3課 これは何ですか 【文法(指示詞)】
この課では、指示詞、日本語で言う「こ・そ・あ・ど」と、基本の疑問詞を学習します。
1 指示詞(こ・そ・あ・ど)一覧
これ 이것 この 이 ここ 여기
それ 그것 その 그 そこ 거기
あれ 저것 あの 저 あそこ저기
どれ 어느것 どの 어느 どこ 어디
것 は「物」という意味です。
「이」が「この」、「것」が「物」なので、「이것」で「この物」⇒「これ」になります。
2 疑問詞
何 무엇
どこ 어디
誰 누구
※「誰が」は「누구가」とならず、「누가」となります。
3 縮約形
①것 は、会話では、거 になります。
「これ、それ、あれ」も縮約されて、
이것 ⇒ 이거
그것 ⇒ 그거
저것 ⇒ 저거
となり、「これは、それは、あれは」「これが、それが、あれが」も、会話では縮約されます。
+은 +이
이것 이것은⇒이건 이것이⇒이게
그것 그것은⇒그건 그것이⇒그게
저것 저것은⇒저건 저것이⇒저게
縮約のしかたは、
이것은 → 이거은 → 이건
이것이 → 이거이 → 이게
となります。
②「私の物、誰のものですか」なども縮約されて、
나의 것 ⇒ 내 거[내 꺼]
누구의 것이에요 ⇒ 누구 거에요[누구 꺼에요]
③「무엇(何)」も会話では、
무엇 ⇒ 무어 ⇒ 뭐
となります。
④「何ですか、何が」も会話では縮約されます。
무엇이 ⇒ 뭐가
무엇이에요 ⇒ 뭐예요
※ ポイント・注意点①
韓国語の指示詞は、日本語の「こ・そ・あ・ど」と、使い方はほぼ同じです。

話し手と聞き手が、同じ場所にいる時は、
二人から、近い場所⇒「こ」
二人から、少し離れた場所⇒「そ」
二人から、離れた場所⇒「あ」

話し手と聞き手の間に、距離がある時、
話し手に近い場所⇒「こ」
聞き手に近い場所⇒「そ」
どちらからも遠い場所⇒「あ」
この使い方が基本で、韓国語も同様ですが、しかし、日本語には、例えば、「ハングルちゃんっていう韓国語教室、知ってる」の質問に対し、「知らない。その教室はどこにあるの?」「知ってる。あの教室、評判いいよね」などと、対話中の話題の物や人に対して、「そ」を使ったり「あ」を使ったりします。
使い分けは、聞き手が知らない時は、「その教室」と言います。「知らないよ。あの教室はどこにあるの?」は変ですよね。
また、お互いが知っている時は、通常「あ」を使います。指さすニュアンスで「その教室、知ってるよ、新大久保にある教室でしょ」という言い方もできますが、2人の共通知識という時には、「今晩、また行きませんか? あそこ」「いいね、いいね、いつものあの店ね」というように、日本語では「あ」を使いますが、この『共通知識の「あ」』の使い方が、韓国語にはありません。全て、指さして示す感じの「그(その)」になります。
また、「あの頃はよかったなあ」という、過去を思い出しながら話す『過去回想』は、日本語では「あ」を使いますが、韓国語では「그(その)」を使います。
※ ポイント・注意点②
疑問詞の直前の助詞は、何も前提なしで話す時、日本語では「は」を使いますが、韓国語では、日本語の「が」に当たる 가/이を使います。
ただし、日本語の「は」に当たる 는/은 には、対比の用法があり、対比の時には、日本語と同じで、는/은 を使います。
物がいくつかある時は、이건 뭐예요? と、はじめから聞くことも可能ですが、物がひとつしかない時は、이게 뭐예요? と聞くのが自然です。
日本語と韓国語、「は」「が」「を」「に」など、助詞の使い方もほぼ同じですが、時々違うところがあります。 違うところをしっかり覚えて、練習しましょう。
※ ポイント・注意点③
名詞と名詞の間に入る助詞、日本語の助詞「の」の役割をするのが、韓国語では「의」です。
「의」は、助詞として使われる時は、発音が[에]になります。
日本語では、助詞「の」が省略されるのは、名詞+名詞で、ひとつの固有名詞になる場合のみですが、韓国語では、省略されることが多く、所有を表す場合も、省略可です。
※ ポイント・注意点④
「私の物」に当たる、나의 것 は、縮約されて、내 것[내꺼]となります。
会話(口語)では、さらに、것 のパッチムが脱落して、내 거 となります。
また、나 の謙譲表現の 저 を使った、「わたくしの物」저의 것は、재 거 となります。
1 指示詞(こ・そ・あ・ど)一覧
これ 이것 この 이 ここ 여기
それ 그것 その 그 そこ 거기
あれ 저것 あの 저 あそこ저기
どれ 어느것 どの 어느 どこ 어디
것 は「物」という意味です。
「이」が「この」、「것」が「物」なので、「이것」で「この物」⇒「これ」になります。
2 疑問詞
何 무엇
どこ 어디
誰 누구
※「誰が」は「누구가」とならず、「누가」となります。
3 縮約形
①것 は、会話では、거 になります。
「これ、それ、あれ」も縮約されて、
이것 ⇒ 이거
그것 ⇒ 그거
저것 ⇒ 저거
となり、「これは、それは、あれは」「これが、それが、あれが」も、会話では縮約されます。
+은 +이
이것 이것은⇒이건 이것이⇒이게
그것 그것은⇒그건 그것이⇒그게
저것 저것은⇒저건 저것이⇒저게
縮約のしかたは、
이것은 → 이거은 → 이건
이것이 → 이거이 → 이게
となります。
②「私の物、誰のものですか」なども縮約されて、
나의 것 ⇒ 내 거[내 꺼]
누구의 것이에요 ⇒ 누구 거에요[누구 꺼에요]
③「무엇(何)」も会話では、
무엇 ⇒ 무어 ⇒ 뭐
となります。
④「何ですか、何が」も会話では縮約されます。
무엇이 ⇒ 뭐가
무엇이에요 ⇒ 뭐예요
※ ポイント・注意点①
韓国語の指示詞は、日本語の「こ・そ・あ・ど」と、使い方はほぼ同じです。

話し手と聞き手が、同じ場所にいる時は、
二人から、近い場所⇒「こ」
二人から、少し離れた場所⇒「そ」
二人から、離れた場所⇒「あ」

話し手と聞き手の間に、距離がある時、
話し手に近い場所⇒「こ」
聞き手に近い場所⇒「そ」
どちらからも遠い場所⇒「あ」
この使い方が基本で、韓国語も同様ですが、しかし、日本語には、例えば、「ハングルちゃんっていう韓国語教室、知ってる」の質問に対し、「知らない。その教室はどこにあるの?」「知ってる。あの教室、評判いいよね」などと、対話中の話題の物や人に対して、「そ」を使ったり「あ」を使ったりします。
使い分けは、聞き手が知らない時は、「その教室」と言います。「知らないよ。あの教室はどこにあるの?」は変ですよね。
また、お互いが知っている時は、通常「あ」を使います。指さすニュアンスで「その教室、知ってるよ、新大久保にある教室でしょ」という言い方もできますが、2人の共通知識という時には、「今晩、また行きませんか? あそこ」「いいね、いいね、いつものあの店ね」というように、日本語では「あ」を使いますが、この『共通知識の「あ」』の使い方が、韓国語にはありません。全て、指さして示す感じの「그(その)」になります。
また、「あの頃はよかったなあ」という、過去を思い出しながら話す『過去回想』は、日本語では「あ」を使いますが、韓国語では「그(その)」を使います。
※ ポイント・注意点②
疑問詞の直前の助詞は、何も前提なしで話す時、日本語では「は」を使いますが、韓国語では、日本語の「が」に当たる 가/이を使います。
ただし、日本語の「は」に当たる 는/은 には、対比の用法があり、対比の時には、日本語と同じで、는/은 を使います。
物がいくつかある時は、이건 뭐예요? と、はじめから聞くことも可能ですが、物がひとつしかない時は、이게 뭐예요? と聞くのが自然です。
日本語と韓国語、「は」「が」「を」「に」など、助詞の使い方もほぼ同じですが、時々違うところがあります。 違うところをしっかり覚えて、練習しましょう。
※ ポイント・注意点③
名詞と名詞の間に入る助詞、日本語の助詞「の」の役割をするのが、韓国語では「의」です。
「의」は、助詞として使われる時は、発音が[에]になります。
日本語では、助詞「の」が省略されるのは、名詞+名詞で、ひとつの固有名詞になる場合のみですが、韓国語では、省略されることが多く、所有を表す場合も、省略可です。
※ ポイント・注意点④
「私の物」に当たる、나의 것 は、縮約されて、내 것[내꺼]となります。
会話(口語)では、さらに、것 のパッチムが脱落して、내 거 となります。
また、나 の謙譲表現の 저 を使った、「わたくしの物」저의 것は、재 거 となります。