【音声付き】韓国語の「動物(犬、猫、牛等)や鳥の名前と鳴き声/発音のコツ」総まとめ
韓国語での、動物や鳥の名前と、その鳴き声をご紹介します。
動物の鳴き声は同じなのに、国によって聞こえ方が随分違います。韓国人の耳に聞こえる鳴き声と日本人に聞こえる鳴き声もかなり違います。鳴き声には音声を付けていますので、日本との違いを楽しんでください。
目次 ▼
- ○ 1 小犬は「カンアジ(강아지)」中型犬以上は「ケ(개)」
- ・ワンワンは「モンモン(멍멍)」
- ・「モンモンイ(멍멍이)」とも言う
- ・見知らぬ犬には「モンモンア(멍멍아)」と呼びかける
- ○ 2 猫は「コヤンイ(고양이)」
- ・ニャーオは「ヤオン(야옹)」
- ・「ヤオンイ(야옹이)」とも言う
- ・見知らぬ猫には「ヤオンア(야옹아)」と呼びかける
- ○ 3 ブタは「テジ(돼지)」
- ・ブーブーは「クルクル(꿀꿀)」
- ・「ル」は「L(エル)音」
- ○ 4 牛は「ソ(소)」
- ・モーは「ウンメー(음메)」
- ○ 5 馬は「マル(말)」
- ・ヒヒーン「ヒヒーン(히힝)」
- ○ 6 羊は「ヤン(양)」
- ・メーは「メー(메)」
- ○ 7 トラは「ホランイ(호랑이)」
- ・ガオーは「オフン(어흥)」、唸り声のヴ―は「ウルロン(으르렁)」
- ○ 6 ライオンは「サジャ(사자)」
- ・鳴き声はトラと同じです。
- ○ 9 象は「コッキリ(코끼리)」
- ・パオーンは「プウウ(뿌우우)」
- ○ 10 猿は「ウォンスンイ(원승이)」
- ・ウッキッキーは「ウッキッキ(우끼끼)」
- ○ 11 ネズミは「チィ(쥐)」
- ・チューチューは「チッチッ(찍찍)」
- ○ 12 鶏は「タッ(닭)」
- ・コッコッが「ココデッ(꼬꼬댁)」、コケコッコーが「コッキオ(꼬끼오)」
- ○ 13 ヒヨコは「ビョンアリ(병아리)」
- ・ピヨピヨは「ピアッピアッ(삐악삐악)」
- ○ 14 スズメは「チャムセ(참새)」
- ・チュンチュンは「チェッチェッ(짹짹)」
- ○ 15 あひる、鴨は「オリ(오리)」
- ・ガーガーは「クェックェッ(꽥꽥)」
- ○ 16 鳩は「ピドゥルギ(비둘기)」
- ・クック―は「クク(구구)」
- ○ 17 カラスは「カマギ(까마귀)」
- ・カー「カアッ(까악)」
- ○ 18 カッコーは「ポックギ(뻐꾸기)」
- ・カッコーは「ポクッ(뻐꾹)」
- ○ 19 蛙は「ケグリ(개구리)」
- ・ゲロゲロは「ケグルケグル(개굴개굴)」
- ○ 20「コヤンイ」が「コヤンギ」に聞こえる訳。
- ・「コヤンイ(고양이)」の「ン」は「ng」音
- ・「ng」の「g」が少し残って聞こえるようです。
- ・日本人の「ng」は「n」に近い音になる
- ・韓国人は濁音の聞き取りが苦手
- ・韓国人は「コヤンイ(고양이)」と言っています。
- ○ 21 音で覚えてしまいましょう。
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 小犬は「カンアジ(강아지)」中型犬以上は「ケ(개)」
カンアジ(강아지)
「ン」は「ng」音ですが、「ン」のあとに「ア」が続くと、日本人は自動的に「ン」が「ng」音になります。途中で切らずに「カンアジ」と発音すれば通じます。
ケ(개)
犬は大きさで単語が違います。室内犬は「カンアジ」、屋外で飼う犬が「ケ」というイメージです。
ワンワンは「モンモン(멍멍)」
モンモン、子犬と友達たち
モンモン(멍멍)
「ン」は「ng」音です。「モンヨー」と言おうとして「モン」で止めてください。
「モンモンイ(멍멍이)」とも言う
「モンモン」と鳴くので、子供たちは「モンモンイ(멍멍이)」と言います。幼児語です。
日本で犬のことを「ワンワン」鳴くので「ワンちゃん」というのと同じです。
見知らぬ犬には「モンモンア(멍멍아)」と呼びかける
犬の鳴き声「モンモン」は最後が子音で終わっているので(パッチムがあるので)、呼びかける時は「ア」をつけて「モンモンアー」と言います。日本語だと「ワンコ」と言いながら呼びかける感じです。「こっちおいで」「イリワー(이리 와)」と呼びます。
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2 猫は「コヤンイ(고양이)」
「コ」は、口をやや丸めて発音します。「チュ―する」時の口の形です。
「ン」は「ng」音ですが、「ン」のあとに「イ」が続くと日本人は自動的に「ン」が「ng」音になるので、途中で切らずに「ヤンイ」と続ければ大丈夫です。
※「コヤンイ」は、日本人の耳に「コヤンギ」と聞こえることがあるようですが、その理由は後述します。
ニャーオは「ヤオン(야옹)」
赤ちゃん猫がヤオン
ヤオン(야옹)
子猫のかわいい鳴き声を「ミヤオン(미야옹)」と表記することもあります。
「ヤオンイ(야옹이)」とも言う
「ヤオン」と鳴くので「ヤオンイ(야옹이)」とも言います。幼児語です。
日本で猫のことを、「ニャン」と鳴くから「ニャンコ」というのと似ています。
※「ヤオンイ」も「ヤオンギ」と聞こえることがあるようですが、理由は後述します。
見知らぬ猫には「ヤオンア(야옹아)」と呼びかける
猫の鳴き声「ヤオン」も最後が子音で終わっているので(パッチムがあるので)、呼びかける時は「ア」をつけて「ヤオンアー」と言います。日本語だと「ニャンコ」と言いながら呼びかける感じです。「こっちおいで」「イリワー(이리 와)」と呼びます。猫は呼んでも来ませんけど。
3 ブタは「テジ(돼지)」
正確には「トゥェジ」ですが、普通の会話の速度では「テジ」と「トゥェジ」の中間くらいです。
ブーブーは「クルクル(꿀꿀)」
「ク」は口を丸めて「ク」です。そして、喉を詰めた感じの発音です。濃音と言います。カラスの鳴き声を高い音で「カーカー」「ッカーッカー」とすると濃音に近い音になります。
「ル」は「L(エル)音」
舌を上の歯の歯茎の根本あたりにつけます。つけるだけで「ル」の音は出しません。
4 牛は「ソ(소)」
「ソ」は口をやや丸めて発音します。「チュ―する」時の口の形です。
モーは「ウンメー(음메)」
「ウ」は、口を「イー」と言う時のように横に広げます。「ン」はしっかり口をつぐんでください。
5 馬は「マル(말)」
「ル」は「L(エル)」音です。舌を上の歯の付け根につけます。
ヒヒーン「ヒヒーン(히힝)」
日本語とだいたい同じです。「ン」の音は「ng」音です。
6 羊は「ヤン(양)」
「ン」は「ng」音です。「ヤンア」と言おうとして「ヤン」で止めた感じです。
メーは「メー(메)」
普通に「メー」です。日本と同じです。
7 トラは「ホランイ(호랑이)」
「ホ」は口をやや丸めて発音します。「チュ―する」時の口の形です。
「ン」は「ng」音ですが、「ン」のあとに「イ」が続くと日本人は自動的に「ン」が「ng」音になります。途中で切らずに「ホランイ」と発音すれば通じます。
ガオーは「オフン(어흥)」、唸り声のヴ―は「ウルロン(으르렁)」
ウルロン オフン!
ウァッ 恐ろしいトラが出て来ました
オフン(어흥)
「オフン」の「オ」は口を縦に開けた「オ」です。「ア」と「オ」の中間の音になります。
「オフン」の「ン」は「ng」音です。「ふんわり」と言おうとして「ふん」で止めてください。
ウルロン(으르렁)
「ウルロン」の「ウ」と「ル」は、口を横に広げて「イー」の口で「ウル」です。
「ロン」の「ロ」は口を縦に開けた「ロ」です。「ラ」と「ロ」の中間音です。
「ロン」の「ン」は「ng」音です。「ロンアン」と言おうとして「ロン」で止めてください。
6 ライオンは「サジャ(사자)」
漢字で「獅子」です。日本語発音で通じます。
鳴き声はトラと同じです。
「オフン(어흥)」「ウルロン(으르렁)」
9 象は「コッキリ(코끼리)」
「コ」は口を丸めて「コ」です。そして、息を強く吐きながら発音する「コ」です。激音と言います。怒り心頭で力を込めて「この野郎」と言う時、息が強く出ていれば、それが激音です。
「ッキ」は喉を詰めた感じの「ッキ」です。濃音です。
パオーンは「プウウ(뿌우우)」
口を丸めて「プウウ」です。
10 猿は「ウォンスンイ(원승이)」
「ウォン」の「ン」は「n」音、舌を上の歯の付け根につけます。
「スンイ」の「ン」は「ng」音ですが、あとに「イ」が続くので自動的に「ng」音になります。
「ウォンスンイ」はカタカナ読みでもだいたい通じます。
ウッキッキーは「ウッキッキ(우끼끼)」
「キ」は喉を詰めた感じの発音、濃音です。日本語発音も濃音に近くなっています。ですので、ほぼ同じです。
11 ネズミは「チィ(쥐)」
口を丸めて「チィ」です。カタカナで書きにくいですが、正確には「チゥィ」です。
チューチューは「チッチッ(찍찍)」
どきどき チッチッランド
チッチッ(찍찍)
「チッ」は「チッキ」と言おうとして「チッ」で止めた「チッ」です。「チッ」の「チ」は、喉を詰めた音です。濃音です。
12 鶏は「タッ(닭)」
「タッ」は「卓球」と言おうとして「たっ」で止めてください。
コッコッが「ココデッ(꼬꼬댁)」、コケコッコーが「コッキオ(꼬끼오)」
ココデッ(꼬꼬댁)、コッキオ(꼬끼오)
「ココデッ」の「ココ」、「コッキオ」の「コッキ」、喉を詰めた感じで発音する濃音です。
カラスの高い鳴き声「カーカー」の音です。「ッコ」という感じです。
13 ヒヨコは「ビョンアリ(병아리)」
「ビョンアリ」の「ン」も「ng」音ですが、続く音が「ア」なので日本人は自動的に「ン」が「ng」音になっています。途中で切らずに「ビョンアリ」と言えば通じます。
ピヨピヨは「ピアッピアッ(삐악삐악)」
ピアッピアッ鳴きます。
ピアッピアッ(삐악삐악)
「ピアッ」の「アッ」も「あっけない」と言おうとして「あっ」で止めてください。
「ピ」は濃音です。「ッピ」という感じです。
「ピヤッピヤッ(삐약삐약)」と言うこともあります。
14 スズメは「チャムセ(참새)」
「チャ」は息を強く吐きながら発音する激音です。怒り心頭で力強く「チクショ―」と言う時の「チ」、息が強く出ていれば、それが激音です。
「ム」は「Mu」ではなく「M」です。子音だけの音です。口をつぐんでください。「ム」と言わなくていいです。口をつぐむだけです。「チャンポン」と言おうとして「チャン」で止めた感じです。
チュンチュンは「チェッチェッ(짹짹)」
チェッチェッチェッ かわいいすずめ
チェッチェッ(짹짹)
「チェッ」は「チェック」と言おうとして「チェッ」で止めてください。
「チェ」は濃音です。「ッチェ」という感じで発音します。
15 あひる、鴨は「オリ(오리)」
「オ」は口を丸めて発音する「オ」です。
ガーガーは「クェックェッ(꽥꽥)」
あひるはクェックェッ
クェックェッ(꽥꽥)
「クェ」が濃音です。喉を詰めて発音する音です。「ックェ」という感じで発音します。
16 鳩は「ピドゥルギ(비둘기)」
「ドゥ」は口を丸めて「ドゥ」、そして「ル」は「L(エル)」です。舌を上の歯の付け根につけるだけです。「ル」と発音しません。
クック―は「クク(구구)」
口を丸めて「クク」です。
17 カラスは「カマギ(까마귀)」
「カ」は濃音の「カ」です。高い音でカラスの鳴き声を「カーカー」と言った時の「ッカ」です。
カー「カアッ(까악)」
「カ」は濃音です。「カーカー」の「ッカ」です。「ッカアッカアッ」となります。
関連記事: 韓国のカラスとカササギについて
18 カッコーは「ポックギ(뻐꾸기)」
「ク」は、口を丸めて「ク」ですが、「ポ」も「ク」も喉を詰めて発音する濃音です。「ッポックギ」のような感じです。
カッコーは「ポクッ(뻐꾹)」
一日中 ポクッポクッ
ポクッ(뻐꾹)
「ッポックッ」と全て濃音発音です。
日本の「鳩時計」は、韓国では「뻐꾸기 시계(カッコー時計)」です。
19 蛙は「ケグリ(개구리)」
「ク」で口をやや丸めてください。日本語発音でだいたい通じます。
ゲロゲロは「ケグルケグル(개굴개굴)」
ケグルケグル フランクリン
ケグルケグル(개굴개굴)
「ケグル」の「ル」は「L(エル)」音です。舌を上の歯の付け根につけます。つけるだけで「ル」と言いません。
20「コヤンイ」が「コヤンギ」に聞こえる訳。
猫は韓国語で「コヤンイ」です。しかし、日本人には「コヤンギ」と聞こえることがあるようです。
同様に「ヤオンイ」も「ヤオンギ」と聞こえることがあるようです。
「コヤンイ(고양이)」の「ン」は「ng」音
「ン」のあとに「あ行、や行、わ」が続く時、日本人は自動的に「ン」が「ng」音になります。
「深夜」の「ン」、「サンヨー」の「ン」などがそうです。「コヤンイ」や「ヤオンイ」の「ン」も同じですが、「ン」で、喉のあたりが「ングッ」となっているのがわかりますでしょうか?
「コヤンイ」では、「ングッ」のあとに「イ」が続きます。
「ng」の「g」が少し残って聞こえるようです。
「ng」の「g」を完全に言い終わる前に「イ」と続けてしまった時に「ギ」と聞こえるようです。
「g」が「イ」とくっついて「ギ」です。はっきりではなく、微かに「ギ」となっているようです。
日本人の「ng」は「n」に近い音になる
日本人の「ng」発音は、はっきりと「ng」にならない人が多いです。そのため「ng」の「g」が残って次の「イ」とくっつくことがありません。
韓国人の発音する「コヤンイ」と、日本人の「コヤンイ」は、音が微妙に違っています。
韓国語には、子音だけの音(パッチムといいます)が7つあります。7つの中で、日本人にとって、一番習得の難しいのが、この「ng」ではないかと思います。
韓国人は喉ではっきり「ng」音を出しますが、日本人は「ng」音がうまく出せない人が多いです。そのため、ソウルへ行って、タクシーで「江南/カンナム(강남)」と言ったのに、タクシーの運転手さんには「ン(ng)」が「n」に聞こえてしまい、着いたところは「漢南/ハンナム(한남)」だった、なんていう話も聞いたことがあります。
韓国人は濁音の聞き取りが苦手
韓国語では「か」と「が」のような清音と濁音の区別がありません。「金閣寺」も「銀閣寺」も韓国人には同じに聞こえます。そのため、日本人には微かに聞こえる「ギ」の濁音が、韓国人にはよく聞こえていません。それが、日本人には「ギ」と聞こえるけれど、韓国人には「ギ」と聞こえない理由ではないかと思います。
韓国人は「コヤンイ(고양이)」と言っています。
決して「コヤンギ」とは言っていませんので、「コヤンイ」と発音してください。
21 音で覚えてしまいましょう。
そうすれば、聞いた時にすぐ反応できますし、韓国ドラマで出てきた時にも聞き取れるようになります。
また、簡単な挨拶表現や自己紹介、覚えておくと便利な言葉、ぜひこちらも見ておいてください。
使えそうな表現はフレーズで覚えてしまいましょう。そうすれば、韓国へ行った時にも使えますし、韓国ドラマで出てきた時にも聞き取れます。韓国語がますます楽しくなること請け合いです。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。