ(정말입니다)」もあります。

「チンチャ」には『本物』という意味もあります。

『本物のチョルミョン(麺類の食べ物)』というインスタント麺があります。

偽物は「カッチャ(가짜)」です。
「チョンマル」には「本物」の意味がありません。

「チンチャ」はカタカナ発音でも大丈夫です。

「チンチャ」の「チャ」は、喉を詰めた感じの発音『濃音』なので、「チンッチャ」と「ッ」を入れて発音するほうがネイティブ発音に近くなります。
「チョンマル」のほうはコツが要ります。

「チョンマル」の「ン」は「ng」音です。

「チョンアン」と言おうとして「チョン」で止める感じです。日本語では、「ン」のあとに「あ行/や行/わ」が続くと、「ン」は「ng」音になります。

「チョンマル」の「ル」は「L(エル)」音です。

舌を上の歯の付け根につけます。つけるだけで「ル」の音を出そうとしないでいいです。
音がほとんど出ないので、慣れないとネイティブの発音は「チョンマ・」となって「L」音がよく聞こえません。

2 「嘘」は「コジンマル(거짓말)」


「コジンマル」の「ル」も「L(エル)」音です。

「ウソ!」のように、感嘆詞としては使いません。

「コジンマル!」と言うと、日本語の「ウソつき!」のニュアンスになります。
日本語では、嘘だと思って「ウソ!」と言っていませんよね。「ウソみたい」くらいの意味で言っているので、この場合は、韓国語では「本当!」という意味の「チンチャ!」を使います。

3「とても」を意味する副詞

基本は「アジュ(아주)」

「とてもいい」「アジュチョッタ(아주 좋다)」ですが、「アジュ」は、やや文語的なニュアンスのため、会話ではあまり使いません。私の父(お年寄りですが)は、時々使います。

若者たちは「ノム(너무)」や、更に強調した「ノムノム(너무너무)」

「ノム(너무)」

「ノムノム(너무너무)」

「ノム」は、日本語の「~すぎる」と同じです。元々は、否定の形につけて「程度が過ぎている」というマイナスを強調する言葉でした。日本語でも「~すぎる」は「食べすぎる」とか「天気悪すぎる」とか、本来はマイナスニュアンスです。
しかし、最近は「頭よすぎ」とか「美人すぎる受付」とか、プラスのニュアンスでたくさん使うようになりました。変な表現ですけど。
これは、韓国語も同じで、本来と違う、プラスを強調する意味で、若者たちは「ノム」をたくさん使います。
しかし、韓国語がよくわからない外国人がを使うのは違和感があります。
日本でも、日本語がほとんどできない外国人が、いきなり「おいしすぎ~!」と言ったら、ちょっと違和感ありませんか? 周りにいる人たちは笑ってしまうかもしれませんよね。
韓国語も同じです。韓国語がよくわからない外国人が「ノムマシッタ(おいしすぎ)」と言うと、ちょっと違和感あります。

他にもたくさんあります。

「メウ(매우)」「オムチョン(엄청)」「トゥェゲ(되게)」「テダニ(대단히)」等
例文で見てみますと、
メウ マシッタ(매우 맛있다) 非常においしい
オムチョン マシッタ(엄청 맛있다) すっごくおいしい
トゥェゲ マシッタ(되게 맛있다) とてもおいしい

「テダニ(대단히)」は「テダニカムサハムニダ(대단히 감사합니다)」でよく使います。このままのフレーズで覚えてしまってください。

「メウ(매우)」は会話ではやや硬いニュアンス、「オムチョン(엄청)」は会話でも使います。「とてもとても」です。「トゥェゲ(되게)」は使う人は使いますが、使わない人は使わない言葉です。別に方言ではないですけど。「トゥェゲトゥェゲ(되게되게)」と強調して使うこともあります。

4「とても~」と言いたい時は

日本でも場面に合わせて使い分けていて、友人同士なら「めっちゃ」を使っても、会社の人たちとの食事などの場なら「とても」とか「すごく」とか言っているのではないでしょうか?
韓国も同じです。会社の人たちとの会食や、親戚のおじさんやおばさんがいっしょなら「アジュ」を使ったり「チョンマル」を使いますし、友人同士なら「ノム」を使ったりと、使い分けています。
では、皆さんが韓国へ行った時ですが、

➀「アジュ」を使う。

文語的ニュアンスがあるため、感嘆詞のようには使えませんが、「とてもおいしいです」「アジュマシッソヨ」と、落ち着いた表現で使う分には問題ありません。ある程度、年齢のある人が使うと、しっくりきます。

➁「ノム」を使う。

周囲の反応に関わらず「ノム」を使うというのも方法です。多少の違和感はあっても、若い人たちとのくだけた場面なら、「どこで覚えたの?」くらいの反応で、特に問題ありません。しかし、取引先の人との会食などでは、避けたほうが賢明です。

➂「チンチャ(진짜)」や「チョンマル(정말)」を使う。

「チョンマル」が一番です。皆さんの品格を保ちつつ、言いたいことを表現できます。
しかし「チョンマル」は、日本人には発音が難しいです。カタカナ発音では通じません。通じなくては意味がありません。ですので、頑張って発音を練習するか、でも、そこまでではないという方には、次善の策として「チンチャ」をお勧めします。「チンチャ」には品格はありませんが、違和感なく、きちんと意味が通じます。

※「本当に」と、置き換えの利かない時があります。

「愛してる」を強調した「ノムノムサランへ」、この「ノムノム」は、適当な置き換え言葉がありません。「チョンマル」や「チンチャ」と置き換えると、「本当に愛してる」となり、「愛してる」の強調ではなく、「噓じゃない本当に」の意味となってしまいます。「愛してる」のように、動詞の前に「本当に」が来ると、「噓じゃない本当に」の意味となります。
「会いたい」を強調した「ノムポゴシッポ」も同様です。「ポゴシッポ」は形容詞ですが、「ポダ(見る)」という動詞があるため、「本当に会いたい」というと、「噓じゃない本当に」の意味となってしまいます。

「ノムポゴシッポッソ」「ノムノムサランへ」

アイドルの追っかけで叫ぶ分には問題ありませんが、本気で韓国語で告白するなら、韓国語を少し勉強してからのほうがいいかもしれません。

5 韓国語に興味のある方は、こちらもご覧ください。

自己紹介の表現、挨拶の表現、韓国へ旅行へ行った時に使える表現を、ぜひ、一緒に見ておいてください。使えそうな単語や表現があったら、ぜひ覚えて、韓国へ行った時に使ってみてください。言葉が通じると旅行も一層楽しいですし、韓国ドラマを見て、聞き取れると面白くなりますよね。
韓国語でなんて言うの?「目次」へ

6 本格的に韓国語を勉強してみよう!

という方は、ぜひ『韓国語教室ハングルちゃん』にお問い合わせください。
「お問い合わせ」へ
教室は東京の新大久保にありますので、今人気のコリアタウンにちょくちょく来る方は、遊びに来たついでに立ち寄ることもできますし、レッスンはオンラインも可能です。
韓国語が少しでも話せると、韓国に旅行に行った時、もっと楽しくなりますし、韓国ドラマを見た時に聞き取れると内容理解が違います。
『好きこそものの上手なれ』と言います。この機会に韓国語を勉強してみませんか?
『ハングルちゃん』の講師は、皆、韓国生まれの韓国育ちで、標準語発音のネイティブ講師です。韓国語学習はもちろん、韓国の生の情報を聞くことができます。会話中心の韓国語学習なら『ハングルちゃん』おすすめです。
無料体験レッスンも行っておりますので、まずは一度お試しください。

ブログ一覧