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韓国語が聞き取りにくい理由とは?対策を解説

投稿日:2024年1月10日 | 最終更新日:2024年6月12日

「韓国語の単語や文法は難しくないけど聞き取りが難しい」という学習者が少なくありません。理由はいくつかあります。日本語にない音ははじめは聞き取りが難しいです。また韓国語では、子音に母音が続くと連音化して元の音と違った音になるため、慣れていないと知っている単語も聞き取りが難しいです。
しかし外国語の聞き取りというのはそもそも難しいものです。新しい音を聞き分ける能力は歳とともに急速に衰えるため難しくて当然です。そのため、新しい音を聞き取れるようにするには繰り返し練習を重ねるしかありません。
ここでは韓国語の聞き取りが難しい理由とその対処法をご紹介します。

目次 ▼

1 韓国語の聞き取りは難しいのか?

韓国語は、単語や文法の習得は比較的容易です。他の外国語を学ぶよりも、はるかに短時間で習得できます。
しかし聞き取りのほうは時間がかかります。単語や文法の習得のように短時間では習得できません。
聞き取りは「慣れ」が必要です。たくさんの練習量が必要です。
単語や文法の習得にかかる時間の、少なくとも10倍以上の練習をする必要があります。

韓国語が聞き取れるようなるまでの時間

下記は週に1回1時間教室でのレッスンと、週に1回宿題などで自宅学習をして「読む、書く、聞く、話す」の4技能をマスターする期間の目安です。
1年で「韓国旅行で役立つレベル」
2年で「まだまだ流暢ではないけどコミュニケーションが可能なレベル」
3年で「日常会話レベル」
宿題をする・しないなど、人によって差があります。
初級レベル修了まで2年です。

2 韓国語の聞き取りが難しいと言われる理由

日本語にない音、区別の困難な音があるため

日本語にない母音の音

日本語では同じ音ですが韓国語ではふたつの音になるもの
어 오 どちらも「オ」

우 으 どちらも「ウ」

平音、激音、濃音の区別

日本語では清音、濁音、半濁音で区別しますが、韓国語では平音、激音、濃音で区別します。
가 카 까

다 타 따

바 파 빠

자 차 짜

パッチム(子音だけの音)

パッチムの音は7つあります。
이にパッチムをつけると
임 입 잉 익 인 일 잇

하につけると
함 합 항 학 한 할 핫

パッチムは音を出さないから

英語のKick、日本語ではキックとなりますが、韓国語では킥です。
キックのクは、英語では子音だけの音ですが「k」の音が出ます。聞こえます。
しかし、韓国語のパッチム「ㄱ」は音が出ません。口の形だけです。
専門用語では英語の子音は外破音、韓国語のパッチムは内破音と言います。内破音は音が外に出ません。ですので聞き取れなくて当然です。パッチムのあとに母音が続けば連音化して音が出ますし、次に子音が続いてもパッチムの音は出ますが、パッチムをパッチムだけで聞き取ることは元々かなり困難です

連音化して元の音と変わるから

日本語の「ご飯」は韓国語で「밥」、発音は「パp」です。助詞がつくと「ご飯が」は「밥이」、発音は「パピ」、「ご飯と」は「밥하고」、発音は「パッパゴ」と変わります。
「ご飯は밥」と覚えても、連音化に慣れていないと「パピ」や「パッパゴ」と聞いた時に、「ご飯が」「ご飯と」という意味につながりません。

読み書きよりも聞き取りは練習量が必要なため

韓国語の「読み書き」は、日本語と似た部分が多いため、他の言語に比べて容易に習得が可能です。「ハングルを読んである程度理解ができるレベル」であれば、週に2~3時間の独学を半年程度、毎日勉強すれば3か月でも達成可能です。
しかし「聞く話す」には練習量が必要です。
「聞く話す」を重視した教室に通っていれば「読む、書く、聞く、話す」4技能を同時マスターするので「聞き取りが難しい」ということにはなりにくいです。しかし、独学の場合「読む、書く」に比べて「聞く、話す」の習得には時間がかかるため、読めるけど聞けない、ぜんぜん聞き取れないという現象が起きます。「聞く、話す」には練習量が必要です。
単純に練習量が足りていないために「聞き取りが難しい」と感じてしまっているだけで、練習すれば他の言語よりも韓国語は早く聞き取りができるようになります。

大人の耳は子供の耳とは違うから

子供は耳から聞いて言葉を覚えますが、大人の耳はそうはいきません。
新たな音を聞き分ける能力は歳とともに急速に衰え、大人になると、それまで聞いたことのない音を聞き分けるようになるのはとても困難です。
耳は脳からの命令で動きません。いくら頭で命令しても耳はそのままです。日本語にない音を聞き分けるのは、大人には元々困難です。韓国語に限らず、どの外国語でも同様です。

文単位で覚えていないため

韓国語に限りませんが、「聞き取り」というのは単語ひとつひとつをもれなくすべて聞くことではありません。日本人が日本語を聞き取る時、次に続く文を推測しながら聞いています。例えば「昨日は寒かったけど」と聞いたら、次に何が来るのかだいたい想像できます。2人の会話で「行きますか」に対して相手が「ええ」と言ったら、次にどんな言葉が来るのかだいたい想像できます。想像しながら聞いています。一字一句もらすまいと耳をそばだてて聞いているわけではありません。雑音が入って聞き取りにくくても前後関係で聞き取れます。それが聞き取りです。
韓国語の聞き取りも同じです。単語でしか覚えていないと聞き取りはできません。文単位で、あるいは会話丸ごとを頭に入れて繰り返し練習する必要があります。

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3 韓国語の聞き取り能力を伸ばすためにおさえておきたいこと

単語と文法をしっかり学ぶ

子供なら耳から覚えることができますが大人は難しいです。単語や文法を基礎からひとつひとつ確実に身に付けるしかありません。
そして、単語を覚える時にはスペルをしっかり覚えましょう。
聞いたことを書く時、日本語にない音は聞き取りがかなり困難な場合があります。似ている音のどちらかはっきり聞き取れなくても、正しいスペルを覚えていれば正しく書くことができます。正しいスペルを覚えるのは聞き取りを補完する役割もあります。

 

関連記事:韓国語の勉強の順番はどのように進めればよいのか?

例文をたくさん覚える

文で覚えて、文単位で練習しましょう。
うろ覚えでも読んで理解はできますが、はっきりきちんと覚えていなければ聞き取りはできません。
口から文がすらすら出てくるまで、練習する必要があります。

話す練習もする

話すことができれば聞くこともできます。正しく発音できれば、音の違いもわかり、聞き取れるようになります。
「聞く、話す」は同時進行が効果的です。

継続的に学習する

聞き取り能力を養うには練習量が必要です。一朝一夕にはいきません。練習を重ねることで少しずつ慣れてきて聞き取れるようになってきます。少しでもネイティブに近づけるよう気長に気楽に努力するしかありません。

4 韓国語の聞き取り能力を伸ばすうえでやってはいけないこと

ただ聞き流す

聞き流すにはふたつの意味があります。
「聞き取れていないままただ聞き流す」のと「聞き取れるものを集中して聞かずに通勤途中などに聞き流す」です。
後者は聞き取り能力向上に効果がありますが、前者はまったく意味がありません。
まず音の違いを理解して文の意味も理解して、きちんとわかった上で、慣れるまで、覚えてしまうまで、何度も聞いてください。慣れるために聞き流すのはOKです。

間違って覚える

自分が正しい発音ができれば聞き取れるようになります。
逆に言うと、自分が正しく発音できないままでは、聞き取れるようにはなりません。
自分の発音が正しいかどうか、ネイティブにチェックしてもらいましょう。
はじめに間違って覚えてしまうと、クセになって矯正するのも時間がかかりますし、聞き取りもできるようになりません。

自分のレベルに合わない聞き取り教材で勉強する

早く聞き取り能力をつけたくて無理してレベルの合わない教材で練習しても効果はありません。耳は体の機関の中でも鈍い物だと割り切って、レベルの合う教材で繰り返し練習しましょう。繰り返しが大切です。

5 まとめ

外国語の聞き取りというのはそもそも難しいものです。ネイティブでなければ100%完璧になることは難しいです。子供でなければ新しい音の聞き分けができるようにすることは不可能、と割り切って気長に練習しましょう。
練習を重ねることで、ネイティブ並みにある程度聞き取れるようになることも可能です。
日本語が相当うまくて日本人みたいに話せる韓国人でも、ネイティブでなければ語頭(語のはじめ)の清音濁音の区別が100%できる人はいません。外国語とはそういうものです。

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監修者

監修者の写真

<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。