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「韓国語の発音は難しい」は本当?発音のコツも紹介[音声付き]

投稿日:2024年1月10日 | 最終更新日:2024年1月12日

韓国語学習者の中には、単語や文法は簡単だけど発音が難しいという学習者が少なくありません。韓国語がいくら日本語に近いと言っても外国語ですから当然と言えば当然で、韓国語には日本語にない音があります。どの外国語にも日本語にない音があります。ですのでポイントは、日本語にない音が、日本人にとって習得しやすいか、習得がかなり困難か、ということになります。
結論から言うと、数ある外国語の中で、韓国語の音は日本人にとって習得しやすいです。発音の面でも一番習得しやすい外国語と言えます。
ここでは韓国語の発音の難しい音と、習得のしかたをご紹介します。

目次 ▼

1 韓国語の難易度

「ハングルを読んである程度理解ができるレベル」であれば、週に2~3時間の独学を半年程度で習得可能です。毎日勉強すれば3か月でも達成可能です。
他の外国語を学ぶのに比べてはるかに短時間で習得が可能です。

ハングルはシンプルで覚えやすい

ハングルは発音記号の組み合わせ

ハングルは、基本の母音が10個、基本の子音が14個です。これを組み合わせて文字にしています。
上に表があります。横が母音(あいうえお)で縦が子音(あかさたなはまやらわ)です。母音と子音を組み合わせて文字にしています。
記号の読み方を覚えれば、基本すべての文字は読めるようになります。

日本語と文法が似ている

語順は日本語と同じ

英語のように語順を入れ替える必要はありません。日本人が日本語を話す順番でひとつひとつ単語を置き換えれば韓国語になります。
細かい違いはありますが基本は同じです。
  

助詞の使い方も同じ

例外はありますが、助詞の「は」「が」「を」なども、日本語から韓国語にひとつひとつ置き換えれば韓国語の文になります。
例えば「私は買いたい本があった」と「私が買いたい本があった」、この「は」と「が」の役割の違いは、日本語を学ぶ外国人にとってとても理解が困難なものです。しかし韓国人には説明不要です。
助詞の「は」と「が」の違いを感覚で理解できるのは、世界の中で日本人と韓国人だけです。
韓国語の助詞の用法は、日本人の場合、学習をはじめる前に、ほぼ完璧に感覚で理解できています。

日本語と発音が似ている単語がたくさんある

単語の70%は元々漢字語

日本語は、言葉の70%が漢字語と言われていますが、韓国語も同じです。
韓国でも1990年代までは新聞にも漢字がたくさん使われていました。しかし、その後すべてハングルで表記するようになり、学校でも漢字はほとんど習わなくなりましたが、語源は漢字語である言葉がたくさんあります。
元が中国語ですから、似ている発音がたくさんあります。例えば「地理」は「지리(チリ)」、「家具」は「가구(カグ)」、発音も意味も全く同じです。

ひとつの漢字に読み方はひとつ

例外はありますが、ひとつの漢字に読み方はひとつしかありません。ですので、読み方を覚えれば単語量が一気に増えます。発音も日本語と似ている物が多いです。漢字は元々中国から来ましたから、似ているのは当然と言えば当然です。
例えば、「会」が「회(フェ)」、「社」が「사(サ)」ですので、会社は회사(フェサ)、社会は사회(サフェ)、漢字を組み合わせて読み方を当てはめるだけです。
日本語と同じで同じ音の漢字が多いです。同じ音の漢字をまとめてみると覚えやすくなります。

専門用語の漢字語は意味も使い方も日本語とまったく同じ

漢字は中国から来ましたが、中国とは使い方や意味がかなり違うため、日本人が漢字を書いて中国人に見せてもなかなか理解してもらえないことが多いです。漢字で筆談ができそうでできません。中国が略字体を使っているという問題だけではありません。漢字の意味や使い方がかなり違います。
しかし、韓国語の漢字語は日本語と意味も使い方も同じものが多いので、漢字のわかる韓国人であれば漢字でかなり筆談ができます。

発声方法は日本語と同じ

外国語と言えば英語ですが、英語の発音、自信ありますか。日本では中学校と高校と少なくとも6年は習いますが、英語の発音は難しいですよね。日本人がどう頑張って発音してもネイティブの発音になりません。ほとんど不可能です。日本人の発音かネイティブの発音か、聞いたらすぐわかりますよね。そのくらい違います。
それは、発声方法、つまり声の出し方が根本的に違うからです。声の質が違うので、ネイティブの発音は聞き取りにくいですし、どんなにまねてもネイティブの発音になりません。
しかし、韓国語は発声方法が日本語と同じなので、日本語を話すように発音すれば韓国語の音になります。
これは韓国人にとっても同じです。K-POPアイドルたちの日本語も発音はきれいな日本語ですよね。

2 韓国語の発音が難しいと言われる理由

単語や文法が短時間で習得できるのに比べ、聞き取りは時間がかかります。

日本語にない母音があるため

韓国語の母音の中には日本語で表記すると
어と오はどちらも「オ」
어 오

우と으はどちらも「ウ」
우 으

となります。
発音が難しいというより、区別が難しいです。

発音の区別のつきにくい音があるため

音の区別のしかたが違うもの

日本語では「タ」には似た音の「ダ」があります。清音と濁音です。
韓国語では「다」には似た音の「타」と「따」があります。平音と激音と濃音です。
다 타 따

音を区別する必要がある

日本語では「ん」になりますが「ん」には3つの音があります。ㄴ(n)、ㅇ(ng)、ㅁ(m)です。
산〔舌を歯の付け根あたりにつける〕

강〔喉でしっかり「ng」を出す〕

김〔口をつぐむだけ〕

似ているけど違う音

「ㄹ」は「L」です。日本語の「ラリルレロ」とは違う音です。
일〔舌を歯の付け根あたりに付ける〕

3 発音が難しい音

어 と 오 の区別

口の形がポイント
어 は口を縦に開けて「オ」、「ア」と「オ」の中間の音になります。
오 は口をすぼめて「チューする」時のチューの口で「オ」、ややくぐもった音になります。
어 오

「基本母音」をもっと詳しく

우 と 으 の区別

口の形がポイント
우 は口をすぼめて「チューする」時のチューの口で「ウ」、ややくぐもった音になります。
으 は口を横に広げて「ウ」、日本語の「ウ」に近いです。
우 으

「基本母音」をもっと詳しく

平音、激音、濃音の区別

激音は息を吐きながら発音する

コツは息切れして「ハーハー」している「ハ」を「タ」にすると激音の「타」になります。

濃音は喉をつめた感じで発音する

カラスの鳴き声「カーカー」を高い音で発音してみましょう。「カー」と音を出す直前、瞬間的に息を止めたようになり、喉を詰めているのがわかりますか。それが濃音です。「カーカー」と大きな声で鳴き声を出しながら喉の動きを感じてください。喉を詰めているのがわかったら合格です。
다 타 따

「平音・激音・濃音」をもっと詳しく

パッチム「ㄴ(n)、ㅇ(ng)、ㅁ(m)」の区別

無意識に区別している「ん」の音を意識して区別できるようにする
日本語では「ん」と表記していても、「ん」の前の音によって「かんもん」「かんよう」「かんじ」、それぞれの「ん」の音は違います。「かんもん」では口をつぐんでいます「m」「かんよう」は喉でングとなった感じで「ng」、「かんじ」は「n」です。日本人は無意識に区別していますが、これを意識して区別する必要があります。
パッチムの「ㄴ、ㅇ、ㅁ」は日本語にない音ではありません。日本語にある音です。
산〔舌を歯の付け根あたりにつける〕

강〔喉でしっかり「ng」を出す〕

김〔口をつぐむだけ〕

韓国語のパッチムは口の形、舌の位置、喉の状態が重要です。音を出す必要はありません。
それも日本人にとってはじめは難しく感じる部分です。
「パッチム」をもっと詳しく

パッチムㄹ(L)

舌を上の歯の付け根につける
日本語の「ラリルレロ」は舌の位置が口の中の天井部分です。天井部分を舌でたたいて音を出しています。

韓国語の「ㄹ」は舌の位置が上の歯の付け根部分です。

付け根のあたりにつけるだけです。音は微妙に「ℓ」の音が出るだけです。
일〔舌を歯の付け根あたりに付ける〕

「パッチム」をもっと詳しく

4 韓国語の発音をマスターするために注意すること

ルビから早く卒業する

ハングルにカタカナのルビを振ってしまうと、カタカナを読んでしまい、ハングルで読むことをしなくなります。

早く矯正する

間違って覚えてしまうと、間違った発音のしかたがクセになってしまいます。
癖になってしまうと矯正するのが大変です。頭ではわかっていても、癖になった方法で発音してしまいます。
変な癖がつかないように、ネイティブに見てもらいましょう。

完璧を求めない

何度も繰り返し練習することで、ネイティブに近い発音になっていきます。
自然に発音できるようになるには時間がかかりますし、ネイティブではない以上100%完璧は困難です。完璧じゃなくても大丈夫です。ちゃんと聞き取ってもらえます。
あまり神経質になると話すことが苦痛になったり言葉が出なくなります。完璧じゃないことを気にせず、繰り返し練習しながら完璧に少しでも近づけるよう努力すれば大丈夫です。

5 まとめ

他の外国語同様、韓国語にも日本語にない音があります。しかし、他の外国語と比べれば習得ははるかに容易です。「日本語にない」と言われているパッチム(子音だけの音)も、7つの音うち6つは日本語にある音です。日本人は無意識に使っています。それを意識して使えればこの6つはすぐにマスターできます。残りのひとつも舌の位置を意識するだけです。
韓国語と日本語は声の出し方が同じです。ですので、口の形や、息の吐き方、舌の位置などを意識して練習していけば発音はマスターできます。

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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。