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韓国語講座

韓国語の助詞「は・が・に・で・を」の使い方を徹底解説!

韓国語の「助詞」は、日本語の「助詞」と使い方がほぼ同じです。ですので、日本語の助詞を、韓国語の助詞に、1対1で、ひとつひとつ置き換えれば、それで韓国語になりますが、いくつか違いもあります。その違いをしっかりおさえておきましょう。そうすれば、あとは直訳でOKです。

目次

1 と ⇒ 하고、와/과、랑

通常、丁寧形での会話では 하고、文章では 와/과、友達や目下と話す時は (이)랑 を使います。

와/과は 
 名詞にパッチムがない時 ⇒ 와
 名詞にパッチムがある時 ⇒ 과

(이)랑 は 
 名詞にパッチムがない時 ⇒ 랑
 名詞にパッチムがある時 ⇒ 이랑

例) 昨日は友達と勉強しました。 ⇒ 어제는 친구하고 공부했어요.
  りんごとみかんとどちらが好きですか。 ⇒ 사과랑 귤이랑 어느쪽을 좋아해요?
  野菜といっしょに召し上がってください。 ⇒ 야채와 함께 드셔 보세요.

2 も ⇒ 도

パッチムの有無にかかわらず 도
  例) 私も ⇒ 나도      
      明日も ⇒ 내일도 

3 は ⇒ 은/는

 名詞にパッチムがある時 은
 名詞にパッチムがない時 는

 例) 今日は ⇒ 오늘은   
    私は ⇒ 나는     
 

「疑問詞」に接続する時、注意です。

疑問詞に接続する時は、日本語の「が」に当たる 이/가を使う。
 例) 誕生日はいつですか? ⇒ 생일이 언제예요?    

4 が ⇒ 이/가

 名詞にパッチムがある時 이 
 名詞にパッチムのない時 가 
 
  例) 授業がある ⇒ 수업이 있다     
     会議がある ⇒ 회의가 있다     
  
※ 疑問詞に接続する時も、이/가を使う。
   例) 생일이 언제예요? 誕生日はいつですか?

5 を ⇒ 을/를

 名詞にパッチムがある時  을
 名詞にパッチムのない時  를

 例) ご飯を食べる ⇒ 밥을 먹다     
    牛乳を飲む ⇒ 우유를 마시다   

例外を覚えてしまいましょう。

日本語では「に」を使いますが、韓国語では 을/를 になる動詞があります。
 ➀ 人に会う ⇒ 사람을 만나다      
 ➁ 電車に乗る ⇒ 전철을 타다      
 ➂ アメリカに勝つ ⇒ 미국을 이기다  
 ④ 父に似る ⇒ 아버지를 닮다
「会う」「乗る」などは自動詞ですが、만나다、타다などは他動詞となるためです。     

また、日本語では助詞「が」を使いますが、韓国語では을/를を使うものがあります。
 ➄ 住所がわかる ⇒ 주소를 알다
 ⑥ 味がわからない ⇒ 맛을 모르다   
 ⑦ 果物が好き ⇒ 과일을 좋아하다   
 ⑧ 野菜が嫌い ⇒ 야채를 싫어하다   
 ⑨ 勉強が得意(上手) ⇒ 공부를 잘 하다  
 ➉ 料理が下手 ⇒ 요리를 잘하지 못하다    
 ⑪ ピアノが弾ける(可能形) ⇒ 피아노를 칠수 있다 

「イベント等に行く」という時の「に」に当たる使い方があります。

文法的には特殊な使い方になります。
例) 旅行に行く ⇒ 여행을 가다
  留学に行く ⇒ 유학을 가다    
  休暇に行く(バカンスに行く) ⇒ 휴가를 가다   
  お見舞いに行く ⇒ 문병을 가다   ※ 문병〔問病〕
  軍隊に行く(入隊する) ⇒ 군대를 가다

この形は、会話では、助詞が省略されることが多いです。
例) 旅行に行きます ⇒ 여행가요
  休暇に行きます ⇒ 휴가가요

6 存在の場所を表す「に」⇒ 에
  動作の場所を表す「で」⇒ 에서

A 存在の場所を表す 에
  例) 家にいる ⇒ 집에 있다  
     かばんの中にない ⇒ 가방 안에 없다 

B 動作の場所を表す 에서
  例) 学校で勉強する ⇒ 학교에서 공부하다  
      食堂で食べる ⇒ 식당에서 먹다  

에 と 에서 の使い分けに注意!

「存在の場所」を表す「に」、「動作の場所」を表す「で」、日本語で考えてみましょう。日本語の使い分けと韓国語の使い分けは、ほぼ同じです。
日本語では、「存在の場所」を表す「に」を使うのは、
 ➀ 教室にいます。
 ➁ 机の上にあります。
 ➂ ソウルに住んでいます
 ④ 会社に勤めています
 ➄ ベッドに寝ています  (ベッドで寝ています)も可
などです。数が限られます。
「ベッドに寝ています」というと「じっとしている」「ただそこにいる」感じですが「ベッドで寝ている」というと「動いている」そんな感じがしませんか? 「存在の場所」と「動作の場所」のニュアンスの差です。

韓国語でも「에」は存在の場所を表します。日本語の「に」と同じです。
 ➀ 교실에 있어요.   (教室にいます)
 ➁ 책상 위에 없어요.  (机の上にありません)
 ➂ 서울에 살고 있어요  (ソウルに住んでいます)
 ④ 회사에 근무하고 있어요  (会社に勤めています)
「寝る」に当たる「자다」は、韓国語では「에서」を使うので、存在の助詞「에」を使う動詞は、初級レベルでは、この4つです。中級レベルでは、눕다(横になる)等もあります。➀➁以外は、「에서」を使うこともできます。韓国語では、どちらも可能です。ですので、存在の場所を表す「에」しか使えない動詞は、「있다 」と「없다」、そして「있다 」の敬語形「게시다」この3つだけです。
つまり、会話で使う時は、「있다 」と「없다」と「게시다」は「에」、他は全て「에서」、これで大丈夫です。

※ 日本語と違う 에서 の用法

➀ 見た、調べたことの根拠を示す用法
 例) 책에서 봤어요. (本で見ました)

➁ 「~人で」の「で」
 例) 두명에서 택시를 탔어요. (2人でタクシーに乗りました)

7 出発点を表す「から」 ⇒ 에서
  到着点を表す「まで」 ⇒ 까지

出発点を表す「から」は 에서 になります。動作の場所を表す에서と同じです。
出発点を表す意味になるのは、後ろに来る動詞が「来る」や「出る」などの時です。
例) 釜山から来た ⇒ 부산에서 왔다
   家から会社まで1時間かかる ⇒ 집에서 회사까지 1시간 걸리다.  

日本語には、出発点を表す「を」がありますが、韓国語では 에서 になります。

日本語では「電車を降りる」「家を出る」等は助詞「を」を使いますが、韓国語では「에서」を使います。
例) 電車を降りる ⇒ 전철을 내리다 
   家を出る ⇒ 집에서 나오다   

집을 나오다 (家を出る)という言い方もありますが、この場合は「家出をする」というニュアンスになります。
また、「出る」は 나가다 、나오다 のように、方向を表す 가다、あるいは 오다 をつけて表現します。

8 時刻の始まり「から」 ⇒ 부터
  時刻の終わり「まで」 ⇒ 까지

時刻の始まりは 부터となります。場所の出発点 에서と違いますので、注意して下さい。
「まで」は場所の時と同じ 까지 です。
例) 午前9時から午後5時まで仕事をする ⇒ 오전9시부터 오후5시까지 일하다.
 

9 方向・目的地を表す「へ」「に」 ⇒ 에、으로/로

方向・目的地を表す「へ」「に」は、에 あるいは、으로/로 に置き換え可能です。
으로/로 は、「~へ/に 行く」時に使います。また、
名詞にパッチムがある時   으로
名詞にパッチムがない時   로
例) 会社に行く⇒ 회사에 가다  
   ノートに書く⇒ 노트에 쓰다   
   故郷に帰る⇒ 고향으로 돌아가다  

에 と으로/로  ニュアンスの違い

에 は、方向を表し、으로/로 は、ピンポイントで目的地を表します。
つまり、에 は途中下車あり、으로 /로 は途中下車なし、まっすぐ目的地へ、となります。
ですので、「引っ越します」のような時は、途中下車なしの 으로/로 を使うことが一般的です。
 例) 釜山に引っ越す ⇒ 부산으로 이사가다.

また、引っ越すこと自体は、이사하다 と言いますが、移動を伴う場合は、가다 あるいは 오다をつけて、이사가다、あるいは、이사오다 のように表現します。
同様に、「帰る」も、가다 あるいは 오다をつけて、돌아가다「帰って行く」、돌아오다「帰って来る」となります。「出る」「引っ越す」「帰る」は、가다 あるいは 오다をつけて表現します。日本語と違いますので、注意が必要です。

10 手段・方法を表す「で」 ⇒ 으로/로

 名詞にパッチムがある時  으로
 名詞にパッチムがない時   로

例) 手で食べる ⇒ 손으로 먹다.  
   自転車で会社へ行く ⇒ 자전거로 회사에 가다.       

11 時を表す「に」⇒ 에

日本語の場合と違います。韓国語では、그저께、어제、오늘、내일、모레(一昨日、昨日、今日、明日、明後日)以外、すべて 에 がつきます。
例) ① 月曜日に会議があります。 ⇒ 월요일에 회의가 있어요.   
   ② 7時に会議があります。 ⇒ 7시에 회의가 있어요.   
   ③ 来週、会議があります。 ⇒ 다음주에 회의가 있어요. 
   ④ 今日、会議があります。 ⇒ 오늘 회의가 있어요. 

12 「に」あげる、教える、貸す、話す、等 ⇒ 에게/한테

通常、文章では 에게 を使い、会話では 한테 を使います。
例) 妹に誕生日プレゼントをあげました。 ⇒ 여동생에게 생일선물을 줬어요. 
  弟に教えてあげました。 ⇒ 남동생에게 가르쳐 줬어요. 

13 「に/から」もらう、借りる、聞く、等 ⇒ 에게서/한테서

通常、文章では에게서を使い、会話では한테서を使います。
例) 妹に誕生日プレゼントをもらいました。 ⇒ 여동생에게서 생일선물을 받았어요.
  友達に借りました。 ⇒ 친구한테서 빌렸어요.`
※ 実際の会話では、한테서 は 한테 となることが多いです。에게서 も 에게 となります。
例) その話は友達に聞きました。 ⇒ 그 얘기는 친구한제 들었어요.

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