韓国の離婚事情【2024年最新版】
韓国では1990年代以降離婚が増えました。今では日本に近い感じです。
ここでは、韓国の離婚事情について、詳しくご紹介します。
目次 ▼
- ○ 1 離婚する人が多くなった
- ・韓国では高度成長期の1990年代から離婚が増え始めた
- ・韓国では50代、60代の離婚を黄昏離婚と言う
- ・片親だけの子供も当たり前になった
- ・2000年代はじめに離婚件数がピークだった
- ○ 2 離婚率は日本と同じくらい
- ・10年前の離婚率は35.9%
- ・日本は2020年に離婚率36.8%
- ・韓国も日本も結婚した3組のうち1組が離婚する計算
- ・韓国は日本より少し多くて、OECD国家の中でまん中より少し上
- ○ 3 離婚理由についてははっきりした統計がない
- ・性格の差が一番多くて46.2%
- ・年齢が上がると配偶者不正(浮気など)と経済問題が多くなる
- ○ 4 以前は結婚式を挙げてもすぐに婚姻届けを出さなかった
- ○ 5 離婚した人は「帰って来たシングル(돌아온 싱글)」
- ・ばつイチ女性「トルシン女(돌싱녀)」は、以前は再婚するのが難しかった
- ・女性は離婚歴があり男性が初婚というケースが増えている
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 離婚する人が多くなった
韓国では高度成長期の1990年代から離婚が増え始めた
ひと昔前までは、女性はどんなことがあっても子供のために離婚はしませんでしたが、経済的に豊かになり、50代、60代でも、我慢しなくなったんですね。日本では「熟年離婚」と言いますが、
韓国では50代、60代の離婚を黄昏離婚と言う
今では、離婚件数の中で黄昏離婚の件数が一番多くなりました。
片親だけの子供も当たり前になった
以前は、片親だとその子は世間から変な目で見られましたが、今ではそのようなことはあまりなくなりました。
2000年代はじめに離婚件数がピークだった
水色の棒グラフが「離婚件数」、オレンジの折れ線グラフが「粗離婚率(人口1000人当たりの離婚件数)」
それまで我慢していた人たちが一斉に離婚したからです。この時の離婚率はアメリカに次ぎ世界2位になりましたが、その後は落ち着いた感じです。
2 離婚率は日本と同じくらい
統計で見てみると、2022年の婚姻件数、約19万1690件に対し9万3232件の離婚がありました。離婚率は、なんと48.6%になります。2組に1組が離婚する計算です。しかしこれはこの10年間で婚姻件数が40%も減ったのに対して、離婚件数はあまり減っていないからで、ちょっとした数字のマジックです。
10年前の離婚率は35.9%
これが韓国の離婚率の実態だと思います。
日本は2020年に離婚率36.8%
日本は10年前とほとんど同じです。
韓国も日本も結婚した3組のうち1組が離婚する計算
離婚率にはもうひとつ計算方法があります。
人口1000人当たり何組離婚するかの「粗離婚率」でみると
韓国は日本より少し多くて、OECD国家の中でまん中より少し上
OECD国家の粗離婚率、2017
3 離婚理由についてははっきりした統計がない
家庭裁判所の統計でみるしかないのですが、それによると、
性格の差が一番多くて46.2%
経済問題 11.1%
家族間不和 7.3%
配偶者不正(浮気など) 7.3%
精神的、肉体的虐待 3.8%
健康上 0.6%
その他 23.6%
となります。
年齢が上がると配偶者不正(浮気など)と経済問題が多くなる
4 以前は結婚式を挙げてもすぐに婚姻届けを出さなかった
つい最近まで、韓国では、結婚式をして結婚生活をはじめて、そのあと様子を見て婚姻届けを出すのが一般的でした。ですので結婚後にスピード離婚をした場合、戸籍には結婚の記録も離婚の記録も残りませんでした。そういうことも考慮して婚姻届けはあとで出すように親がそうさせていたのですが、最近は結婚式の前に出すようになったそうです。コロナのせいで、盛大な結婚式も結婚パーティーもできなくなったためだそうで、それが最近の若者たちの趨勢のようです。今の若者たちには、親の言うことは関係ないというのもあるかもしれません。
5 離婚した人は「帰って来たシングル(돌아온 싱글)」
日本では「ばつイチ」ですね。韓国では「帰って来たシングル」、略して「トルシン(돌싱)」です。
ばつイチ女性「トルシン女(돌싱녀)」は、以前は再婚するのが難しかった
もし再婚するとしても、相手の男性も離婚歴のある男性でした。
しかし最近は事情が変わってきています。
女性は離婚歴があり男性が初婚というケースが増えている
男性に人気のある女性は離婚しても年をとっても人気があるのかもしれません。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。