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韓国の暮らし 5【行事・イベント】

韓国では5月15日は「先生の日」その意味や由来を詳しくご紹介!

投稿日:2021年5月17日 | 最終更新日:2024年3月4日

韓国には「先生の日」があります。祝日ではありませんが、学校では授業を行わずに特別な時間を設けて先生に感謝の気持ちを伝えます。
ここでは「先生の日」について、その意味や由来を詳しくご紹介します。

目次 ▼

1 韓国では5月15日は先生の日(스승의 날)

韓国語のススン(스승)は、先生というより師匠の意味に近いですが、先生も師匠です。

1965年に定められた

忠清道論山市の江景高校の高校生たちが、1958年から退職したり病床にいる恩師を訪ねる活動をしていたことに由来します。この活動が広く知られるようになり、感銘を受けた政府が1965年に制定しました。その後1973年に一度廃止されましたが1982年に法定記念日として復活しました。国の定めた記念日ですが、祝日ではありません。

2 先生の日には講堂でイベントを行う

クラスによっては、みんなで先生の似顔絵を書いたおそろいのTシャツを着てサプライズをすることもありますし、教室でみんなでお菓子を食べたりします。

先生の日にもカーネーションを贈る

韓国では、家では父母が教え、学校では先生が教えると言います。そのため先生にもカーネーションです。

先生の日の歌がある

みんなで先生に感謝の歌を歌います。

3 生徒の父母は先生に贈り物を贈る

この贈り物には賄賂の意味もあります。贈り物と言っても現金が一番多いのですが、贈り物の現金を「寸志」と言います。この寸志を贈る父母が多いため、一時期、先生の日は学校を休みにしていました。でもそれでは先生に失礼だということで、その日は学校へ行きますが、寸志は禁止という通達が出ます。それでも、父母としては何もあげないわけにはいかず、小さな贈り物とかを、相変わらずこっそり贈っているらしいです。

この頃は簡単な贈り物も贈りにくくなっている

2016年に不正な贈り物を禁止する法律ができました。
主な対象は、公務員や政治家ですが、学校の教員も公務員なので含まれます。
法案の内容は、簡単に言うと、食事の接待は3万ウォン以内、贈り物は5万ウォン以内、それを超えると処罰の対象になります。

生徒個人で花を贈るのも禁止

学生個人が花、贈り物贈呈禁止
学生代表だけが公開席上で贈呈可能

4 先生のほうの意識も変わった

以前は、先生と言えば、給料は安いけど生徒たちのために頑張るという存在でした。

最近は「給料の高い安定した公務員」として人気の就職先

生徒たちとの交流自体をめんどくさがる、そんな先生たちも増えているそうです。

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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。