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韓国語で「わからない」微妙な使い分け徹底解説!

日本語でも「わからない」と言う時、直接的に言わないで、遠回しに「わからないんですけど」と言ったり、「ちょっとわかりませんね」と言ったりしますが、韓国語も同じです。特に目上の人には、婉曲用法を使います。


大人たちはわかりません。

目次

韓国語で「わからない」は「モルダ(모르다)」です。

韓国語では「わかる」という動詞の否定形ではなく、「わからない」が、ひとつの動詞です。
また、韓国語は、動詞の場合、辞書の形を会話でそのまま使いません。必ず形が変わります。会話では「モルダ(모르다)」は「モルンダ(모른다)」となります。しかし「モルンダ(모른다)」は言い切りの形なので、このままでは角が立つ言い方になります。

フォーマルな場面での「わかりません」は「モルゲッスムニダ(모르겠습니다)」

辞書の形「モルダ(모르다)」の語尾「ダ(다)」を取って「ゲッ(겠)」「スムニダ(습니다)」をつけています。
「スムニダ(습니다)」が、フォーマルな場面での「です・ます」、「ゲッ(겠)」が『婉曲・丁寧』の意味です。

実際には「よくわかりません」「チャルモルゲッスムニダ(잘 모르겠습니다)」と言います。

日本語では「わかりません」と断定的に言うと、人間関係を拒絶するようなニュアンスが出ますが、韓国語も同じです。そのため、やわらげた表現にします。「チャル(잘)」「よく」でやわらげて、「ゲッ(겠)」という『婉曲・丁寧』を入れて、更にやわらげます。
疑問文は「モルゲッスムニカ(모르겠습니까)」、語尾を上げます。

日常会話の形は「チャルモルゲッソヨ(잘 모르겠어요)」

一番無難な形です。語尾を下げます。
疑問文は「モルゲッソヨ?(모르겠어요?)」、語尾を上げます。

更に婉曲で「チャルモルゲンヌンデヨ(잘 모르겠는데요)」と言うことも多いです。

「ヌンデヨ(는데요)」が「んですが/んですけど」ですので、「よくわからないんですが」となります。日本語の遠回しな言い方とよく似ています。

また「チャルモルゲンネヨ(잘 모르겠네요)」「チョムモルゲンネヨ(좀 모르겠네요)」という言う人も多いです。

丁寧度はやや落ちます。
「チョム(좀)」は「少し」という意味ですが、『婉曲』のニュアンスでよく使います。例えば、お店で「水ください」と頼む時も「ムルチョムチュセヨ(물 좀 주세요)」と言います。直訳すると「水少しください」ですが、本当に「少し」ということではなく『婉曲』です。表現を和らげています。
「ネ(네)」は「ね」です。ですので、「よくわからないですね」「ちょっとわからないですね」という意味になります。

「わかりません」は「モルラヨ(몰라요)」もあります。

「わたくし わかりませんか?」

『婉曲・丁寧』の「ゲッ(겠)」を抜いただけですが、形が大きく変わりました。「モルダ(모르다)」は不規則活用動詞です。
語尾を上げると疑問文、語尾を下げると平叙文です。
丁寧な形ですが、丁寧度は低いです。

友達や目下に話す時は「チャルモルゲンヌンデ(잘 모르겠는데)」が一番無難です。

よくわからないんだけど 私は

「ヨ(요)」が、日本語の「です・ます」に当たります。「ヨ(요)」を取ると、いわゆる「タメ口」、韓国語の「パンマル(반말)」です。

「チャルモルゲンネ(잘 모르겠네)」「チョムモルゲンネ(좀 모르겠네)」も『婉曲』ニュアンスが入っています。

「よくわからないね」「ちょっとわからないね」

「モルラ(몰라)」という言い方もあります。

かなり投げやりなニュアンスです。
語尾を上げると疑問文、語尾を下げると平叙文です。

「モルゲッタ(모르겠다)」「モルンダ(모른다)」

会話で使うと「わからない」と断定しています。これ以上聞いてくれるな的ニュアンスです。「モルゲッタ(모르겠다)」は『婉曲』の「ゲッ(겠)」が入っているので、ややましです。
「モルゲッタ(모르겠다)」は、独り言でよく使います。

「わかりませんでした」は「モルラッソヨ(몰랐어요)」「モルラッスムニダ(몰랐습니다)」

「事実芸能人とはわかりませんでした」

友達や目下と話す時の「わからなかった」は「ヨ」を取って「モルラッソ(몰랐어)」となります。
「ッソ(ㅆ어)」が過去を表します。
語尾を上げると疑問文になります。

「ぜんぜん」「チョニョ(전혀)」をつけることも多いです。

ぜんぜんわかりません。

発音のコツ

「モルラヨ」「モルラッソヨ」の「ル」の音は「L(エル)」音です。

舌を上の歯の付け根の部分につけるだけです。「ル」の音を出そうとしなくていいです。
「モルラヨ」は「モ・ラヨ」のように、韓国語の発音に慣れないと、「・」の音は、よく聞きとれないと思います。

「スムニダ」は「スムミダ」と発音したほうがネイティブ発音に近いです。

「ム」は口をつぐむだけです。「ム」と発音しなくていいです。
そして、口をつぐんで、すぐに「ミ」を発音するのは大変です。ゆっくりなら問題ありませんが、会話で普通の速度で話す時に、そんなに早く口は動きません。実際には「ミ」に近い音になっています。
ですので、「モルゲッスムニダ」は「モルゲッスムミダ」と発音すると、ネイティブ発音に近くなります。この「ル」は「ル」と発音してください。

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