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韓国の暮らし 5【行事・イベント】

韓国の『クリスマス』を詳しくご紹介

投稿日:2019年12月24日 | 最終更新日:2024年7月17日

韓国のクリスマスは、日本と似ているところが多いですが、しかし違うところもあります。クリスマスが近づくと街に救世軍という募金活動が出る風景は日本と違いますし、韓国にはキリスト教徒が多く、キリスト教徒は教会に礼拝に行きますので、教会の風景も随分と違います。
ここでは、韓国のクリスマスを、日本と比較しながらご紹介します。

目次 ▼

1 韓国でも12月24日はクリスマスイブ、25日はクリスマス

カレンダーは欧米や日本と同じです。

韓国ではホワイトクリスマスになるとSNSが急増する

ホワイトクリスマスになると、あちこちの店やショッピングセンター、あるいは映画館などがイベントを行います。それは雪が積もって外に出かけるのがおっくうな人たちを、なんとか外に出させる店側の戦略なのですが、そんなこともあって「ホワイトクリスマスだといいことがある」みたいな意識がみんなにあります。

韓国のクリスマスは基本的には日本と似ている

キリスト教徒でないのにクリスマスを祝ったり、クリスマスにケーキを食べたりします。

「クリスマスケーキ」という日本の習慣が韓国に入っている

ケーキがまだまだ一般的ではない時代に、どうやってケーキを一般的にするか、ケーキ屋が知恵を絞って定着させたのが「クリスマスケーキ」です。日本独自のクリスマスの習慣です。

チキンを食べる習慣は入っていない

本当はチキンじゃなくて七面鳥ですよね。

2 韓国は日本よりもっとみんなでクリスマスを祝う感じ

以前は11月の終わりごろから、あちこちで「ジングルベル」などのクリスマスソングが流れました。
韓国ではクリスマスソングをクリスマスキャロルと言います。しかし2015年以降は静かなクリスマスになっています。理由は著作権です。デパートやショッピングセンターなど公共の場で流すなら著作権料を支払わなくてはならないという判決が出たためクリスマスキャロルを流さなくなったからです。なんか寂しい気がします。

どこの店にもクリスマスツリーが飾られる

そして街のあちこちがイルミネーションでいっぱいになります。
韓国では、年内くらいはクリスマスツリーをそのまま置いてあるところが多いです。日本のようにクリスマス過ぎたら一斉撤去ということはありません。

韓国人は3人に1人がキリスト教徒

そんなこともあって「クリスマスを祝おう」という気持ちが強いのかもしれません。
ちなみに韓国でクリスチャン(크리스찬)というのはプロテスタント教徒の意味です。
関連記事 : 韓国の教会事情

3 教会に通う人たちは12月になると街のあちこちで募金活動を行う

救世軍の募金活動は地方自治体からも出ます。

地方自治体の募金活動はボランティアとして参加が可能

「赤い服を着て鐘を鳴らしてみたい」という人がたくさんいて、ボランティアは抽選になっているそうです。

4 教会に通っている人たちは25日には教会に行く

24日から徹夜の礼拝もあります。

そうでない人にとってはただの「イベント」

家族と過ごしたり友人同士で過ごしたりします。

恋人のいる人は家族より恋人と過ごす人が多い

恋人と過ごすのは恋人がいる人ですが。その割合は、社会人で18.2%、就職準備生で21.6%です。ですので、恋人と過ごす独身の人は5人に1人くらいですね。
恋人がいる人は恋人同士でプレゼント交換をしたりして過ごし、恋人がいない人は友達同士で集まって、来年こそは恋人と過ごそうと誓ったりします。

5 韓国では12月25日は祝日

1949年に祝日になりましたが、これはその時の初代大統領李承晩(이승만)がキリスト教徒だったからだ、とも言われています。そんな韓国人は、日本ではクリスマスが祝日でないと知ると

「どうして日本はクリスマスという世界的な記念日に休まないのか」

韓国人は不思議に考えます。世界的と言ってもクリスマスは欧米の習慣でイスラム教にとってもヒンズー教にとっても仏教にとっても関係ないので本当の意味では世界的ではないのですが、それが一般的な韓国人の反応です。

6 子供たちにはサンタクロースが来る

日本と同じです。

7 一昨年2022年のクリスマスはホームパーティーで過ごすのが主流だった

景気も悪いしコロナもまだ収まっていないし。
ホームパーティー用品の売り上げが大きく伸びました。

昨年2023年はコロナ前の雰囲気に戻った

友人や恋人とレストランなどでいっしょに過ごす人が増えました。

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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。