Column コラム

Column

HOME//コラム//【初心者向け】韓国語の効果的な勉強法とは?続けるコツについて徹底解説!

コラム

【初心者向け】韓国語の効果的な勉強法とは?続けるコツについて徹底解説!

投稿日:2024年1月12日 | 最終更新日:2025年10月27日

韓国語は、どうやって勉強するのが効率的なのでしょうか。韓国語教室に韓国語を学びたいと言って訪れる人の中には、ハングルは読めるようになったけど全然話せない、話せるようになりたいと言う人が少なくありません。
 
しかし一生懸命勉強したのに全く話せないとしたら、それは勉強の仕方に問題があるかもしれません。実は、韓国語は難しい言語ではありません。「読み書き」ができるのと「聞く話す」ができるのとでは、大きな差があります。その差を理解して正しい順序で勉強すれば必ず話せるようになります。
 
ここでは、韓国語の正しい学習方法、学習の順序をご紹介します。
 

韓国語の無料体験レッスンに参加

目次 ▼

1 正しい順番で韓国語の勉強をするメリットとは?

語学学習を始める際、多くの方が見落としがちなのが「学習の順序」です。興味のある部分から手をつけたり、難しそうな文法を後回しにしたりと、自己流で進めてしまうケースは少なくありません。ですが、言語には確実に積み上げるべき土台があり、その順序を守ることが効率的な上達への鍵となります。
 
ここでは、正しい順番で行う学習がもたらすメリットについて詳しく解説していきます。

正しい韓国語が身に付きやすく上達しやすい

1.基礎文法学習
 
2.基礎を応用した文法を学ぶ
 
順番に学ばないと、理解しやすいことも難しく感じてしまいます
 
階段を一段一段確実に上るのが効率的で確実に身に付く方法です。

モチベーションが上がる

「昨日まで言えなかったことがひとつ言えるようになった。」「言いたいことが少し言えるようになった。」
 
そのような満足感が次のモチベーションにつながります。

2 韓国語を勉強するにあたって押さえておきたいポイントを解説!

韓国語学習を本格的にスタートする前に、知っておくべきポイントがいくつかあります。学習の方向性を定め、確実に上達するための羅針盤となるものです。言語学習は長期的な取り組みになるからこそ、最初に正しい知識を持つことが、後の成功を大きく左右すると言っても過言ではありません。
 
ここでは、韓国語の特性や、日本人学習者にとって有利な点、そして学習を進める上で意識すべき基本的な考え方について解説していきます。

基礎を入念にインプットする

頭の中にないことは話すことができません。
「話す」というのは頭の中にある単語や文章のうち、一番近いものを探して、それを口から出すことです。
 
インプットされていない言葉はアウトプットできません。うろ覚えでは言葉は出ません。確実に頭に入っていなければ言葉として出ません。
 
りんごを英語で何と言うか。英語なら「アップル」とすぐ口から出るはずです。いちいち「りんご」は英語で「アップル」だからと頭の中で訳していません。
 
韓国語でも同じです。りんごを見て、えーと、リンゴは「사과」だから「사과」と日本語から訳していては、聞き取りもできませんし、会話でも言葉は出てきません。日本語を介して覚えるのではなく、物を見て、あるいは動作そのものを、日本語を介さずに口から出るようにしなければなりません。

カタカナで覚えない

ハングルにカタカナのルビを振ってしまうと、カタカナを読んでしまい、ハングルで読むことをしなくなります。ハングルには、日本語にない音があります
 
日本語にない音を正確に発音できるようにするためには、ハングルで読んで、正しい音で発音するよう心掛ける必要があります。

レベルに合った勉強をする

自分の学習レベルに合わないことを学習しても効率は上がりませんし、難しいことを学習しても身に付きません。
 
効率よく学習するには、今の自分のレベルに合わせて学習する必要があります。

3 韓国語の勉強の順番とは?

正しい順番で学ぶことは、学習の「抜け」や「偏り」を防ぐことにもつながります。体系的に学習することで、バランスの取れた語学力が身につき、実際のコミュニケーションの場面でも自信を持って韓国語を使えるようになるのです。
 
ここでは、そんな韓国語の勉強をする正しい順番について具体的に解説します。

ハングルの読み・書き・発音を覚える

文字・発音は基本です。特に発音には日本語にない音があります。はじめに間違って覚えて変な癖をつけないようにしましょう。きちんと発音できるようになれば、日本語にない音も少しずつ聞き取れるようになります。
 
自分がきちんと発音ができず、音の違いがわからないままでは聞き取りもできるようになりません。基礎が肝心です。

基本単語を覚える

基本の単語、よく使う単語は覚えましょう。単語が頭に入っていないと話すことも聞くこともできません。

基本文法を覚える

基本の文法をきちんとマスターしましょう。単語を覚えるのと同時進行です。

聞く・話す練習も同時に行う

「聞く話す」を目標にしている人は「読み書き」と「聞く話す」は同時進行です。「読む、書く、聞く、話す」4技能すべてを使って頭に入れていきます
 
子供なら耳で聞いて、聞いたことをそのまま覚えることも可能ですが、新しい音を聞き分ける能力は歳とともに急速に衰えます。
 
大人は「読む、書く、聞く、話す」4技能すべてを総動員して、何度も繰り返し練習して、それでやっと頭に入ります。使える能力すべて使うことで、衰えている能力を補います。
 
はじめから話す練習をしますが、初歩の段階では、短い文を言うだけです。会話にはなりませんが、それでも必ず「聞く話す」練習をしましょう。独り言でもいいです。必ず言葉を口に出して、何も見ないですらすら言えるまで話す練習をしましょう。
 
「読み書き」をマスターしてから「聞く話す」では効率が悪いです。「読み書き」ができても「聞く話す」をマスターするためには、1から勉強をし直すことになります。

初心者におすすめの韓国語勉強法を紹介!

基本的な学習の流れを理解したところで、次に重要なのは「どのように学ぶか」という具体的な学習方法です。同じ内容を学ぶにしても、学習方法によって効果は大きく変わってきます。効率的な勉強法を知っているかどうかが、上達のスピードに影響するのです。
 
ここでは、初心者の方が実践しやすく、かつ効果が実証されている具体的な学習テクニックをご紹介します。

「音」と一緒に覚える

韓国語学習において最も重要なポイントの一つが、常に「音」と一緒に学習することです。単語や文法を覚える際、目で見るだけでなく、必ず音声を聞き、自分でも声に出して練習しましょう。
 
多くの初心者が陥りがちなのが、文字だけで単語を覚えてしまうことです。しかし、韓国語は発音が重要な言語であり、正しい音を知らないまま学習を進めると、後々リスニングやスピーキングで苦労することになります。
 
効果的な学習法としては、単語帳を使う際も音声付きのものを選び、必ず音声を確認しながら覚えることです。新しい単語や表現に出会ったら、すぐに発音を調べる習慣をつけましょう。
 
シャドーイング(音声を聞きながらほぼ同時に繰り返す練習法)やリピーティング(音声を聞いた後に繰り返す練習法)を取り入れることで、発音やイントネーションが自然と身につきます。最初は難しく感じるかもしれませんが、継続することで確実にリスニング力とスピーキング力が向上します。

文法はフレーズで覚える

韓国語の文法を学ぶ際、文法規則だけを丸暗記するのではなく、実際に使えるフレーズとして覚えることが効果的です。文法書に書かれている規則を理解することも大切ですが、それだけでは実践的な会話には結びつきません。
例えば「〜したいです」という文法を学ぶ際、「動詞の語幹に고 싶다をつける」という規則を覚えるだけでなく、「가고 싶어요(行きたいです)」「먹고 싶어요(食べたいです)」といった具体的なフレーズで覚えることで、実際の会話ですぐに使えるようになります。
 
この方法のメリットは、文法と単語を同時に習得できることです。フレーズとして覚えることで、どのような場面でその文法を使うのか、どんな単語と組み合わせるのかが自然と身につきます。
 
日常生活でよく使う表現を中心に、最低でも10個程度のフレーズをセットで覚えるようにしましょう。「〜してください」「〜してもいいですか」「〜したことがあります」など、頻出の文法表現ごとにフレーズ集を作っておくと便利です。

リスニングはK-POP・韓ドラを活用する

韓国語のリスニング力を楽しく効果的に伸ばす方法として、K-POPや韓国ドラマの活用が非常に有効です。教材だけで学習を続けると単調になりがちですが、自分の好きなコンテンツを取り入れることで、学習が楽しくなり、継続しやすくなります。
 
K-POPを活用する場合、まずは好きな曲の歌詞をハングルで確認し、意味を調べながら聞くことから始めましょう。繰り返し聞くことで、自然と単語やフレーズが耳に馴染んできます。歌は繰り返しが多く、メロディーに乗せて覚えられるため、記憶に残りやすいのが利点です。
 
韓国ドラマを活用する場合は、最初は日本語字幕で内容を理解し、2回目は韓国語字幕で見ることをおすすめします。セリフと字幕を照らし合わせることで、どのように発音されているか、どんな表現が使われているかがわかります。
 
さらに効果を高めるには、気に入ったセリフやフレーズをノートに書き出し、声に出して練習するのが有効です。俳優の言い方を真似することで、自然なイントネーションやリズムも身につきます。ただし、ドラマには方言やスラングも含まれるため、基礎的な標準語をある程度習得してから活用すると良いかもしれません。

アウトプットの習慣をつけておく

韓国語学習において、インプット(聞く、読む)と同じくらい重要なのがアウトプット(話す、書く)です。知識を頭に入れるだけでなく、実際に使ってみることで、言語は真に身につきます。多くの学習者が「まだ完璧じゃないから」と躊躇しがちですが、完璧を待っていては永遠にアウトプットできません。
 
アウトプットの習慣をつけるための第一歩は、独り言です。日常生活の中で、簡単なことを韓国語で言ってみる習慣をつけましょう。「今日は天気がいい」「お腹が空いた」といった簡単な文から始めて、徐々に複雑な内容に挑戦していきます。
 
さらに効果的なのが、日記を韓国語で書くことです。最初は短い文でも構いません。その日あったことや感じたことを韓国語で表現してみましょう。書くことで、文法の定着度を確認でき、自分の弱点も明確になります。
 
可能であれば、言語交換パートナーを見つけたり、オンラインの韓国語会話レッスンを受けたりすることも一つの手段です。実際に韓国語を母語とする人と会話することで、教科書では学べないリアルな表現や、自分の韓国語が通じる喜びを実感できるでしょう。

韓国語の難易度とは?

韓国語は日本人にとって難易度は高くなく、学びやすい外国語です。というのも、日本語と文法構造が似ており、語順や助詞の使い方にも共通点が多いためです。ハングル文字は一見複雑に見えますが、実際には規則的で覚えやすく、仕組みを理解すれば短期間で読めるようになります。
 
一方で、発音やイントネーションには日本語にない音も多く、聞き取りや発音の練習には一定の慣れが必要です。日本語に似た点や特徴について詳しく見ていきましょう。

ハングルはシンプルで覚えやすい

ハングルは発音記号の組み合わせ

韓国語の文字がハングルです。
 
ハングルは、基本の母音が10個、基本の子音が14個です。これを組み合わせて文字にしています。
 
上に表があります。横が母音(あいうえお)で縦が子音(あかさたなはまやらわ)です。母音と子音を組み合わせて文字にしています。
 
記号の読み方を覚えれば、基本すべての文字は読めるようになります。

日本語と文法が似ている

語順は日本語と同じ

英語のように語順を入れ替える必要はありません。日本人が日本語を話す順番でひとつひとつ単語を置き換えれば韓国語になります。
 
細かい違いはありますが基本は同じです。

助詞の使い方も同じ

例外はありますが、助詞の「は」「が」「を」なども、日本語から韓国語にひとつひとつ置き換えれば韓国語の文になります。
 
例えば「私は買いたい本があった」と「私が買いたい本があった」、この「は」と「が」の役割の違いは、日本語を学ぶ外国人にとってとても理解が困難なものです。しかし韓国人には説明不要です。
 
助詞の「は」と「が」の違いを感覚で理解できるのは、世界の中で日本人と韓国人だけです。
韓国語の助詞の用法は、日本人の場合、学習をはじめる前に、ほぼ完璧に感覚で理解できています。

日本語と発音が似ている単語がたくさんある

単語の70%は元々漢字語

日本語は、言葉の70%が漢字語と言われていますが、韓国語も同じです。
 
韓国でも1990年代までは新聞にも漢字がたくさん使われていました。しかし、その後すべてハングルで表記するようになり、学校でも漢字はほとんど習わなくなりましたが、語源は漢字語である言葉がたくさんあります。
 
発音が似ている単語もたくさんあります。例えば「地理」は「지리(チリ)」、「家具」は「가구(カグ)」、発音も意味も全く同じです。
 

ひとつの漢字に読み方はひとつ

例外はありますが、ひとつの漢字に読み方はひとつしかありません。ですので、読み方を覚えれば単語量が一気に増えます。発音も日本語と似ている物が多いです。漢字は元々中国から来ましたから、似ているのは当然と言えば当然です。
 
例えば、「会」が「회(フェ)」、「社」が「사(サ)」ですので、会社は회사(フェサ)、社会は사회(サフェ)、漢字を組み合わせて読み方を当てはめるだけです。
 
日本語と同じで同じ音の漢字が多いため、同じ音の漢字をまとめてみると覚えやすくなります。
 

専門用語の漢字語は意味も使い方も日本語とまったく同じ

漢字は中国から来ましたが、中国とは使い方や意味がかなり違うため、日本人が漢字を書いて中国人に見せてもなかなか理解してもらえないことが多いです。漢字で筆談ができそうでできません。中国が略字体を使っているという問題だけではありません。漢字の意味や使い方がかなり違います。
 
しかし、韓国語の漢字語は日本語と意味も使い方も同じものが多いので、漢字のわかる韓国人であれば漢字でかなり筆談ができます。

 

関連記事:「韓国語の発音は難しい」は本当?発音のコツも紹介[音声付き]

発声方法は日本語と同じ

外国語と言えば英語ですが、英語の発音に自信はありますか。日本では多くの人が、中学と高校の6年英語を習います。しかし、英語の発音は難しく、ネイティブのように発音できるようになる人はごく少数です。
 
それは、発声方法、つまり声の出し方が根本的に違うからです。声の質が違うので、ネイティブの発音は聞き取りにくいですし、どんなにまねてもネイティブの発音になりません。
しかし、韓国語は発声方法が日本語と同じなので、日本語を話すように発音すれば韓国語の音になります。
 
これは韓国人にとっても同じです。K-POPアイドルたちの日本語も、発音はきれいな日本語ですよね。

韓国語の習得に必要な期間は?

韓国語学習を始めようと考えている方の多くが「どれくらいの期間で話せるようになるのか」という疑問を持っています。学習に費やす時間や労力を考えると、ゴールまでの道のりを知っておくことは、計画を立てる上で非常に重要です。
 
ここでは、一般的な目安となる習得期間を、レベル別に具体的に解説していきます。現実的な目標を設定し、モチベーションを維持するための参考にしてください。

読み書きだけなら短時間でマスター可能

「ハングルを読んである程度理解ができるレベル」であれば、週に2~3時間の独学を半年程度で習得可能です。毎日勉強すれば3か月でも達成可能です。
 
他の外国語を学ぶのに比べてはるかに短時間で習得が可能です。

日常会話レベルのマスターは2年程度

下記は週に1回1時間教室でのレッスンと、週に1回宿題などで自宅学習をして「読む、書く、聞く、話す」の4技能をマスターする期間の目安です。
 
1年で「韓国旅行で役立つレベル」
2年で「まだまだ流暢ではないけどコミュニケーションが可能なレベル」
3年で「日常会話レベル」
宿題をする・しないなど、人によって差があります。
初級レベル修了まで2年です。

韓国語を学ぶなら新大久保のハングルちゃん

韓国語は日本人にとってとても学びやすい外国語です。しかし、いくら学びやすいと言っても、やはり外国語です。効率的な学習をしなくては上達しません。
 
韓国語の勉強は、基礎から順序よく、話す練習をたくさんしながら、気楽に気長に学習するのが一番です。「ハングルちゃん」は、「話せるようになること」を目標とし、ネイティブ講師による生きた韓国語を教える韓国語教室です。レッスン時間の半分は会話形式で行う珍しいタイプの韓国語教室で、韓国の文化とともに楽しく学べるのが特徴です。無料体験も可能ですので、まずは一度公式ホームページをご覧ください。
 

韓国語の無料体験レッスンに参加

コラム一覧

監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。