韓国で一番の観光地はソラクサン(雪岳山)です。
韓国人にとって、韓国で一番の観光地は「ソラクサン(雪岳山)」です。ソラクサン(雪岳山)について、詳しくご案内します。
目次 ▼
- ○ 1 おすすめの観光地は「ソラクサン(雪岳山)」です。
- ・標高はあまり高くありませんが、韓国的な美しさのある山です。
- ・チェジュ島(제주도・済州島)は、韓国っぽくなくて、いいところです。
- ○ 2 ソラクサン(雪岳山)というのは、山脈が広いエリアに広がった山岳地帯の名称です。
- ・ソラクサン(雪岳山)という「山」はありません。
- ・広さは日本の「尾瀬国立公園」と同じくらいで、
- ○ 3 ソラクサン(雪岳山)へ行くには、まず東海岸にあるソクチョ(속초・束草)へ行きます。
- ・ソクチョ(束草)からは、バスなどでソラクサン(雪岳山)観光の入口、雪岳山小公園へ入るのが一般的です
- ・雪岳山小公園は、入場料を払って入ります。
- ・公園では熊が出迎えてくれます。みんなここで、まず記念撮影です。
- ・標高700mまで5分で連れて行ってくれます。
- ・ロープウェイを降りたあたり一帯は、クォングムソン(권금성・権金城)です。
- ・クォングムソン(権金城)からは、ソクチョ(束草)の町や海が見えます。
- ○ 4 ソラクサン(雪岳山)で一番高い山が大清峰(대청봉)〔1708m〕です。
- ・権金城から往復で10時間から12時間くらいです。普通は山小屋での1泊が必要です。
- ・道はかなりハードらしいですが、景色は抜群だそうです。
- ・韓国的な山の風景です。ここは恐竜稜線と言います。
- ・下の渓谷から見ると、かなり見上げる感じですが、この稜線を歩くこともできます。
- ○ 5 山に登らず、手軽にハイキングできるコースもあります。
- ・飛龍瀑布(비룡폭포)へ行くコースです。
- ・このコースは、スタートしてしばらくは、緩いアップダウンしかありません。
- ・途中にお店があります。
- ・最後のほうは、やや急な上りになります。
- ・大きな滝ではありませんが、ここがゴールです。
- ○ 6 韓国は山へ行くと寺があります。ソラクサン(雪山岳)にもあります
- ・韓国は朝鮮時代〔1392年~1897年〕に、国としては、仏教をやめ儒教をとったからです。
- ・チョンドゥファン(전두환・全斗換)大統領が死刑判決を受けたあと流配された白潭寺(백담사)が有名です。
- ・山門にも『内雪岳白潭寺』とあります。
- ・雪岳山小公園近くの新興寺(신흥사)です。
- ・小公園から山門をくぐって少し行くと大仏があります。
- ・小川を越えると、左手に寺が見えます。
- ・ソラクサン(雪岳山)を背景にすると、きれいな写真が撮れます。
- ○ 7 ソラクサン(雪岳山)で山登りを楽しんだあと、港で新鮮なさしみを食べます。
- ・「本格登山」と「新鮮な刺身」を同時に楽しむのが韓国流です。
- ・埋立地に新しい建物を建てて、その中に全部入れてしまいました。
- ・新しくてきれいですが、独特の雰囲気はなくなりました。
- ・さしみ屋を集めた建物がふたつと、てんぷら屋を集めた建物ひとつです。
- ・えびの天ぷらです。
- ・オジンオスンデ(오징어순대)が名物です。
- ・「これで〇万ウォン」と呼び込みしてます。
- ・中は細長くて、10人も入るといっぱいです。隣の店との間には壁がないのでうるさいです。
- ・店の中から見たところです。狭い所で魚をさばいています。
- ・これで今だと10万ウォンくらいか、もう少し安いか。
- ・メウンタンを頼むと、別の場所で作って持って来ます。
- ・港は、埋め立てて整備してきれいになりましたが、趣がなくなった感じです。
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 おすすめの観光地は「ソラクサン(雪岳山)」です。
韓国へ行く日本人の中には、ソウルや釜山だけでなく、韓国のいろいろなところへ行く人も、最近は、少なくないですよね。でも、韓国人に、韓国の中で旅行に行く、おすすめはどこかと聞いたら、ソラクサン(설악산・雪岳山)と答える人が多いです。ソラクサン(雪岳山)は、
標高はあまり高くありませんが、韓国的な美しさのある山です。
プサン(부산・釜山)よりもキョンジュ(경주・慶州)よりも、韓国で「いいところ」と言えばソラクサン(설악산・雪岳山)です。
チェジュ島(제주도・済州島)は、韓国っぽくなくて、いいところです。
東京の人にとって、北海道や沖縄が、日本っぽくなくて、いいところのようにです。
2 ソラクサン(雪岳山)というのは、山脈が広いエリアに広がった山岳地帯の名称です。
日本で言うと「北アルプス」とか「南アルプス」とかの感じです。ですから、
ソラクサン(雪岳山)という「山」はありません。
エリア全体が国立公園に指定されていて
広さは日本の「尾瀬国立公園」と同じくらいで、
東京ドーム8000個分です。
ピンと来こないかもしれませんが、とにかく、広いエリアがソラクサン(雪岳山)です。
3 ソラクサン(雪岳山)へ行くには、まず東海岸にあるソクチョ(속초・束草)へ行きます。
ソウルからソクチョ(束草)までは、高速バスで2時間半くらいです。高速道路が開通して、早く行けるようになりました。
ソクチョ(束草)からは、バスなどでソラクサン(雪岳山)観光の入口、雪岳山小公園へ入るのが一般的です
青い☆が高速バスターミナル、赤い☆が雪岳山小公園
ソクチョ(束草)から雪岳山小公園までは、バスで30分です。ただ、雪岳山小公園に行く道は、紅葉のシーズンなどは大渋滞します。ですから、皆、だいぶ手前の駐車場に車を止めたり、途中でバスを降りて、歩いて行きます。
雪岳山小公園は、入場料を払って入ります。
入場料は、今は、大人が11000ウォンだそうです。この10年で4倍以上になりました。韓国は、本当に、物価がどんどん上がります。
公園では熊が出迎えてくれます。みんなここで、まず記念撮影です。
この公園から山に登るのですが、一番楽なのは、やはりロープウェイですね。
標高700mまで5分で連れて行ってくれます。
ちなみに、日本語のロープウェイもケーブルカーも、韓国語ではどちらも「ケーブルカー(케이블카)」です。2008年に最新式のものに取り替えられたため、スピードも速くなったし、一度にたくさん乗れるようになりました。以前は、2時間待ちとかもあったのですが、だいぶ短縮されました。
ロープウェイを降りたあたり一帯は、クォングムソン(권금성・権金城)です。
城と言っても、山城で、日本にあるような立派な城とは違います。「権金城(권금성)」は、「権氏(권씨)」と「金氏(금씨)」が作った城という意味です。名字の金は、今はキム(김)と読みますが、昔はクム(금)と読みました。特に、元が襲来した1254年には、ここにたくさんの人が逃げ込んで来たと言われています
クォングムソン(権金城)からは、ソクチョ(束草)の町や海が見えます。
4 ソラクサン(雪岳山)で一番高い山が大清峰(대청봉)〔1708m〕です。
デチョンボン(大清峰)まで行くのは本格登山になります。
権金城から往復で10時間から12時間くらいです。普通は山小屋での1泊が必要です。
雪岳洞小公園の中の案内版です。ここから大清峰まで11kmです。
ロープウェイで権金城まで行って、そこからでも行けますが、大清峰は、広い国立公園のどこからでも行けます。
道はかなりハードらしいですが、景色は抜群だそうです。
韓国的な山の風景です。ここは恐竜稜線と言います。
下の渓谷から見ると、かなり見上げる感じですが、この稜線を歩くこともできます。
残念ながら、私は大清峰までは行ったことがありません。途中にある華彩峰(화채봉)〔1328m〕までです。華彩峰(ファチェボン)までなら、往復4時間~5時間ですから、ハイキング気分で行くことができると思います。私は、それでも、けっこうきつかった思い出があります。
5 山に登らず、手軽にハイキングできるコースもあります。
飛龍瀑布(비룡폭포)へ行くコースです。
「瀑布」は「滝」の意味で、このコースは、小さな滝を見に行くコースです。ほとんど急な上りもなく、雪岳山小公園から往復で1時間半くらいなので、登山の準備は必要ありません。手ぶらで行く人も多いですし、子供連れのファミリーは、皆、このコースです。中には、ソウルからふらっと来たのか、おしゃれな服装のハイヒール女性も見かけます。いくらなんでもハイヒールでは大変じゃないかと思うのですが、何も考えないで来ちゃったんでしょうね。けっこう見かけます。
このコースは、スタートしてしばらくは、緩いアップダウンしかありません。
途中にお店があります。
お酒もあります。韓国のおじさんたちは、こういうところでお酒を飲むのが好きで、お酒を飲みながら話をするのも登山の楽しみのひとつになっています。登山同好会は健康作りと社交を兼ねています。
最後のほうは、やや急な上りになります。
大きな滝ではありませんが、ここがゴールです。
夏には、子供たちは浅いところで水に入って、遊んでいます。また、秋の紅葉のシーズンには、たくさんの人が訪れます。ソラクサン(雪岳山)をちょっと歩きたい人には、おすすめです。皆さんも、ソウルからふらっと行ってしまいましょう。
6 韓国は山へ行くと寺があります。ソラクサン(雪山岳)にもあります
日本では、お寺は町の中にありますよね。韓国では、お寺と言えば山の中です。ソウル市内に有名なお寺がいくつかありますが、それはむしろ例外で、お寺と言えば山、山と言えばお寺のイメージです。その理由ですが、
韓国は朝鮮時代〔1392年~1897年〕に、国としては、仏教をやめ儒教をとったからです。
仏教をやめたと言っても、お坊さんの中には仏教信仰の強い人たちもいました。その人たちは山奥に逃げて信仰を続けました。そのため、韓国では「寺」と言えば「山奥」に残ったものになりました。
ソラクサン(雪岳山)エリアにもいくつか寺がありますが、中でも
チョンドゥファン(전두환・全斗換)大統領が死刑判決を受けたあと流配された白潭寺(백담사)が有名です。
ソラクサン(雪岳山)エリアは広いので、一般的には雪岳山小公園などのある東側(海側)を外雪岳、西側(内陸側)を内雪岳と言っていますが、白潭寺(ペクタムサ)は内雪岳側になります。
山門にも『内雪岳白潭寺』とあります。
有名ですが、ここは車がないと行きにくいです。ソラクサン(雪岳山)エリアで一番行きやすいのは、
雪岳山小公園近くの新興寺(신흥사)です。
小公園から山門をくぐって少し行くと大仏があります。
『雪岳山 新興寺 統一大仏(설악산 신흥사 통일대불)』と言います。南北統一を祈願して1987年に作られました。ちょっと「鎌倉大仏」っぽいでしょうか?
小川を越えると、左手に寺が見えます。
創建自体は古いのですが、何度か火事にあい、一度廃寺になったあと、1934年に再建されました。今ある建物は、1847年のものだそうです。
ソラクサン(雪岳山)を背景にすると、きれいな写真が撮れます。
この角度の写真は、きれいに写真が撮れるスポットとして有名です。紅葉の時期には、たくさんの人が、ここで写真を撮っています。
新興寺(シヌンサ)の前の道をそのまま上がっていくと、揺れ岩(흔들바위)や蔚山岩(울산바위)に行きます。このコースも登山コースのひとつです。
7 ソラクサン(雪岳山)で山登りを楽しんだあと、港で新鮮なさしみを食べます。
雪岳山の玄関口であるソクチョ(束草)は港町です。ですから、雪岳山を楽しんだ後は、たいてい、港へ行って新鮮な刺身を食べます。
「本格登山」と「新鮮な刺身」を同時に楽しむのが韓国流です。
赤い〇がテッポハン(大浦港)、赤い☆がソラクサン(雪岳山)小公園、青い☆がソクチョ(束草)高速バスターミナル
雪岳山小公園からテッポハン(大浦港)まで直線距離で約10kmです。
テッポハン(大浦港)は、以前は、細い道の両側にさしみ屋等の屋台が並んでいたのですが、
埋立地に新しい建物を建てて、その中に全部入れてしまいました。
「大浦港 水産市場」とあります。
新しくてきれいですが、独特の雰囲気はなくなりました。
さしみ屋を集めた建物がふたつと、てんぷら屋を集めた建物ひとつです。
えびの天ぷらです。
オジンオスンデ(오징어순대)が名物です。
「これで〇万ウォン」と呼び込みしてます。
さしみ屋の建物は、手前の建物より、奥の建物のほうが呼び込みをしている人たちの値段は安いようです。
中は細長くて、10人も入るといっぱいです。隣の店との間には壁がないのでうるさいです。
食事後に、もうひとつのさしみ屋の建物をよく見てみると、そこは、隣の店との間に壁がありました。だから、少し値段が高いのかもしれません。
店の中から見たところです。狭い所で魚をさばいています。
これで今だと10万ウォンくらいか、もう少し安いか。
他にテーブルセット代がかかります。
メウンタンを頼むと、別の場所で作って持って来ます。
以前も、屋台のさしみ屋でメウンタン頼むと、向かいの店の調理場などを借りて作って持って来ましたから、システムは同じです。
狭くて窮屈でしたが、さしみもメウンタンも安くておいしかったです。
港は、埋め立てて整備してきれいになりましたが、趣がなくなった感じです。
どこにでもある風景で、テッポハン(大浦港)も他の港と同じような感じになってしまいました。その点は、ちょっと残念です。
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