韓国の今の若者たちは『N放世代』です。
韓国では、経済難による就職難が続いています。そのため、就職できずに、「恋愛」「結婚」「出産」「自分の家」「人間関係」「夢」「希望」をあきらめざるを得ない若者たちが増えています。
目次
- ○ 1 今の若者たちは『MZ世代』です。
- ○ 2 若者たち自身は、自分たちを『N放世代』と自虐して呼んでいます。
- ・「恋愛、結婚、出産」このみっつを放棄した「3放世代」と言いました。
- ・「家と人間関係」のふたつも放棄した「5放世代」となり、
- ・「夢と希望」も放棄した「7放世代」となりました。
- ・2030世代(20代30代)の80%がN放という調査結果もあります。
- ○ 3 最近の韓国の若者たちの文化について
1 今の若者たちは『MZ世代』です。
MZのMは、アメリカで1982年から2000年に生まれた世代を指した「Millennials世代」のMから来ています。年齢にすると、20代半ばから40代前半です。そして、Zは、10代半ばから20代半ばの世代を表す言葉で、合わせてMZです。単純に今の20代30代あたりの若者たちを指す言葉としても使われています。
2 若者たち自身は、自分たちを『N放世代』と自虐して呼んでいます。
Nは数学で使うNで、数字が入ります。「放」は放棄の「放」です(韓国語では「抛棄」と書きます)。あきらめたということです。
この言葉が、はじめて使われはじめた時は、景気の悪化による就職難で、若者たちは職につけず、我々は、「恋愛、結婚、出産」このみっつを放棄した、就職できないからあきらめた、ということで、
「恋愛、結婚、出産」このみっつを放棄した「3放世代」と言いました。
しかし、若者たちを取り巻く環境は更に悪化し、
「家と人間関係」のふたつも放棄した「5放世代」となり、
その後、
「夢と希望」も放棄した「7放世代」となりました。
「3放」と「5放」と「7放」を合わせて「N放世代」と言っています。今の20代から30代あたりを指します。
韓国では、一流企業に就職できれば、豊かな生活ができるのですが、そうでないと、かなり悲惨なことになります。韓国は貧富の差が大きいです。
韓国の若者たちの中には、個人の生活を楽しむ『MZ世代』と、人生をあきらめた『N放世代』、異なるふたつの世代が同居しています。
2030世代(20代30代)の80%がN放という調査結果もあります。
何かひとつでもあきられた人が80%です。
これは逆に見ると、20%の若者たちは、何かをあきらめることなく、人生を楽しんでいるということになります。