日本と違う韓国の食事のマナー8選
日本と韓国は文化が近いので、マナーや常識は似ているところが多いです。しかし、食事のマナーには違うところがいくつかあります。
韓国でマナー違反にならないよう、ここでしっかり覚えておきましょう。
目次 ▼
- ○ 1 食事の時は、スプーンと箸、両方を使う
- ・スプーンや箸は縦に置くのが礼儀
- ・ご飯を食べる時も基本はスプーンを使う
- ・箸は、スプーンではうまく食べられない場面で使う
- ・スプーンがメインで、箸は補助的に使う
- ○ 2 ご飯を食べる時は、器は食卓に置いたままスプーンで食べる
- ・器はステンレス製なので、できたてのご飯を入れたら熱くて持てない
- ・私の両親の世代までは真鍮製だった
- ・伝統の韓式料理屋に行くと、食器やお箸、スプーンがすべて真鍮のところもある
- ・昔の王族は銀の箸やスプーンだった
- ○ 3 ビビンバもカレーも牛丼もきれいに混ぜて食べる
- ・ビビンバというのは 「混ぜご飯」という意味
- ・韓国ではカレーもまず混ぜる
- ・日本で牛丼を食べる時も同じ
- ・ホットドッグもケチャップやマスタードをきれいに混ぜてからはさむ
- ○ 4 食べる時に音を立ててはいけない
- ○ 5 必ず年長者が手をつけたあとで食べ始める
- ○ 6 日本と違う韓国のマナー、礼儀、考え方の違いや常識
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 食事の時は、スプーンと箸、両方を使う
スプーンをスッカラッ(숟가락)、箸をチョッカラッ(젓가락)と言います。またスプーンと箸を合わせてスジョ(수저)と言うこともあります。
スプーンや箸は縦に置くのが礼儀
ご飯を食べる時も基本はスプーンを使う
スープを飲んだりビビンバなどを食べる時もスプーンを使います。
箸は、スプーンではうまく食べられない場面で使う
副菜であるキムチやナムルをとる時や、さしみや焼き魚を食べる時に使います。
スプーンがメインで、箸は補助的に使う
韓国人はスプーンを昔から使っています。もしかしたら、騎馬民族のスプーンと、中国の箸と、両方を受け継いだのかもしれません。
2 ご飯を食べる時は、器は食卓に置いたままスプーンで食べる
器はステンレス製なので、できたてのご飯を入れたら熱くて持てない
持ったらやけどします。
王や王妃、両班貴族は、熱いものを入れたら持つことができない銀や真鍮製の物を使っていました。
私の両親の世代までは真鍮製だった
真鍮は、錆びやすいので、いちいち磨くのがとても大変です。
今は、薬品で簡単に磨けるものが出ていますが、昔はありませんでした。
伝統の韓式料理屋に行くと、食器やお箸、スプーンがすべて真鍮のところもある
韓式食堂で、黄色くて重い食器やお箸が出てきたら、それは真鍮です。
真鍮を、韓国語でノッセ(놋쇠)と言います。黄色い鉄という意味です。
昔の王族は銀の箸やスプーンだった
日本でもヨーロッパでも王侯貴族や将軍がそうでしたが、銀は、暗殺するときに使われる毒である砒素に反応するので、毒見として使われていました。
今でも銀の箸やスプーンはあります。私も子供の時銀の箸を使っていました。
でも、銀の箸は、曲がったり折れたりしやすいです。私も使っているうちに曲がって折れてしまいました。
3 ビビンバもカレーも牛丼もきれいに混ぜて食べる
ビビンバというのは 「混ぜご飯」という意味
きれいに均等に混ぜて食べます。混ぜ方が足りないとおいしくありません。
韓国ではカレーもまず混ぜる
均等に混ぜないとおいしくないです。
韓国ではカレーにもキムチが出ますが、このキムチもカレーに混ぜる人が多いです。キムチとカレーを別々に食べる人も多いですが、カレーとキムチをいっしよに食べるとおいしいです。
日本で牛丼を食べる時も同じ
牛丼もきれいに混ぜないとおいしい感じがしません。
ホットドッグもケチャップやマスタードをきれいに混ぜてからはさむ
コストコでホットドッグを買うと、パンの間にソーセージが入っているだけで、ケチャップやマスタードはセルフサービスです。それは韓国も同じです。
日本人はパンを開いてホットドッグに直接ケチャップをかけたりマスタードをかけたりたまねぎのみじん切りをかけたりしますよね。
韓国人は、ケチャップやたまねぎを一旦お皿の上に載せて、きれいに混ぜてからホットドッグの間にはさみます。
きれいに混ぜるのは韓国ではとても大事なことです。
4 食べる時に音を立ててはいけない
くちゃくちゃ食べてはいけないということで、日本も同じですよね。日本で音を立てて食べるのは「おそば」を食べる時だけですが、韓国人には『日本人はいつもくちゃくちゃ音を立てて食べる』というイメージ(誤解)があります。
5 必ず年長者が手をつけたあとで食べ始める
韓国は儒教の国です。年長者を敬います。
6 日本と違う韓国のマナー、礼儀、考え方の違いや常識
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。