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韓国の暮らし(11)【生活習慣・一般常識・軍隊】

韓国のキャッシュレス事情について、韓国人視点で紹介します。

目次

今、韓国では、ほとんど現金を使いません。

カードを持たない高校生、大学生たちも、モバイル決済なので、現金を持ち歩きません。

コンビニやカフェなど、レジがアルバイト生の時は、おつりを渡すのが面倒なので、現金で払うと、嫌な顔をされたり、カードはないかと聞いて来たりします。

そんな、アルバイト生たちは、現金払いをする、それも、小銭で払う、自分たちに面倒なことをさせる客を、「小銭 villan」と呼んでいます。villan(ヴィラン)は、映画、アベンジャーズに出てくる悪党たちのことです。小銭で払う人は、若いアルバイト生からは、悪党扱いです。
また、韓国のコンビニのアルバイト生たちは、面倒なので、カードで払っても、レシートを渡しません。もし、レシートがほしかったら、レシートをくださいと言わないとだめです。

以前は、個人経営の商店主は、売上をごまかすため、現金でもらうことを好みましたが、最近は、高額でなければカードが喜ばれます。

1990年代までの韓国では、税金をごまかして払わないのは当たり前でした。

しかし、1999年に外貨不足となりました。いわゆるIMFです。韓国政府は、なんとか税収を増やさなければなりませんでした。

韓国政府は、脱税を防ぐために、お金の流れを透明化しようと、国民にカード払いを奨励しました。

カードで払った分は、年末調整で、税の控除が受けられるようにしました。

カード会社も特典つきでどんどんカードを発行してくれました。

韓国は、一気にカード払い社会になりました。

どんな小さな店でもカードで払えて、バスも電車もカードで乗れて、カード一枚あれば、それで支払いが全部できるようになりました。

政府が政策として進めました。

そのおかけで、今、韓国での現金決済率は5%以下です。世界一のキャッシュレス社会になりました。

今の小さい子供たちに「お金」というと、親が現金を扱う姿を見ていないので、機械にカードを通す仕草をするそうです。

日本は、今、キャッシュレスの比率が30%ちょっとだそうです。

日本も、最近、税金を使ってモバイル決済を奨励していますよね。

でも、日本では、現金で払う人が多いので、レジで並んでいて、前の人が、お財布から1円玉とかを数えながら、ゆっくりゆっくり出していると、後ろに並んでいて、いらいらすることがあります。そういう人は、お年寄りに多いですけど。

キャッシュレスにすると、1人当たりのレジでの計算時間が短縮するため、人件費の節約にもなるそうです。

客も、列に並ぶ時間の短縮で、いらいらすることはなくなります。

世界はキャッシュレスに進んでいます。そこについていかないと、日本はどんどん遅れてしまうと思います。

キャッシュレスも、様々なシステムが関わります。そんなシステム開発でも、日本は遅れてしまいます。世界に先駆けるのが、先進国だと思いますが。

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