韓国語の助詞「は・が・に・で・を」の使い方を徹底解説!
韓国語の「助詞」は、日本語の「助詞」と使い方はほぼ同じです。ですので、日本語の助詞を、韓国語の助詞に、1対1でひとつひとつ置き換えればそれで韓国語になりますが、いくつか違いもあります。その違いをしっかりおさえておきましょう。そうすればあとは直訳でOKです。
目次 ▼
- ○ 1 と ⇒ 하고、와/과、랑
- ○ 2 も ⇒ 도
- ○ 3 は ⇒ 은/는
- ・「疑問詞」に接続する時、注意です。
- ○ 4 が ⇒ 이/가
- ○ 5 を ⇒ 을/를
- ・例外を覚えるのが早道
- ・「イベント等に行く」という時の「に」当たる使い方
- ○ 6 存在の場所を表す「に」⇒ 에
動作の場所を表す「で」⇒ 에서 - ・에 と 에서 の使い分けに注意!
- ・※ 日本語と違う 에서 の用法
- ○ 7 出発点を表す「から」 ⇒ 에서
到着点を表す「まで」 ⇒ 까지 - ・日本語には出発点を表す「を」がありますが、韓国語では 에서 になります。
- ○ 8 時刻の始まり「から」 ⇒ 부터
時刻の終わり「まで」 ⇒ 까지 - ○ 9 方向・目的地を表す「へ」「に」 ⇒ 에、으로/로
- ・에 と으로/로 ニュアンスの違い
- ○ 10 手段・方法を表す「で」 ⇒ 으로/로
- ○ 11 時を表す「に」⇒ 에
- ○ 12 「に」あげる、教える、貸す、話す、等 ⇒ 에게/한테
- ○ 13 「に/から」もらう、借りる、聞く、等 ⇒ 에게서/한테서
- ○ ※ 『発音』『文法』総整理
- ○ ☆ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 と ⇒ 하고、와/과、랑
通常、丁寧形での会話では 하고、文章では 와/과、友達や目下と話す時は (이)랑 を使います。
와/과は
名詞にパッチムがない時 ⇒ 와
名詞にパッチムがある時 ⇒ 과
(이)랑 は
名詞にパッチムがない時 ⇒ 랑
名詞にパッチムがある時 ⇒ 이랑
例) 昨日は友達と勉強しました。 ⇒ 어제는 친구하고 공부했어요.
りんごとみかんとどちらが好きですか。 ⇒ 사과랑 귤이랑 어느쪽을 좋아해요?
野菜といっしょに召し上がってください。 ⇒ 야채와 함께 드셔 보세요.
2 も ⇒ 도
パッチムの有無にかかわらず 도
例) 私も ⇒ 나도
明日も ⇒ 내일도
3 は ⇒ 은/는
名詞にパッチムがある時 은
名詞にパッチムがない時 는
例) 今日は ⇒ 오늘은
私は ⇒ 나는
「疑問詞」に接続する時、注意です。
疑問詞に接続する時は日本語の「が」に当たる 이/가を使う。
例) 誕生日はいつですか? ⇒ 생일이 언제예요?
4 が ⇒ 이/가
名詞にパッチムがある時 이
名詞にパッチムのない時 가
例) 授業がある ⇒ 수업이 있다
会議がある ⇒ 회의가 있다
※ 疑問詞に接続する時も、이/가を使う。
例) 생일이 언제예요? (誕生日はいつですか?)
5 を ⇒ 을/를
名詞にパッチムがある時 을
名詞にパッチムのない時 를
例) ご飯を食べる ⇒ 밥을 먹다
牛乳を飲む ⇒ 우유를 마시다
例外を覚えるのが早道
日本語では「に」を使いますが、韓国語では 을/를 になる動詞があります。
➀ 人に会う ⇒ 사람을 만나다
➁ 電車に乗る ⇒ 전철을 타다
➂ アメリカに勝つ ⇒ 미국을 이기다
④ 父に似る ⇒ 아버지를 닮다
「会う」「乗る」などは自動詞ですが、만나다、타다などは他動詞となるためです。
また、日本語では助詞「が」を使いますが、韓国語では을/를を使うものがあります。
➄ 住所がわかる ⇒ 주소를 알다
⑥ 味がわからない ⇒ 맛을 모르다
⑦ 果物が好き ⇒ 과일을 좋아하다
⑧ 野菜が嫌い ⇒ 야채를 싫어하다
⑨ 勉強が得意(上手) ⇒ 공부를 잘 하다
➉ 料理が下手 ⇒ 요리를 잘하지 못하다
⑪ ピアノが弾ける(可能形) ⇒ 피아노를 칠수 있다
「イベント等に行く」という時の「に」当たる使い方
文法的には特殊な使い方になります。
例) 旅行に行く ⇒ 여행을 가다
留学に行く ⇒ 유학을 가다
休暇に行く(バカンスに行く) ⇒ 휴가를 가다
お見舞いに行く ⇒ 문병을 가다 ※문병〔問病〕
軍隊に行く(入隊する) ⇒ 군대를 가다
会話では助詞が省略されることが多いです。
例) 旅行に行きます ⇒ 여행가요
休暇に行きます ⇒ 휴가가요
6 存在の場所を表す「に」⇒ 에
動作の場所を表す「で」⇒ 에서
A 存在の場所を表す 에
例) 家にいる ⇒ 집에 있다
かばんの中にない ⇒ 가방 안에 없다
B 動作の場所を表す 에서
例) 学校で勉強する ⇒ 학교에서 공부하다
食堂で食べる ⇒ 식당에서 먹다
에 と 에서 の使い分けに注意!
「存在の場所」を表す「に」、「動作の場所」を表す「で」、日本語で考えてみましょう。日本語の使い分けと韓国語の使い分けは、ほぼ同じです。
日本語では、「存在の場所」を表す「に」を使うのは、
➀ 教室にいます。
➁ 机の上にあります。
➂ ソウルに住んでいます
④ 会社に勤めています
➄ ベッドに寝ています(ベッドで寝ていますも可)
などです。数が限られます。
「ベッドに寝ています」というと「じっとしている」「ただそこにいる」感じですが「ベッドで寝ている」というと「動いている」そんな感じがしませんか? 「存在の場所」と「動作の場所」のニュアンスの差です。
韓国語でも「에」は存在の場所を表します。日本語の「に」と同じです。
➀ 교실에 있어요. (教室にいます)
➁ 책상 위에 없어요. (机の上にありません)
➂ 서울에 살고 있어요 (ソウルに住んでいます)
④ 회사에 근무하고 있어요 (会社に勤めています)
「寝る」に当たる「자다」は、韓国語では「에서」を使うので、存在の助詞「에」を使う動詞は、初級レベルでは、この4つです。中級レベルでは、눕다(横になる)等もあります。➀➁以外は、「에서」を使うこともできます。韓国語では、どちらも可能です。ですので、存在の場所を表す「에」しか使えない動詞は、「있다 」と「없다」、そして「있다 」の敬語形「게시다」この3つだけです。
つまり、会話で使う時は、「있다 」と「없다」と「게시다」は「에」、他は全て「에서」、これで大丈夫です。
※ 日本語と違う 에서 の用法
➀ 見た、調べたことの根拠を示す用法
例) 책에서 봤어요.(本で見ました)
➁ 「~人で」の「で」
例) 두명에서 택시를 탔어요.(2人でタクシーに乗りました)
7 出発点を表す「から」 ⇒ 에서
到着点を表す「まで」 ⇒ 까지
出発点を表す「から」は 에서 になります。動作の場所を表す에서と同じです。
出発点を表す意味になるのは、後ろに来る動詞が「来る」や「出る」などの時です。
例) 釜山から来た ⇒ 부산에서 왔다
家から会社まで1時間かかる ⇒ 집에서 회사까지 1시간 걸리다.
日本語には出発点を表す「を」がありますが、韓国語では 에서 になります。
日本語では「家を出る」助詞「を」を使いますが、韓国語では「에서」を使います。
例) 家を出る ⇒ 집에서 나오다
집을 나오다 (家を出る)という言い方もありますが、この場合は「家出をする」というニュアンスになります。
また、「出る」は 나가다 、나오다 のように、方向を表す 가다、あるいは 오다 をつけて表現します。
8 時刻の始まり「から」 ⇒ 부터
時刻の終わり「まで」 ⇒ 까지
時刻の始まりは 부터となります。場所の出発点 에서と違いますので、注意して下さい。
「まで」は場所の時と同じ 까지 です。
例) 午前9時から午後5時まで仕事をする ⇒ 오전9시부터 오후5시까지 일하다.
9 方向・目的地を表す「へ」「に」 ⇒ 에、으로/로
方向・目的地を表す「へ」「に」は、에 あるいは、으로/로 に置き換え可能です。
으로/로 は、「~へ/に 行く」時に使います。また、
名詞にパッチムがある時 으로
名詞にパッチムがない時 로
例) 会社に行く⇒ 회사에 가다
ノートに書く⇒ 노트에 쓰다
故郷に帰る⇒ 고향으로 돌아가다
에 と으로/로 ニュアンスの違い
에 は、方向を表し、으로/로 は、ピンポイントで目的地を表します。
つまり、에 は途中下車あり、으로 /로 は途中下車なし、まっすぐ目的地へ、となります。
ですので、「引っ越します」のような時は、途中下車なしの 으로/로 を使うのが一般的です。
例) 釜山に引っ越す ⇒ 부산으로 이사가다.
また、引っ越すこと自体は、이사하다 と言いますが、移動を伴う場合は、가다 あるいは 오다をつけて、이사가다、あるいは、이사오다 のように表現します。
同様に、「帰る」も、가다 あるいは 오다をつけて、돌아가다「帰って行く」、돌아오다「帰って来る」となります。「出る」「引っ越す」「帰る」は、가다 あるいは 오다をつけて表現します。日本語と違いますので注意が必要です。
10 手段・方法を表す「で」 ⇒ 으로/로
名詞にパッチムがある時 으로
名詞にパッチムがない時 로
例) 手で食べる ⇒ 손으로 먹다.
自転車で会社へ行く ⇒ 자전거로 회사에 가다.
11 時を表す「に」⇒ 에
日本語の場合と違います。韓国語では、그저께、어제、오늘、내일、모레(一昨日、昨日、今日、明日、明後日)以外、すべて 에 がつきます。
例) ① 月曜日に会議があります。 ⇒ 월요일에 회의가 있어요.
② 7時に会議があります。 ⇒ 7시에 회의가 있어요.
③ 来週、会議があります。 ⇒ 다음주에 회의가 있어요.
④ 今日、会議があります。 ⇒ 오늘 회의가 있어요.
12 「に」あげる、教える、貸す、話す、等 ⇒ 에게/한테
通常、文章では 에게 を使い、会話では 한테 を使います。
例) 妹に誕生日プレゼントをあげました。 ⇒ 여동생에게 생일선물을 줬어요.
弟に教えてあげました。 ⇒ 남동생에게 가르쳐 줬어요.
13 「に/から」もらう、借りる、聞く、等 ⇒ 에게서/한테서
通常、文章では에게서を使い、会話では한테서を使います。
例) 妹に誕生日プレゼントをもらいました。 ⇒ 여동생에게서 생일선물을 받았어요.
友達に借りました。 ⇒ 친구한테서 빌렸어요.`
※ 実際の会話では、한테서 は 한테 となることが多いです。에게서 も 에게 となります。
例) その話は友達に聞きました。 ⇒ 그 얘기는 친구한제 들었어요.
※ 『発音』『文法』総整理
韓国語の『発音』『文法』を、わかりやすく解説しています。
今まで学習した中で、よくわからないところ、不安のあるところは、こちらの徹底解説と例文で、しっかりと整理しておいてください。
⇒韓国語のまとめ「文字・発音」編
⇒韓国語のまとめ「文法」編
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