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韓国の暮らし(08)【行事・イベント】

韓国のお盆、秋夕(チュソク)について

目次

チュソク(추석)は名節です。

韓国には、昔から『名節(명절)』と呼ばれる、大切な行事を行う日があります。「正月」や「端午」も『名節』です。
チュソクは漢字の言葉で「秋夕」と書きます。また、ハンガウィ(한가위)とも言います。

チュソクは、旧暦の8月15日です。

ですので、毎年少しずつ変わりますが、だいたい9月の中旬から10月のはじめくらいです。

チュソクは、日本で言うと「お盆」です。

日本は仏教だったので「お盆」、韓国は儒教だったので「秋夕(チュソク)」です。
似ているところもありますし、違うところもあります。

2 チュソクにはソンピョン(송편・松餅)を食べます。

昔は「餅」は高級品でした。チュソクや正月にしか食べられませんでした。

チュソクは旧暦の15日ですから満月です。でも、ソンピョンは半月の形です。

三国時代の7世紀の故事から来ていると言われています。
当時は、百済と新羅と高句麗の三国時代でした。ある年のチュソクの日に、百済の最後の王のもとに鬼が飛んできて地面に消えました。地面を掘ると亀が出てきました。亀の甲に『百済は満月、新羅は半月』と書かれていました。占い師に見てもらうと『これから満月は欠けていき、半月は満ちていく』と言いました。そして、その後、百済が滅び、新羅が三国を統一したことから、「半月」は『これから満ちていく、望みが叶う』という意味が込められ、ソンピョンは、今も「半月」の形なのだそうです。

チュソクには祭祀(제사)を行います。

祭祀は、儒教の大切な行事です。

祭祀は、先祖に感謝の気持ちを伝える行事です。

先祖の「お墓参り」もします。

核家族化が進んで、祭祀を行わなかったり、簡略化するケースが増えています。

直系の長男が祭祀を行いますが、長男がいなかったりして、祭祀自体が行えないケースも増えています。

最近は、故郷に帰らない人たちも増えています。

チュソクは、チュソクの日を中心に、前後の日を合わせて、3日間祝日になります。年によっては、土日がくっついて最大5連休になります。
また、この時に有給を取って9連休にする人も少なくありません。

故郷に帰らず、海外旅行に行く人たちも多いです。

韓国で長い連休になる可能性があるのは「旧正月」と「チュソク」です。5月のはじめも何年かに1回、飛び石連休になりますが、長く休んで海外行けるチャンスは、基本、「旧正月」と「チュソク」だけです。
そのため、この時期に海外に行く人が増えていて、今年のチュソクは、恐らく、過去最高を記録するはずです。

チュソクの行事は、お正月の行事とほとんど同じです。

お正月には、お正月のあいさつ「明けましておめでとうございます」があり、子供たちにはお年玉がありますが、それ以外は、お正月も秋夕も基本的に同じですので、「旧正月について」を参照してください。

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