韓国人の英語学習事情やTOEICの平均点について
韓国では英語に対する社会的要求度が日本とは大きく違います。英語学習熱が高く、TOEICの平均点数も日本よりずっと高いです。
ここでは韓国における英語学習について詳しくご紹介します。
目次 ▼
- ○ 1 TOEICの平均点数は、韓国675点、日本561点
- ・2000年にはほぼ同じだった
- ・受験者の数は200万人以上で日本と韓国ほぼ同じ
- ・韓国では、就職するなら英語は必須、TOEIC必須
- ○ 2 韓国では就職の時に英語力が大きく影響する
- ・韓国の大学生はみんな英語を勉強している
- ・韓国人は人生をかけて外国語の勉強する
- ○ 3 英語は語学院(語学学校)で勉強する
- ・スタディーと言ってグループを作って一緒に勉強する人たちも多い
- ・大部分の人は「語学院(語学学校)」に通って勉強する
- ○ 4 ソウルの中心部の大きなビルが「語学院」のビル
- ・ソウル中心部のチョンノ(종로・鍾路)の一等地に語学院の大きなビルがある
- ・カンナム(강남・江南)駅周辺の繁華街でも一番大きいビルが語学院のビル
- ・日本で言うと、新宿や有楽町に語学学校の巨大なビルがある
- ○ 5 海外留学でフィリピンに行く人も多い
- ・フィリピンに英語の勉強をしに行く理由は金銭的な問題から
- ・最近は夏休みのジュニアキャンプも人気
- ・奥さんと子供だけフィリピンに行く家族もいる
- ・新大久保で働いている人の中でも奥さんと子供はフィリピンという人がいる
- ○ 6 英語幼稚園が人気
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 TOEICの平均点数は、韓国675点、日本561点
2021年の結果です。
2000年にはほぼ同じだった
日本が561点、韓国が558点でした。
日本はこの20年変わりません。
受験者数は2000年の100万人から250万人と大幅に増えました。企業などが社員に積極的に受けさせているためです。
受験者の数は200万人以上で日本と韓国ほぼ同じ
韓国では、大学生がたくさん受験します。そこが日本と違います。
韓国の人口は日本の40%くらいですから、人口比のTOEIC受験率は日本の2.5倍になります。
韓国では、就職するなら英語は必須、TOEIC必須
以前、ソウルのロッテホテルのレストランで厨房長(料理長)をしていた人の話ですが、厨房長(料理長)になる時、英語の試験があったそうです。厨房長(料理長)ですから、料理さえおいしく作ることができればそれでよさそうですが、韓国では英語が必須です。
「外国のお客様と話す機会があるかもしれないから」だそうです。
実際には勤務した5年の間、英語を使う機会は全くなかったそうですが、そのくらい、韓国は英語が必須です。
2 韓国では就職の時に英語力が大きく影響する
英語力がないと大企業なら書類審査で落ちます。
韓国の大学生はみんな英語を勉強している
履歴書に載せることが必要なので、勉強は会話よりもTOEIC中心です。TOEIC800点は当たり前で、900点以上ないと一流企業は無理です。TOEICの点数が高くても英語の会話力があるとは限りませんが、いくら英語が話せてもTOEICの点数が低ければ、履歴書の上では低く評価されてしまいますから、とにかくまずTOEICです。
韓国人は人生をかけて外国語の勉強する
やる気や熱意が違います。
3 英語は語学院(語学学校)で勉強する
最近はインターネット講義も増えていますし、大学生の中には、語学研修や海外留学へ行く人がとても多いです。
英語ができるのが一番ですが、英語が苦手な人は日本語とか中国語を学習することも多いです。最近は、日本語よりも断然中国語ですけど。
スタディーと言ってグループを作って一緒に勉強する人たちも多い
会社や大学に行く前の時間か、会社や大学が終わってからの時間、あるいは、週末に勉強します。
大部分の人は「語学院(語学学校)」に通って勉強する
会社や大学に行く前の時間か、会社や大学が終わってからの時間、朝なら毎日1時間ずつ、夜なら変則週3回〔月10回〕2時間ずつ、勉強するのが普通です。
朝一番早いクラスは、午前6時半から、夜一番遅いクラスは、午後10時までです。
4 ソウルの中心部の大きなビルが「語学院」のビル
繁華街の一等地にある、一番とか二番目に大きいビルが、語学院(語学学校)というのが韓国です。韓国人は、小さな学院より大きな学院を好みます。大きくて新しくてきれいなところが一番人気があります。もちろん教え方のいいところが最高ですが、大きいところにいい講師も集まる傾向があります。
ソウル中心部のチョンノ(종로・鍾路)の一等地に語学院の大きなビルがある
タブコル公園(탑골공원)南側にYBMという語学院の本社ビルがあります。上のほうの階は関連会社ですが、真ん中へんはすべて教室です。そして、このビルの西隣のビルも、その西隣のビルも、その南側のビルも、系列語学院とライバル語学院です。
カンナム(강남・江南)駅周辺の繁華街でも一番大きいビルが語学院のビル
パゴダ学院のパゴダタワーです。上の階は賃貸オフィスになっていますが、まん中くらいまで全て教室です。
日本で言うと、新宿や有楽町に語学学校の巨大なビルがある
そこで、大勢の大学生や会社員が語学を学んでいますが、90%以上が英語です。
5 海外留学でフィリピンに行く人も多い
ビーチリゾートはセブとかボラカイですが、語学研修ならマニラかセブです。
フィリピンというと日本人には治安の悪いイメージが強いですが、セブやボラカイはそのエリアの中にいる限り安全ですし、マニラもお金持ちのエリアの治安体制は万全です。お金持ちがたくさん住んでいるエリアは広いエリアがフェンスで囲まれ、入口には検問もあります。
フィリピンに英語の勉強をしに行く理由は金銭的な問題から
アメリカやイギリスなどは物価も高いし、語学学校もたいていは10人以上のグループレッスンです。しかしフィリピンなら午前中はグループレッスン、午後は個人レッスン、寮があって食事もあって、ひとり部屋が月々200万ウォンくらいです。(フィリピンも、この10年で、随分高くなりました)
フィリピンで、スパルタ式に3か月とか6か月間、集中的に勉強します。アメリカやカナダへ語学留学に行く前にフィリピンで3か月間やってからという人も多いです。
最近は夏休みのジュニアキャンプも人気
小学3年生から中学生3年生の子供たちが、1か月間缶詰になって集中的に英語の勉強をします。基本のスケジュールは、午前中はマンツーマン、午後は4人程度のグループ、夜も補助の先生の元で自習をしたりスピーチの準備をしたりします。とにかく1日中英語漬けです。費用は飛行機代から食費から全て込みで300万ウォンから350万ウォンくらいです。
奥さんと子供だけフィリピンに行く家族もいる
理由は、カナダやオーストラリアより、ずっと安く滞在できるからです。フィリピンの学校は基本、全て英語ですから、アメリカやイギリスよりも安く安全に英語をマスターさせられます。
そんな家族は、だいたいマニラ首都圏のケソンとか、お金持ちエリアであるマカティに住みます。家は広くてプールがあってお手伝いさんもいます。
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新大久保で働いている人の中でも奥さんと子供はフィリピンという人がいる
フィリピンなら、日本から気軽に行ったり来たりできる、というのも、フィリピンを選んだ理由だそうです。自分は日本に住んでも、子供には英語の教育を受けさせる、そんな日本在住韓国人も増えています。
6 英語幼稚園が人気
子供が小さいうちから英語を習わせます。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。