ハングル文字は「子音+母音」発音記号の組合せ〔音節表/反切表〕【覚え方】
ハングルの母音の数は「基本の母音」と「合成母音」を合わせると21個、子音の数は「平音」「激音」「濃音」合わせて19個です。そこにパッチムが入るので、文字としての組み合わせは論理上膨大な数になりますが、すべての形が使われているわけではありません。
目次 ▼
- ○ 1 韓国語の文字を「ハングル」と言う
- ・ハングルは発音記号の組み合わせ
- ・子音と母音を組み合わせて文字にする
- ・「子音+母音」の文字にもうひとつ子音を入れることができる
- ・「バッチム」は「子音だけの音」
- ○ 2 ハングルには母音が21個と子音が19個ある
- ・母音は、基本母音10個、合成母音が11個で計21個
- ・子音は、平音9個、激音5個、濃音5個の合計19個
- ○ 3 日本語の「あいうえお表(五十音)」に当たるものは「音節表」または「反切表」と言う
- ・横の母音には「合成母音」、縦の子音には「濃音」もある
- ○ 4 実際に学んでみましょう!
- ○ 5 まとめ
- ○ ☆ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 韓国語の文字を「ハングル」と言う
日本語の文字が「ひらがな」「カタカナ」であるように、韓国語の文字が「ハングル」です。
ハングルは発音記号の組み合わせ
記号みたいに見えるのは元々記号だからです。
子音と母音を組み合わせて文字にする
ハングルには子音と母音があります。たとえば、日本語の「か」は、アルファベットで書くと、子音の「K」と母音の「A」を合わせて「KA」です。ハングルでは、Kが「ㄱ」、Aが「ㅏ」、組み合わせてひとつの文字「가」になっています。
子音はくっつく母音によって、形が少し変わります。
「子音+母音」の文字にもうひとつ子音を入れることができる
例えば「KAK」とか「KAN」です。「KAK」は「각」、「KAN」は「 간」となります。「子音+母音」でできた文字の下に子音をもうひとつ入れます。下に入れるので「下敷き」という意味の「バッチム」と言います。
「バッチム」は「子音だけの音」
パッチムのない『子音+母音』、あるいはパッチムの入った『子音+母音+子音』の文字がハングルです。
2 ハングルには母音が21個と子音が19個ある
その母音と子音を組み合わせて文字にします。
母音は、基本母音10個、合成母音が11個で計21個
基本母音
아 ア
야 ヤ
어 オ
여 ヨ
오 オ
요 ヨ
우 ウ
유 ユ
으 ウ
이 イ
の10個です。
日本語の「あいうえお」と同じで、順番が決まっています。
この順番で覚えてしまいましょう。
棒は口の形を表しています。
縦長のものは口を縦に開けます。
横長に縦棒のあるものは口をすぼめます。「チューする」の「チュー」の口です。
横長棒は口を横に開きます。「イー」の口です。
最後の「イ」は例外です。口を横に開きます。
長い縦棒に短い横棒があるもの
横棒1本、ア、オ、ウ、
横棒2本 ヤ、ヨ、ユ、
長い横棒に短い縦棒があるもの
縦棒1本 ア、オ、ウ、
縦棒2本 ヤ、ヨ、ユ、
短い棒が1本増えるとア行⇒ヤ行になります。
合成母音
母音を2つ、3つ、組み合わせた母音を合成母音と言います。
애 エ
얘 イェ
에 エ
예 イェ
와 ワ
외 ウェ
왜 ウェ
워 ウォ
위 ウィ
웨 ウェ
의 ウイ
애(エ)と에(エ)、
얘(イェ)と예(イェ)、
외(ウェ)と왜(ウェ)と웨(ウェ)
は同じ発音です。
애(エ)と에(エ)、
얘(イェ)と예(イェ)
基本母音のときと同様
横棒1本 エ
横棒2本 イェ
横棒が1本、増えるとア行⇒ヤ行になります。
母音同士の組み合わせなので、
오(オ)と아(ア)で와(ワ)
オア、オアと早く言うとワになりますよね。
우(ウ)と어(オ)で워(ウォ)
우(ウ)と이(イ)で위(ウィ)
우(ウ)と에(エ)で웨(ウェ)
のように、足し算で発音ができているため、容易に推測できるものと
아(ア)と이(イ)で애(エ)
야(ヤ)と이(イ)で얘(イェ)
어(オ)と이(イ)で에(エ)
여(ヨ)と이(イ)で예(イェ)
오(オ)と이(イ)で외(ウェ)
오(オ)と애(エ)で왜(ウェ)
足し算では推測できないものがある。
また
의(ウイ)は으(ウ)이(イ)をつなげて早く言います。
子音は、平音9個、激音5個、濃音5個の合計19個
平音
가 カ
나 ナ
다 タ
라 ラ
마 マ
바 パ
사 サ
아 ア
자 チャ
日本語の「あかさたなはまやらわ」と同じで、順番が決まっている。
この順番を覚えましょう。
子音の形は口の形や舌の形を基に作られている。
ㄱ k,g
ㄴ n 〔舌先を歯の付け根につけた形〕
ㄷ t,d
ㄹ l
ㅁ m 〔口をつぐむ〕
ㅂ p,b
ㅅ s
ㅇ 〔子音なし〕
ㅈ ch,j
激音
息を激しく出しながら発音する
차 チャ
카 カ
타 タ
파 パ
하 ハ
하(ハ)以外は
자(チャ)と차(チャ)
가(カ)と카(カ)
다(タ)と타(タ)
바(パ)と파(パ)
「平音に棒がひとつ入ると激音」
という関係になっている。
濃音
濃音は喉をつめて発音する音
까 ッカ
따 ッタ
빠 ッパ
싸 ッサ
짜 ッチャ
平音の子音をふたつ並べると濃音になる。
가(カ)と까(ッカ)
다(タ)と따(ッタ)
바(パ)と빠(ッパ)
사(サ)と싸(ッサ)
자(チャ)と짜(ッチャ)
3 日本語の「あいうえお表(五十音)」に当たるものは「音節表」または「反切表」と言う
母音は「基本の母音」、子音は「平音と激音」のみの組み合わせ表です。
横が母音(あいうえお)、縦が子音(あかさたなはまやらわ)です。
横が10個、縦が14個なので、全部で140個の組み合わせです。
しかし、実際にはほとんど使われていない組み合わせ(文字)もあって、ここに載っている文字のすべてを使っているわけではありません。
横の母音には「合成母音」、縦の子音には「濃音」もある
ですので、理論上は母音21個✕子音19個=399個の組み合わせ(文字)が可能となり、更に、各文字には、もうひとつ子音(パッチム)を入れることができるので、その組み合わせは限りがないくらいです。
4 実際に学んでみましょう!
ネイティブ講師の発音を聞きながら学ぶことができます。
⇒ハングルの文字と発音 「基本母音」
⇒ハングルの文字と発音 子音「平音、激音、濃音」
⇒ハングルの文字と発音 「バッチム」
⇒ハングルの文字と発音 「合成母音」
5 まとめ
韓国語の文字であるハングルは発音記号の組み合わせです。
まず、ひとつひとつの形と音を覚えて、それから組み合わせ方を学びましょう。
日本人にとって、とても学びやすい文字です。
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監修者

<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。