【音声付き】韓国語の「アイゴ」意味と使い方を徹底解説!
「アイゴ」という言葉、お聞きになったことがあると思います。
「アイゴ」は韓国人が最もよく使う感嘆詞です。うれしい時も、悲しい時も、驚いた時も、疲れた時も、悔しい時も、韓国人は「アイゴ」です。日本語や英語では場面ごとに様々な感嘆詞を使いますが、韓国語の「アイゴ」はどんな場面でも使えます。
ここでは「アイゴ」の意味、そして使い方を、例文を挙げながら音声付きでわかりやすく解説致します。
目次 ▼
- ○ 1 「アイゴ」は感嘆詞
- ・びっくりした時、思わず口から出る言葉
- ・「アイゴアイゴ」となったり「エゴ(애고)」となったりする
- ・うれしい時にも使う
- ・悲しい時にも使う
- ・疲れた時、困った時も「アイゴ~」
- ・悔しい時、いらつく時も「アイゴー」
- ・呆れた時も「アイゴ~」
- ・「アイゴアイゴ」と相槌のように使う
- ○ 2 感嘆詞は国によって様々でお国柄で出る
- ・アメリカでは場面によっていろいろな感嘆詞がある
- ・日本も場面によって様々
- ・韓国ではどんな場面でもすべて「アイゴ」
- ○ 3 感嘆詞は他にもある
- ・韓国人のよく使う一番典型的な感嘆詞が「アイゴ」
- ・似た意味の感嘆詞に「オモ」「オモナ」
- ○ 4 韓国語に興味のある方はこちらもご覧ください。
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 「アイゴ」は感嘆詞
「アイゴ(아이고)」
感嘆詞は、思わず心を揺さぶられた時、とっさに出る言葉です。
韓国では「アイゴ」をいろいろな場面で使います。嬉しくても悲しくても使います。日本語に訳すと「ありゃ」「オット」「あらあら」「あー」「ヴー」等々、場面によって様々になります。
びっくりした時、思わず口から出る言葉
誰かに「ワッ」と驚かされて「うわっびっくりした」と言う時、韓国人は
「アイゴカムチャギヤ(아이고 깜짝이야)」
「アイゴ」がない時もありますし、早口で「アイゴ!」だけの人もいますが、ほぼ決まった言い方です。「カムチャッ(깜짝)」が「急にびっくり」という意味の名詞です。韓国語を身に付けたい方は、ひとつのフレーズで覚えてしまうといいと思います。
「アイゴアイゴ」となったり「エゴ(애고)」となったりする
「アイゴアイゴ」と「アイゴ」を重ねて使うこともありますし、短く
「エゴ(애고)」
となることもあります。「アイゴ」は感嘆詞なので、感情が入って微妙に形が変わることも多いです。
うれしい時にも使う
祖父母は孫の笑顔を見ると「なんてかわいいの!」
「アイゴイェッポラ!(아이고 예뻐라)」
「アイゴクィヨウォ(아이고 귀여워)」
これも決まった表現と言っていいくらいよく使います。「かわいい/きれい」という意味の形容詞(単語)は「イェップダ(예쁘다)」「クィヨプタ(귀엽다)」です。
「かわいい」についてはこちらを参照ください。
⇒韓国語で「可愛い」は
あるいは、会いたかった人に久しぶりに会えた時は、大きな声で「アイゴー!」と語尾を伸ばして感動を表します。日本語だと「うわ~」という感じです。
悲しい時にも使う
〔画像出典 : KBSニュースチャンネル〕
泣きながら叫ぶ時も「アイゴー」です。たいていは語尾が伸びます。
人の死を悼みながら「アイゴー」と慟哭する場面、韓国ドラマなどで見たことのある方、多いと思います。
疲れた時、困った時も「アイゴ~」
くたくたで家に帰りついて「は~」と言う場面、困り果てててため息「は~」という場面では、弱々しい声で「アイゴ~」です。
「は~疲れた」「アイゴピゴナダ(아이고 피곤하다)」
「アイゴピゴネ(아이고 피곤해)」
「は~大変」「アイゴヒムドゥルダ(아이고 힘들다)」
「アイゴヒムドゥロ(아이고 힘들어)」
「は~どうしよう」
「アイゴオットッカジ(아이고 어떻카지)」
「アイゴ」+「疲れた/大変/どうしよう」のように言うことが多いです。
※「オットッカジ(어떻카지)」は「オットケハジ(어떻게 하지)」を縮約した形です。文法的には正しい表記ではありませんが、一般的によく使われている表現です。
悔しい時、いらつく時も「アイゴー」
アイク~いらつく本当に 〔画像出典 : SBSチャンネル〕
バラエティー番組なので、英語の「C」を使っておもしろおかしく表記しています。
悔しい時やいらいらの時は、歯を食いしばって言うので、
「アイグ~(아이구)」
「ウイグ~(으이구)」り、
発音が変わることが多いですが「アイゴ(아이고)」です。
呆れた時も「アイゴ~」
「まったく、呆れて開いた口が塞がらない」時は
「アイゴオイオンネ(아이고 어이없네)」、
あるいは、「まったく何やってるの」「アイゴモハゴイッソ(아이고 뭐하고 있어)」などと嘆きます。
「呆れる/開いた口が塞がらない」が「オイオプタ(어이없다)」です。
「アイゴアイゴ」と相槌のように使う
例えば、話し相手が「慌てて飛び出したら転んじゃって」と言った時、日本語なら「アリャマ」とか「そりゃ大変」とか言いますが、韓国語では早口で「アイゴアイゴ」と言います。この場合は、驚きのニュアンスもありますし、同情のニュアンスもあります。
悲しみにも「アイゴアイゴ」と同情しますし、喜びにも「アイゴアイゴ」と喜びを共有します。
2 感嘆詞は国によって様々でお国柄で出る
アメリカでは場面によっていろいろな感嘆詞がある
喜びなら「ワオ(Wow)」「イェイ(Yay)」、驚きなら「オーマイガー(Oh my God)」「オー(Oh)」、悲しい時なら「アウ(Aww)」、手が滑って持っていた物を落とした時なら「ウプス(Oops)」、場面場面で違います。「オーマイガー(Oh my God)」は意味のある文になっていますが、それ以外は感嘆詞自体に意味はありません。
日本も場面によって様々
驚いた時に「うわー」「えー」、手が滑った時に「オットット」「ありゃりゃ」等、場面によって使う感嘆詞はだいたい決まっています。そして、感嘆詞の言葉自体に意味はありません。
韓国ではどんな場面でもすべて「アイゴ」
どんなシーンでも「アイゴ」が使えます。アメリカや日本では場面ごとに使う感嘆詞が違いますが、韓国では全て同じです。これが「アイゴ」の大きな特徴です。ですので使用頻度がとても高くなります。
また、感嘆詞自体に意味がないのはアメリカや日本と同じです。
3 感嘆詞は他にもある
人によっては、例えば、驚いた時に「オモナ(어머나)」と言ったり、「アイゴモニ(아이고머니)」と言ったり、違う言い方をする人もいます。それは、日本人の中でも、驚いた時に「アリャマ」とか「オー」とか、いろいろな声を出す人がいるのと同じで、韓国人の中にもいろいろな声を出す人がいます。
韓国人のよく使う一番典型的な感嘆詞が「アイゴ」
統計があるわけではありませんが、感覚的には韓国で使われる感嘆詞の90%以上が「アイゴ」です。
似た意味の感嘆詞に「オモ」「オモナ」
「オモ」「オモナ」は、驚いた時に女性が使う感嘆詞です。
関連記事 : 韓国語の「オモ/オモナ」の使い方と意味
4 韓国語に興味のある方はこちらもご覧ください。
挨拶の表現、自己紹介の表現、旅行で使える表現など、ぜひ見ておいてください。そして、韓国へ行った時に使ってみてください。言葉が通じると楽しいですし、韓国ドラマを見て聞き取れるとうれしいですよね。
関連記事:こんな時韓国語でなんて言うの? よく聞く韓国語の正しい意味は?
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。