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韓国の暮らし(06)【教育・学校・受験】

日本と違う、韓国の「親子留学/キロギアッパ」について


雁(기러기)です。

目次

韓国では、子供のころから塾通いです。

韓国では、どの大学を出たかで就職先が変わります。大企業か中小企業かで給料がぜんぜん違います。
大人になった時に、少しでもいい生活をしようと思ったら、子供のころから一生懸命勉強して、いい大学に入らなければなりません。そのために、小さい時から塾通いをします。

塾や習い事はお金がかかります。

でも、自分の子供が、他人より少しでも上に行けるように、少しでもいい生活ができるように、親が最大限のサポートをします。自分たちの生活の質を落としてでも借金をしてでも、できることは全部します。それが韓国の親です。

塾に通ったからといって、必ずしもいい大学に入れるわけではありません。

成績の伸びる子もいれば、ほどほどの成績の子もいます。成績が伸びなくても、塾通いは続けなければなりません。

塾に行かないと授業についていけません。

学校の授業で習う前に、学習項目は、皆、塾で習っていて、授業もそれを前提に進めるからです。

塾に全然行かないと、間違いなく仲間外れになります。

子供たちも大変です。

韓国では、周りの目をとても気にします。

自分は自分、他人は他人では生きていけません。仲間外れになると子供がかわいそうなので、仕方なく塾に行かせている親も少なくありません。

子供が韓国の学校生活に合わないと思ったら韓国脱出を考えます。

子供のことを考えて、英語圏で生活することを考える親も多いです。アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、移民した韓国人がたくさんいます。
しかし、家族で移民するというのは、お父さんの仕事のこともあり、決断は簡単ではありません。

韓国では、英語ができないと就職ができません。

お金のある家庭では、子供のころから英語を習わせたり、英語幼稚園に通わせて、ネイティブ並みの英語を身につけさせます。



韓国では、塾〔学院と言います〕の費用がとても高いです。

よほど余裕がなければ、英語幼稚園などに通わせることは難しいです。

そのため、子供が小さいうちに、英語圏に「親子留学」する家庭も多いです。

子供が幼稚園か小学生の低学年までに留学するのがベストと言われています。はじめは全然しゃべれなくても、環境適応力もありますし、何よりネイティブ発音を習得できます。
子供が中学生以上になると、英語の習得も遅くなりますし、発音もネイティブ並みの発音が習得できません。そして、英語ができなくて、学校生活になかなか適応できなかったりします。

比較的物価の安いマレーシアやタイのイングリッシュスクールは、韓国人だらけです。

子供が学校で勉強がよくできて、将来、いい大学に入れるレベルなら、そのまま頑張ればいいですが、勉強がほどほどなら、せめて英語だけでもネイティブ並みに身につけさせたい、そう考える親が、韓国にはとても多いです。

親子留学をさせているお父さんを「キロギアッパ(기러기아빠)」と言います。

「キロギ(기러기)」は雁という鳥、「アッパ(아빠)」はお父さん、パパです。
父親が十分な収入があるなら、その仕事を辞めるのはもったいないです。その仕事をしながら子供と母親だけ英語圏に送ります。お父さんは韓国に残って仕事をしながら毎月仕送りします。

お父さんの仕事も大変な時は、家族で移民をします。

比較的永住権ビザの出やすいカナダやオーストラリア、ニュージーランドには、永住権取得を目指す韓国人がたくさんいます。永住権を取った韓国人もたくさんいます。

韓国では、雁は円満夫婦の象徴です。

雁は、一度夫婦となったら、片方が死んだとしても、新たなパートナーを見つけず、そのまま単独で生きていくことから、婚礼時の象徴となりました。いつまでも夫婦仲良く過ごしてください、という意味で、木で作った雁の彫り物を贈ります。また、

雁は、夫婦が別々に遠いところまで子供のためにえさをとりに行くところから、

子供と遠く離れて頑張ってお金を稼ぐお父さんをキロギアッパ(기러기아빠)というようになりました。

しかし、キロギアッパは、必ず成功するというわけではないようです。

アメリカにいる子供に会うため、休みをとってアメリカに会いに行っても、子供がお父さんに親しみを持たなくなっていたり、また、子供がアメリカ式の考え方になっていて、父と子の間に溝が生じ、お父さんは、何のために苦労して奥さんと子供をアメリカに送ったのかわからなくなる、ということもありますし、また、お父さんの勤める会社が倒産したり、リストラされて収入が少なくなり、思うように仕送りができなくなることもあります。そんな時は、アメリカで一緒にいるお母さんがパートなどで働いて稼がなければならず、家族が壊れてしまうこともけっこう多いようです。

父親が浮気したり、母親が浮気したりして

家族が壊れることも少なくなく、結局、悲観して自殺したお父さんのニュースも時々出ています。でも、それだけのリスクがあっても、それでも子供の将来を思って親は決断しています。

どのくらいのキロギアッパがいるのか、正確な統計がありませんが、

アッパ(아빠)というキーワードで検索すると、10番前後にキロギアッパ(기러기아빠)が入ります。そのくらい一般的な話です。

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