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韓国の暮らし(06)【教育・学校・受験】

日本と違う韓国の親子留学(キロギアッパ)について

投稿日:2020年1月24日 | 最終更新日:2023年11月25日

韓国では日本以上に英語の重要度が高いです。英語ができるかどうかで就職も変わりますし、人生が違ってくると言っても過言ではありません。
そのため、英語圏に行きネイティブ並みの英語力を身に付けるケースも多いです。日本のような、中学生、高校生たちが自主的に英語圏へ行くホームステイ留学はほとんどいません。韓国では子供だけを行かせることはしませんし、ネイティブ並みの英語力を身に付けさせるために、もっと早くに留学に行きます。
ここでは、そんな韓国の留学事情をご紹介します。

目次 ▼

1 韓国では英語ができないと就職できない

お金のある家庭では、子供のころから英語を習わせたり英語幼稚園に通わせてネイティブ並みの英語を身につけさせます。しかし、塾〔学院と言います〕の費用、英語幼稚園の費用はとても高いです。よほど余裕がなければ、英語幼稚園などに通わせることは難しいです。

勉強のよくできる子は韓国で頑張ればいい

子供が学校で勉強がよくできて、将来いい大学に入れるレベルならそのまま頑張ればいいですが、勉強がほどほどならせめて英語だけでもネイティブ並みに身につけさせたい、そう考える親が韓国にはとても多いです。

2 英語圏に「親子留学」する家庭が多い

子供が幼稚園か小学生の低学年までに留学するのがベスト

はじめは全然しゃべれなくても、環境適応力もありますし何よりネイティブ発音を習得できます。
子供が中学生以上になると英語の習得も遅くなりますし、発音もネイティブ並みの発音が習得できません。英語ができなくて学校生活になかなか適応できなかったりします。

比較的物価の安いタイやマレーシアのイングリッシュスクールは韓国人だらけ

カナダやオーストラリア、イギリスなどは物価が高いので、お金に余裕のない家庭はタイやマレーシアへ行きます。

3 親子留学をさせているお父さんを「キロギアッパ」と言う

「キロギ(기러기)」は雁という鳥、「アッパ(아빠)」はお父さん、パパです。
父親が十分な収入があるなら、その仕事を辞めるのはもったいないです。仕事をしながら子供と母親だけ英語圏に送ります。お父さんは韓国に残って仕事をしながら毎月仕送りします。

雁は円満夫婦の象徴

雁は一度夫婦となったら、片方が死んでも新たなパートナーを見つけず、そのまま単独で生きていくことから婚礼時の象徴となりました。いつまでも夫婦仲良く過ごしてください、という意味で木で作った雁の彫り物を贈ります。

雁は夫婦が別々に遠い所まで子供のためにえさをとりに行く

そこから、子供と遠く離れて頑張ってお金を稼ぐお父さんをキロギアッパ(기러기아빠)というようになりました。

4 キロギアッパが必ず成功するというわけではない

アメリカにいる子供に会うために休みをとってアメリカに会いに行っても、子供がお父さんに親しみを持たなくなっていたり、子供がアメリカ式の考え方になっていて父と子の間に溝が生じ、お父さんは何のために苦労して奥さんと子供をアメリカに送ったのかわからなくなる、ということもありますし、お父さんの勤める会社が倒産したりリストラされて収入が少なくなり思うように仕送りができなくなることもあります。そんな時はアメリカで一緒にいるお母さんがパートなどで働いて稼がなければならず、家族が壊れてしまうこともけっこう多いようです。

父親が浮気したり母親が浮気したりして

家族が壊れることも少なくなく、結局、悲観して自殺したお父さんのニュースも時々出ています。でも、それだけのリスクがあっても子供の将来を思って親は決断しています。

5 どのくらいのキロギアッパがいるのか正確な統計はない

アッパ(아빠)というキーワードで検索すると10番前後にキロギアッパ(기러기아빠)が入ります。そのくらい一般的な話です。

6 お父さんも仕事が大変な時は家族で移民

比較的永住権ビザの出やすいカナダやオーストラリア、ニュージーランドには永住権取得を目指す韓国人がたくさんいますし永住権を取った韓国人もたくさんいます。

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