韓国語の効率的な勉強法〔これから韓国語の勉強をはじめる初心者の方へ〕
韓国語の勉強をはじめよう思っているけど、どうやって勉強するのが効率的か、そんな悩みをお持ちの方に「韓国語を効率よく学ぶ方法」をご紹介します。
韓国語は日本人にとって一番勉強しやすい外国語です。その理由は、語順(文法)が同じ、声の出し方(発声方法)が同じ、韓国語の単語の70%は元々漢字語なので漢字語は意味も使い方も日本語とほぼ同じ、そして、ひとつの漢字に読み方ひとつしかないからです。では、もう少し具体的に見ていきましょう。
目次 ▼
- ○ 1 発音について
- ・発声方法は日本語と同じ
- ・日本語にない2タイプの子音も習得は容易
- ・子音だけの音はほとんどが日本語にある音
- ○ 2 文字について
- ・ハングルは発音記号の組み合わせ
- ・大切なのは慣れること
- ○ 3 文法について
- ・語順は日本語と同じ
- ・助詞の使い方も基本は同じ
- ○ 4 言葉(単語)について
- ・言葉(単語)の70%は元々漢字語
- ・ひとつの漢字に読み方はひとつ
- ・専門用語は意味も使い方も日本語とまったく同じ
- ○ 5 勉強方法について
- ・日本語にない音を習得する
- ・漢字語は漢字と一緒に覚える
- ・継続が力
- ・独学は?
- ○ 6 まとめ
- ・はじめることが半分だ
- ・まずは「文字・発音」からスタート!
- ○ ※ 楽しく韓国語を学ぶなら『ハングルちゃん』がおすすめ!
1 発音について
韓国語も外国語なので、やはり日本語にない音があります。
発声方法は日本語と同じ
英語の発音、みなさんどうでしょうか? 日本人がどう頑張ってもネイティブの発音になりません。ネイティブの発音かそうじゃないか、聞いたらすぐわかりますよね。
それは、発声方法、つまり声の出し方が根本的に違うからです。声の質が違うので、ネイティブの発音は聞き取りにくいですし、どんなにまねてもネイティブの発音になりません。
しかし、韓国語は発声方法が日本語と同じなので、日本語を話すように話せば韓国語の音になります。
日本語にない2タイプの子音も習得は容易
日本語では「た」と「だ」のように、清音と濁音の区別をしますが、韓国語では清音と濁音の区別はなく、平音と激音と濃音という区別をします。発声する時の息の出し方で音を変えます。日本語にない音ですが、コツがあるので、練習すれば誰でもできるようになります。
子音だけの音はほとんどが日本語にある音
日本語に「子音だけの音はない」と言われていますが、ちゃんとあります。ひとつは「ん」です。例えば「しんばし」の「ん」の音は、口をつぐんでいますよね。これはMの音、子音だけの音です。「しんや」の「ん」はNG音です。「ん」の音を意識すれば、МとNとNGの音は発音できるようになります。
韓国語の子音だけの音は7つありますが、そのうちの6つは日本語にある音です。普段意識していないだけで、しっかり意識して使えるようにすれば、韓国語の子音の音も発音できるようになります。
それでもひとつだけ日本語にない音があります。Lの音ですが、Nの音ができれば、その応用でできるようになります。
日本人にとって、韓国語の子音の音〔バッチムと言いますが〕は、日本人が思っている以上に、ずっと習得しやいです。
2 文字について
韓国語の文字の名前が「ハングル」です。
日本は「ひらがな」「カタカナ」を使い、韓国は「ハングル」を使っています。
ハングルは発音記号の組み合わせ
基本の文字は、母音(上の段)が10個、子音(左の縦)が14個です。これを組み合わせて文字にしています。
この表以外に、母音を2つ以上組み合わせた「合成母音」や、「た」と「だ」のように、少しだけ音が変わる「激音」「濃音」、子音だけの音「パッチム」があります。
大切なのは慣れること
はじめは文字に見えないかもしれませんが、慣れればちゃんと文字に見えます。
日本でも若い女性がひらがなを丸っこくかわいく書いたりしますが、韓国も同じです。
そんな丸っこい文字もちゃんとかわいく見えるようになります。
3 文法について
語順は日本語と同じ
英語のように語順を入れ替える必要はありません。日本人が日本語を話す順番でひとつひとつ単語を置き換えれば韓国語になります。
細かい違いはありますが基本は同じです。
助詞の使い方も基本は同じ
例外はありますが、助詞の「は」「が」「を」なども、日本語から韓国語にひとつひとつ置き換えれば韓国語の文になります。
4 言葉(単語)について
日本語は言葉の70%が漢字語と言われていますが韓国語も同じです。
言葉(単語)の70%は元々漢字語
1990年代までは新聞にも漢字がたくさん使われていました。しかし、その後すべてハングルで表記するようになり、学校でも漢字はほとんど習わなくなりました。ですので、韓国には、漢字が読めない人、書けない人が多いです。
ひとつの漢字に読み方はひとつ
例外がありますが、基本はひとつの漢字に読み方はひとつしかありません。ですので、読み方を覚えれば単語量が一気に増えます。発音も、日本語と似ている物が多いです。漢字は元々中国から来ましたから、似ているのは当然ですよね。
例えば、「会」が「회(フェ)」、「社」が「사(サ)」です。ですので、会社は회사(フェサ)、社会は사회(サフェ)、漢字を組み合わせて読み方を当てはめるだけです。
日本語と同じで、同じ音の漢字が多いです。同じ音の漢字をまとめてみると覚えやすくなります。
関連記事 : 韓国語の漢字の読み方一覧
専門用語は意味も使い方も日本語とまったく同じ
韓国でも大学教授レベルになると、教養として漢字は普通にわかります。ですので、日本語が少ししかできなくても、日本の専門書を見て理解ができます。漢字は韓国語で読みます。日本語では読めません。でも意味は同じなので全く問題ありません。また、専門書は難しい表現を使ったりまわりくどい言い方をしませんから、日本語は少し習った程度でもちゃんと読んで理解ができます。漢字語は『日韓共通語』です。
日常よく使う漢字語の中に、意味や使い方の違うものがいくつかあります。それは覚えるしかありませんが、その数は少ないです。
5 勉強方法について
日本語にない音を習得する
日本人にとって困難な音はありません。コツさえつかめば簡単です。まずコツをつかみ、しっかり身に付くように繰り返し練習しましょう。
はじめに間違って覚えてしまうと、あとで直すのが大変です。はじめにきちんと正しく身に付ける着けることが大切です。
漢字語は漢字と一緒に覚える
新しい単語が出てきた時、漢字語は漢字もいっしょに覚えましょう。漢字の読み方だけをまとめて覚えるのは大変です。
漢字の読み方を覚えれば、韓国の単語の70%は覚えたと同じになります。
継続が力
フィットネスと同じです。フィットネスは一度にまとめてやっても体が痛くなるだけですよね。筋肉はつきません。毎日少しずつを繰り返して1年経ち2年経ち、そこでやっと「筋肉がついたな」「体が変わったな」そんな感じですよね。
語学も同じです。毎日少しずつを繰り返して1年経ち2年経ち、そうしてやっと身に付くものです。
独学は?
中級以上になったら独学でどんどん学べます。本を読んだりドラマを見たり、ひとりでできることがたくさんあります。テキストで表現力をつけたり単語量を増やしたり、テキストを使った勉強も一人でどんどんできます。もちろん、教室に通いながらでもこれらのことは大いにすべきことです。
しかし、初歩のうちは、まず基礎をしっかりさせましょう。発音でも表現でも、変なクセをつけてしまうと直すのが大変です。土台が大事です。土台がしっかりしていれば建物はいくらでも建てられます。
ある程度独学でやってから教室に通ったりオンラインで学ぶのはいいと思います。大切なのは、早い段階でネイティブのチェックを受けることです。たとえ独学メインでも、時々教室やオンラインでネイティブの先生にチェックを受けるような形が理想だと思います。
6 まとめ
韓国語は日本人にとって一番学習しやすい外国語です。声の出し方も、文法も、漢字も、日本人として既に備えている能力をそのまま使うだけです。
ですが、いくつかの違いがあります。日本語にない音、日本語と文法が違う部分、日本語と違う使い方をする漢字語、それは多くないので、そんな『例外』をしっかりおさえること、そこがポイントです。そうすればあとは日本人の能力をそのまま使うだけです。
はじめることが半分だ
韓国には『はじめることが半分だ(시작이 반이다)』という諺があります。これは「はじめることで目標の半分が達成だ」つまり「はじめようかどうか悩んでいる時間がもったいない、今すぐはじめよう」という意味です。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。