韓国語の「学院」「私教育費」の意味は?
韓国では「教育」を「公教育」と「私教育」に分けます。そして、それぞれの「教育機関」を「学校」と「学院」に分けます。つまり、「学校」で行うのが「公教育」で、「学院」で行うのが「私教育」です。そして、その「私教育」にかかる費用を「私教育費」と言います。
目次 ▼
- ○ 1 私設の教育機関は全て『学院』
- ○ 2 学校以外の教育を『私教育』
- ・「私教育」にかかる費用は「私教育費」
- ○ 3 韓国は「私教育費」が高額
- ・ソウル市内なら塾は一教科当たり50万ウォンが相場
- ○ 4 子供のころから塾通いが当たり前
- ・全国平均では80%弱が塾や予備校に通っている
- ・1人当たりの月平均の私教育費は52万4千ウォンです。
- ・実際には裕福な家庭とそうでない家庭で私教育に対する意識は大きく違う
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 私設の教育機関は全て『学院』
「公教育」の「小学校、中学校、高校、大学」を『学校』と言い、それ以外の、塾や予備校、ピアノ教室、語学学校、車の教習所など、すべて『学院』です。
2 学校以外の教育を『私教育』
「公教育」である「小学校、中学校、高校、大学」以外の、私設の教育機関(学院)や家庭教師などです。
「私教育」にかかる費用は「私教育費」
塾や予備校、家庭教師や、その他習い事にかかる費用です。
3 韓国は「私教育費」が高額
ソウル市内なら塾は一教科当たり50万ウォンが相場
コロナの前、韓国に一時帰国した時に昔の友人と話をしていたら「小学校4年生の息子を塾に通わせていて、毎日夜10時に家に帰ってくる」とか「日曜日も塾に行っている」とか、そんな話が当たり前に出てきました。私がちょっとびっくりしたような表情をすると逆に怪訝な顔をされました。
韓国ではびっくりすることはありません。当たり前で普通のことです。それでも友人は、自分はあまり塾に通わせていないほうだと言います。全然通わせないわけにはいかないから英語と数学だけ行かせている、それでも月に90万ウォンかかっていると言っていました。
4 子供のころから塾通いが当たり前
すべては大学入試のための競争です。
韓国教育庁のデータでは、一人当たり毎日1時間塾などに通っている計算になります。
全国平均では80%弱が塾や予備校に通っている
小、中、高、すべての生徒のうち78.3%が塾や予備校に通っています。
時間にすると1週間に7.2時間を塾や予備校で過ごしています。1日に1時間ちょっとです。
1人当たりの月平均の私教育費は52万4千ウォンです。
為替レートは100円がだいたい1000ウォンなので、日本円にすると月に5万2400円くらいです。
私教育をさせていない、塾に通っていない生徒も含めた平均は41万ウォンです。
私教育は2020年にコロナの影響で大きく下がりましたが2021年に回復し、2022年には過去最高となりました。
実際には裕福な家庭とそうでない家庭で私教育に対する意識は大きく違う
ソウルと地方でも差があります。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。