韓国のコーヒー事情〔スタバ、コンビニ、豆〕
韓国人もコーヒーが大好きで、日本の状況とだいたい似ています。
ここでは、韓国のコーヒー事情をご紹介します。
目次 ▼
- ○ 1 韓国語で「コーヒー」は「コピ(커피)」
- ・発音の似ている「コピ(코피)」は「鼻血」
- ○ 2 年々コーヒーの消費量が増えている
- ・成人一人当たりでは平均で1日1杯
- ・今では街中コーヒーショップだらけ
- ・そんな韓国を揶揄して『韓国コーヒー共和国』と言う
- ○ 3 人気の1位はスターバックス
- ・2023年現在、全国の店舗数は1700店ちょっと
- ・韓国は元々コーヒーの値段が高かった
- ・スターバックスは値段が高い
- ○ 4 コンビニコーヒーも人気
- ・基本的には日本のコンビニと同じ
- ○ 5 1人当たりのコーヒー消費量は日本より多い
- ・1人当たり消費量で日本を追い抜いた
- ・コーヒーショップも更に増え続けている
- ○ 6 家で飲むコーヒーはコーヒーミックス(커피믹스)
- ・コーヒーミックスはスティックタイプ
- ・맥심(MAXIM)が圧倒的に人気
- ・コーヒーミックスの3分の1が砂糖
- ○ 7 最近は家で豆を挽いたコーヒーを飲む人が増えている
- ・最近は豆を挽いたコーヒーが伸びている
- ・カプセル型が人気
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 韓国語で「コーヒー」は「コピ(커피)」
「コ(커)」は、口を縦に開けて発音する「コ」です。「カ」と「コ」の中間くらいの音になります。
発音の似ている「コピ(코피)」は「鼻血」
カタカナで書くと同じになります。「鼻血」のほうは、口を丸めて発音する「コ(코)」です。
もし間違えて「鼻血ください」と言っても状況でわかってくれるはずですが、少し笑われるかもしれません。日本人には区別の難しいところなので、アメリカ英語式に「カーフィー」と言ったほうが無難かもしれません。いずれにしても「コーヒー」では通じません。
2 年々コーヒーの消費量が増えている
成人一人当たりでは平均で1日1杯
2022年には、平均で年間405杯飲んでいる計算になるそうです。
今では街中コーヒーショップだらけ
全国に10万店舗以上あるそうです。この数は全国のコンビニの店舗数とチキン屋の数を合わせた数よりも多いです。
人口100万人当たりだと、韓国1380店舗、日本520店舗ですから、韓国は日本の2.5倍以上コーヒーショップがあることになります。
そんな韓国を揶揄して『韓国コーヒー共和国』と言う
街中に多い物の代表です。
3 人気の1位はスターバックス
2023年現在、全国の店舗数は1700店ちょっと
日本も1700店ちょっとなので、店舗数としては同じです。
しかし、韓国の人口は日本の40%ほどです。いかに韓国にスターバックスが多いかわかると思います。ちなみに韓国のスターバックスはサムソン系の新世界グループの経営です。
韓国は元々コーヒーの値段が高かった
韓国は、簡単な食事、コーヒーショップのコーヒーと値段はほとんど同じです。カフェのようなおしゃれなところだと食事より高いくらいです。これは、韓国人でも不思議に思ったりおかしいと思っている人がいて、以前テレビの番組でこの「なぜ」を追究したのを見たことがあります。
お店の経営者の話では「食事は食べたらさっさと店を出て行くけど、コーヒーは一杯注文しただけでいつまでも店でおしゃべりをしている」「だからそうなる」ということでした。
食堂とコーヒーショップでは「客の回転率が違うからしょうがない」ということらしく、そう言われればそうだなと思いました。
日本も、牛丼屋のように回転率の高いところは値段が安くないですか? 牛丼屋の牛丼より、スターバックスのコーヒーのほうがずっと高いですよね。
韓国ではずっと以前から、簡単な食事よりコーヒーのほうが高いというのが常識でした。
スターバックスは値段が高い
しかし韓国人はコーヒーの値段が高いことに慣れていたため、スターバックスは値段が高くても一気に普及したように思います。
4 コンビニコーヒーも人気
テイクアウトのコーヒーも人気ですが、中でもコンビニコーヒーハ安くて手軽なため、日本同様人気があります。
⇒韓国のコンビニ事情
基本的には日本のコンビニと同じ
日本で流行って韓国にも入りました。
5 1人当たりのコーヒー消費量は日本より多い
1990年代以降、韓国は急速に増え続けていますが、日本は2000年以降ほとんど横ばいです。
1人当たり消費量で日本を追い抜いた
2022年の日本の年間のコーヒー消費量が44万トンで韓国は20万トンです。
韓国の人口は日本の40%なので、人口比では韓国が上回ります。
コーヒーショップも更に増え続けている
既に飽和状態に見えるのですが、まだ増える余地があるようです。
6 家で飲むコーヒーはコーヒーミックス(커피믹스)
韓国では90年代のはじめくらいまで、コーヒーと言えば、家でも店でもインスタントコーヒーでした。当時は、豆のコーヒーを飲みたくても探すのが難しかったのですが、この20年で大きく変わりました。
最近は、外で豆を直接挽いたおいしいコーヒーを飲んでいるせいか、家でも豆を挽いたコーヒーを飲む人が増えています。コーヒーミックスから乗り換える人が増えているようですが、韓国ではインスタントコーヒーと言えばイコール커피믹스(コーヒーミックス)です。
コーヒーミックスはスティックタイプ
スティックにコーヒーとクリームと砂糖が、最高のおいしさになる黄金比率で入っている物です。スティックの一番下が砂糖なので、甘さを控えたい人は下の部分を抑えて砂糖の量を調節できます。
맥심(MAXIM)が圧倒的に人気
커피믹스(コーヒーミックス)の中でも맥심(MAXIM)の市場占有率は80%を超えます。
コーヒーミックスの3分の1が砂糖
左から「コーヒー」「プリム(クリープ)」「砂糖」が3分の1ずつです。
マスコミで、一時『コーヒーミックスの半分は砂糖だ』という悪宣伝(?)があって、売り上げは落ちています。
それでも、ソウルの実家の両親は맥심(MAXIM)です。甘すぎるので1日1杯にしています。
7 最近は家で豆を挽いたコーヒーを飲む人が増えている
左が커피믹스(コーヒーミックス)市場で1兆ウォン規模、右がインスタン豆コーヒー市場で約2千億ウォン規模です。
最近は豆を挽いたコーヒーが伸びている
豆を挽いたコーヒーと言っても、飲み方は普通のインスタントコーヒーと同じなので、特別な手間はありません。それもポイントです。
カプセル型が人気
ネスプレッソとかが実演販売やってます。日本と同じです。
お金がないから大きなぜいたくはできないけど、でもその代わりに、コーヒーくらいは良質の豆を挽いたコーヒーで、ちょっとした小さなぜいたくを楽しんでいるのかもしれません。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。