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韓国の暮らし(12)【気候・地理・温泉・市場・登山】

韓国ソウルを訪れるなら秋がお勧めです。

ソウルの平均気温と平均降水量です。

 

目次

ソウルの夏は暑いです。

韓国の夏は、観光するには適していません。

전국 폭염 특보(全国暴炎特報)
폭염(暴炎)は、猛暑の意味です。一番暑い時には、ソウルも35度を超えます。

ソウルでは、梅雨は7月です。

ソウルは、東京より北にあります。緯度で見ると、日本の山形くらいです。ですので、東京より、梅雨の時期が遅いです。遅く始まって、遅く終わります。

8月は台風が来ます。

夏は、太平洋高気圧の勢力が強いので、台風は、沖縄から、まっすぐ北上します。九州に被害が大きいですよね。韓国に来るまでには、台風の勢力はだいぶ弱まっていますが、それでも、雨はたくさん降ります。
秋になると、台風は、沖縄から右にカーブして、大阪や東京へ行きます。東京では、台風と言えば、秋のイメージですよね。小学校や中学校の運動会が、台風で中止になることがあるので、最近は、運動会の時期を、5月に変更する学校も多いそうですね。そのくらい、東京では、台風と言えば秋ですが、韓国では、台風と言えば夏です。

ソウルの平均降水量(青の棒グラフ)は、7月と8月に集中しています。

ソウルの夏は、暑いか雨が降るかです。夕立も多いです。

夏には、渓谷へ行きます。

ソウルの人たちも、夏には避暑に行きます。海に行く人も多いですが、海は暑いですし、日焼けします。渓谷は山の中なので、涼しくて、あまり日焼けもしません。
韓国では、夏に海水浴へ行くことも避暑と言いますが、暑さを逃れるなら、断然渓谷です。

渓谷で、泳いだり水遊びをしたりします。

少し広いところで遊びます。海と違って波もないし、水もしょっぱくないので、子供たちも楽しく遊べます。

みんな裸足になります。

日本人は、水辺でも裸足にならない人が多いようですが、韓国では裸足になります。

秋は一年で一番いい季節です。

お勧めは秋です。日本でも「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、韓国も、가을 하늘이 높다「秋の空は高い」と言います。
9月の下旬くらいから11月が、一年で一番降水量の少ない季節で、いい天気が続きます。

韓国では『秋は男の季節』と言います。

理由はよくわかりませんが、一年で一番いい季節だから、そう言われるようになりました。二番目にいい季節は春なので『春は女の季節』と言います。

韓国では、地域のフェスティバル(祭り)も、みんな秋に開催されます。

冬のわかさぎ釣り祭りとか、季節性のある物以外、祭りは秋です。

韓国では、花火大会も秋に開催されます。

ソウルの花火大会は、昨年は10月8日(土)に、2018年以来3年ぶりに開催されました。

ハンファと共にするソウル世界花火祝祭(한화와 함께하는 서울세계불꽃축제)
ハンファ(한화・韓火)はスポンサーの会社名です。韓国10大財閥に入る巨大グループ会社です。 ヨイドにある63ビルも、正式には 「ハンファ63ビルディング(한화63빌딩)」です。だから、ハンファ(한화・韓火)はヨイドでやるんですけど。
ちなみに会社名ですが、元々は火薬の会社でした。韓国火薬(한국화약)を略して韓火(한화)です。

ヨイド近くのハンガン(한강・漢江)の橋の歩道から見るのが一番きれいです

でも、そこはカメラを構えた人たちで、すごい人だかりになります。花火はかなり高いところに上がるので、ハンガン(漢江)からそれほど遠くないマンションやビルの上のほう、あるいは山からでもけっこう見えます。わざわざハンガン(漢江)まで行かないで、自分の家の窓から見たり、屋上から見る人も多いです。

釜山では、11月5日(土)に開催されました。こちらも2018年以来の3年ぶりです。

場所は広安里海水浴場(광안리해수역장)です。こちらは広安大橋(광안대교)をバックに花火が上がります。

11月の夜は、その日の天気にもよりますけど、けっこう寒いんですよね。

ポスターでは、半そでの人や半ズボンの人がいますが、実際は、みんな寒さ対策しています。そして、海辺はすご~い人だかりになります。

春もおすすめの季節です。

韓国では、2月の下旬くらいから、徐々に気温が上がります。東京では3月に雪が降ることもありますが、ソウルでは3月は完全に春です。雪は降りません。韓国の春は、秋よりも雨の降る確率が少し高いですが、とてもいい季節です。

春には、あちこちで桜祭りが開催されます。

개화が開花、만개が満開です。

ソウル市内では、ヨイド(여의도)や南山(ナムサン・남산)が有名ですが、桜の木はあちこちにあります。

桜の季節にソウルを訪れると、こんなにたくさん桜の木があったかなあ、と思うくらい、あちこちに桜の木があって、桜の花が咲いています。

ソウルの冬は、東京よりずっと寒いです。

韓国では、12月からぐんぐん寒くなります。ソウルでは、最低気温がマイナス10度以下になるのが、ひと冬に3回くらいあります。そして、一番寒い時で、マイナス14度くらいですが、それ以下に下がることは、ほとんどありません。雪が降ることもありますが、少し積もるくらいです。

札幌の人が、ソウルのほうが寒く感じると言っていました。

札幌とソウルと冬の気温は同じくらいだけど、札幌は雪があるからか、ソウルほど寒く感じないと言っていました。ソウルの寒さは「底冷え」だそうです。

もし、ソウルで「今日はマイナス20度」とか言っていたら、それは体感温度です。

ロングペディングは生存アイテム ソウル体感温度-19.3度

日本でも体感温度という言葉を使いますよね。実際の温度ではなく、体で感じる温度のことです。

一般的には「風速1メートルの風が吹くと、体感温度が1度下がる」と言われていて、風があると寒く感じますよね。でも、「風速1メートルの風で体感温度が1度下がる」という数字に、科学的根拠はありません。そして、韓国の天気予報で発表される体感温度は、もう少し複雑な公式があります。

13.12+0.6215T-11.37V0.16+0.3965V0.16T  Tが気温、Vが風速です。
この、韓国の気象庁が使っている体感温度の公式は、カナダが作ったものです。

韓国では天気予報で体感温度を伝えます。

日本の天気予報では「明日は風が強いので、体感温度は更に低く感じるでしょう」と言うだけですよね。具体的に「体感温度は〇度です」とは言いません。聞いたことないです。でも、韓国では天気予報で体感温度を伝えます。ですので、みなさんが韓国へ行った時に、ガイドやホテルの人などから「明日は寒くなりますよ。マイナス20度ですよ」と言われたら、それは恐らく体感温度です。

韓国の首都ソウルは、半島の真ん中あたりの、西のほうにあります。

ソウルの西隣のインチョン(인천・仁川)はもう海です。韓半島〔朝鮮半島を韓国では韓半島と言います〕の真ん中あたりでは、西に平野が広がり、東の端のほうに山脈があります。日本のように、真ん中に山脈があるのではなく、かなり偏っています。

半島を縦断する山脈を、白頭大幹(백두대간・ペクトゥデガン)と言います。

半島の北の端の白頭山(백두산・ペクトゥサン)から南の智異山(지리산・チリサン)までつながる大山脈です。
標高は、金剛山(금강산・クムガンサン)1638m、雪岳山(설악산・ソラクサン)1708m、五台山(오대산・オデサン)1563m、太白山(태백산・テベクサン)1567m、俗離山(속리산・ソンニサン)1058m、智異山(지리산・チリサン)1915mです。
赤丸がソウルです。

韓国(北朝鮮)最高の景勝地、「金剛山(금강산・クムガンサン)」も、韓国一の景勝地「雪岳山(설악산・ソラクサン)」も、この山脈にあります。

2018年冬季オリンピック開催地「平昌(평창・ピョンチャン)」も、この山脈にあります。北から金剛山(금강산・クムガンサン)、雪岳山(설악산・ソラクサン)、平昌(평창・ピョンチャン)です。

今は中断していますが、北が韓国人観光客を受け入れたのも金剛山(금강산・クムガンサン)です。

日本のことわざ「花より団子」や「腹が減っては戦はできぬ」に当たる韓国のことわざが「금상산도 식후경(金剛山も食後景)」というほど、金剛山(금강산)は美しいところとして知られています。韓国人なら、一度は訪れてみたいところです。

ソウルから東へ向かうと、少しずつ山を上っていき、峠を越えると一気に下って海になります。

そのため、雪岳山(ソラクサン)は、登山と新鮮な海の幸が一度に楽しめます。

ソウルは昔、城郭都市でした。

ソウルは、昔、朝鮮時代には、漢城(한성)と言いました。中国人は、今でもソウルと言わず、漢城と言います。そして、鍾路(종로・チョンノ)や明洞(명동・ミョンドン)などの中心部は、城壁で囲まれた内側にありました。

今では、城壁は全てなくなっています。

ソウルの歴史ある場所や建物は、みな城壁の中にありましたが、最近のソウルの新しい街は、みなハンガン(한강・漢江)の南側にあります。

ソウル郊外の水原(수원・スウォン)の華城(화성・ファソン)では、城壁が一部残っていて、ユネスコ世界遺産に指定されています。

世界的に見ると、近代以前の大都市は、ほとんど城郭都市でした。これは、日本だけが例外と言ってもいいかもしれません。日本は、外敵がなく平和だったんでしょうね。

城郭には、入口である門がいくつかあって、今も、そのうち、南大門、東大門などが残っています。

城郭の中に住んでいる人は、主に両班(양반・ヤンバン)の高級官僚たちでした。そして、許可された商人だけが、門の内側に入れました。今も、南大門や東大門に市場があるのは、そのためです。

庶民の市場は、門の外側にありました。
昔ながらの万物市場はいかがでしょうか?
漢方で有名な京東市場もおすすめです。

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