ハングル語と韓国語の違い
ハングルというのは「文字」の名前です。日本語で言うと「ひらがな」「カタカタ」です。言語としては「韓国語」になります。
「ハングル語」というのは「ひらがな語」のような表現で、意味不明なおかしな表現です。
では、なぜ「ハングル語」という言葉があるのでしょうか? その理由はNHKにあります。
目次 ▼
- ○ 1 ハングルは文字の名前
- ・なぜ日本では「韓国の言葉」を「ハングル」というのか
- ・「韓国語」と言うと北朝鮮から抗議が来る
- ・「朝鮮語」と言うと韓国から抗議が来る
- ・仕方なく『ハングル講座』
- ・日本語で例えると『ひらがな講座』
- ○ 2 「ハングル語」は間違った言葉!
- ・「ハングル」は文字の名前で、言葉は「韓国語」
- ・まとめ「韓国人が話す言葉は韓国語」「文字の名称がハングル」
- ○ 3 ハングルの文字の仕組みを学んでみましょう
- ○ 4 韓国語に興味のある方はこちらもご覧ください。
- ○ ※ 楽しく韓国語を学ぶなら『ハングルちゃん』がおすすめ!
1 ハングルは文字の名前
日本では、日本語を話し、文字には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」がありますよね。
韓国では、韓国語を話し、文字には「ハングル」と、そして「漢字」も少し使います。
なぜ日本では「韓国の言葉」を「ハングル」というのか
それは、1984年に、NHKが「フランス語講座」とか「中国語講座」のように「韓国語朝鮮語講座」を作ろうとした時に、名前の問題にぶつかりました。
「韓国語」と言うと北朝鮮から抗議が来る
北朝鮮は、自国のことは「朝鮮」と言っています。韓国語の読みでは「チョソン(조선)」です。日本で「北」と言っているだけです。そして、自分たちの言葉は「朝鮮語」、韓国語の読みでは「チョソノ(조선어)」と言っています。北朝鮮から見た時、朝鮮半島(韓国では韓半島と言います)は、すべて「朝鮮」です。「韓国語」という言葉を認めるのは、南側は「韓国」であることを認めることになりますから、それはできません。
「朝鮮語」と言うと韓国から抗議が来る
韓国では、半島全てが韓国です。ですので、韓国では「北朝鮮」と言わず「北韓(プッカン、북한)」と言います。韓国では「朝鮮」という国も「朝鮮語」も認めていません。「朝鮮語」という言葉を認めるのは、韓国と言う国の存在意義にも影響します。
仕方なく『ハングル講座』
『ハングル講座』、変な名前の講座です。
日本語で例えると『ひらがな講座』
日本人がある国へ行ったら、その国には「ひらがな講座」があった。てっきり「ひらがな」だけを勉強しているのかと思ったら「日本語講座」だった。韓国人から見ると、そんな感じです。
しかし、今では、すっかり定着してしまいました。
2 「ハングル語」は間違った言葉!
「ハングル講座」が定着してしまい、韓国語は「ハングル語」という言語だと思っている人も多いみたいですね。「ハングル語」というのは、日本語を「ひらがな語」というのと同じです。
「ハングル」は文字の名前で、言葉は「韓国語」
北朝鮮では「朝鮮語」と言います。お互い方言みたいな関係です。1948年に南北それぞれが別個に独立するまでは同じひとつの国でしたから、当然と言えば当然なんですけど。
韓国語も朝鮮語も英語ならどちらもKorean Language で同じになるのでNHKも英語にしたら良かったと思うのですが、とにかく韓国人が話す言葉は韓国語です。文字がハングルです。
まとめ「韓国人が話す言葉は韓国語」「文字の名称がハングル」
日本人が話す言葉は日本語で、文字の名称は「ひらがな」「カタカナ」、と同じです。
3 ハングルの文字の仕組みを学んでみましょう
「ハングル」は発音記号の組合せですので、記号の読み方さえ覚えれば文字を読むことはすぐにできるようになります。
4 韓国語に興味のある方はこちらもご覧ください。
様々な挨拶表現や自己紹介の表現、韓国で使える表現等も、ぜひ一緒に見ておいてください。そして、韓国へ行って、使ってみてください。通じると楽しいですし、ドラマを見て、聞き取れると楽しいですよね。使えそうな表現は、フレーズで覚えてしまいましょう。
関連記事:こんな時韓国語でなんて言うの? よく聞く韓国語の正しい意味は?
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。