韓国語の数字『漢数詞(漢数字)』と『固有数詞』読み方と使い方【読み方の音声付き】

日本語には、「1、2、3、4、‥」という漢語の数字と、「ひとつ、ふたつ、みっつ、‥」という和語の数字がありますが、韓国語も同様です。韓国語も、漢語の数字と固有語の数字があります。使い分けも日本語とだいたい同じですが、韓国語の固有語の数字のほうが、日本語の和語の数字よりも、使われる範囲がやや広いです。時刻(何時)や年齢も韓国語では固有語の数字です。
ここでは、韓国語の漢語の数字「漢数詞」と「固有数詞」の読み方と使い方、そして助数詞を学習します。
目次 ▼
- ○ 1 漢数字の読み方
- ・元が漢字なので日本語と読み方は似ている
- ○ 2 漢数詞を使う場面
- ・➀ 数字の羅列〔算数、数学、電話番号、車のナンバー等〕
- ・② 単位を表す時〔値段、m、kg、温度等〕
- ・③ 年、月、日、分、秒、〔時間は「固有数詞」〕
- ・④ 住居表示〔番地、建物の階〕
- ・➄ 順位、順序、公文書の「歳」(会話では「固有数詞」)
- ・⑥ 疑問詞
- ○ 3 固有数詞の読み方
- ・読み方
- ○ 4 固有数詞を使う場面
- ・➀ 時間
- ・➁ 期間(~か月)
- ・③ 年齢
- ・④ 助数詞
- ・⑤ 疑問詞は 몇 (何~)
- ○ ※ 『発音』『文法』総整理
- ○ ☆ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 漢数字の読み方
元が漢字なので日本語と読み方は似ている
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
영 일 이 삼 사 오 육 칠 팔 구
零 一 二 三 四 五 六 七 八 九
10 100 1000 10000 100000
십 백 천 만 억
十 百 千 万 億
数字の発音は
零 영
一 일
二 이
三 삼
四 사
五 오
六 육
七 칠
八 팔
九 구
十 십
百 백
千 천
万 만
億 억
11以上の読み方
日本語と同様、単純につなげるだけ
例
10+1 ⇒ 11
십+일 ⇒ 십일
600 + 80 + 5 ⇒ 685
육백 + 팔십 + 오 ⇒ 육백팔십오
2 漢数詞を使う場面
日本語とだいたい似ていますが、違うところもあります。ひとつひとつ見ていきましょう。
➀ 数字の羅列〔算数、数学、電話番号、車のナンバー等〕
教室の電話番号を例に読んでみると、
0 3 - 6 2 7 3 - 8 7 4 3
공 삼 의 육 이 칠 삼 의 팔 칠 사 삼
数字と数字の間に入る「-(の)」は「의」、発音は[에]。電話番号の0は、日本語でも零(れい)と言わずに、相手にわかりやすくゼロと言うように、韓国語でも相手にわかりやすく공 と言うことで多いです。공 は漢字の「空」です。
② 単位を表す時〔値段、m、kg、温度等〕
a 値段
ウォン〔元〕 ⇒ 원
円 ⇒ 엔
例
1000円 千円 ⇒ 천엔
10000円 一万円 ⇒ 만엔
100000円 一億円 ⇒ 일억엔
1000원 千元 ⇒ 천원
10000원 一万元 ⇒ 만원
100000원 一億元 ⇒ 일억원
※1万円、1万ウォンの時は「1」が入りません。
b 温度
度 ⇒ 도〔度〕
例
36.5度 ⇒ 삼십육점오도
零下5度 ⇒ 영하오도
単語
点 점
零下 영하
③ 年、月、日、分、秒、〔時間は「固有数詞」〕
年 ⇒ 년〔年〕
月 ⇒ 월〔月〕
日 ⇒ 일〔日〕
分 ⇒ 분〔分〕
秒 ⇒ 초〔秒〕
a 月の読み方
1月 2月 3月 4月
일월 이월 삼월 사월
5月 6月 7月 8月
오월 유월 칠월 팔월
9月 10月 11月 12月
구월 시월 십일월 십이월
例
2006年6月3日 ⇒ 2006년6월3일(이천육년유월삼일)
b 期間(~か月)
日本語に「ひと月、ふた月・・」という言い方と「1か月、2か月・・」という言い方があるように、韓国語にも2つの言い方があります。1か月、2か月の時は固有数詞の한달 두달を使い、3か月以上は、삼개월 사개월・・を使うことが多いです。
1か月 2か月 3か月 4か月
일개월 이개월 삼개월 사개월
ひと月 ふた月 み月 よ月
한달 두달 세달 네달
c 期間(~日)
期間の1日(間)は하루、2日(間)は이틀、3日は 사흘(간)、4日は 나흘(간)ですが、3日(間)くらいからは、~日と同じ、심일 、사일、を使うことが多いです。
1日 2日 3日 4日 ・・
일일 이일 삼일 사일 ・・
하루 이틀 사흘(간) 나흘(간)
d 30分は 반〔半〕とも言う
日本語と同じです。
例
7時半 ⇒ 7시반 ⇒ 일곱시반
※ 「~時」は「固有数詞」を使う
e ○分前、○分後
日本語と同じです。漢字「前」「後」を韓国語読みします。
前 ⇒ 5분전
後 ⇒ 10분후
例
5分前 ⇒ 5분전 ⇒ 오분전
10分後 ⇒ 10분후 ⇒ 십분후
④ 住居表示〔番地、建物の階〕
建物の「階」も住居表示に入ります。
階 ⇒ 층〔層〕
例
5階 ⇒ 5층 ⇒ 오층
➄ 順位、順序、公文書の「歳」(会話では「固有数詞」)
a 順位
番 ⇒ 등〔等〕
※発音に注意
일등[일뜽]、육등[육뜽]、칠등[칠뜽]、팔등[팔뜽]
b 公文書の「歳」
歳 ⇒ 세〔歳〕
1歳 2歳 3歳 4歳
일세 이세 삼세 사세
例
70歳の老人 ⇒ 칠십세 노인〔老人〕
※ 노인は漢字語「老人」
c 20代、30代等の「~代」
代 ⇒ 대〔代〕
例
20代 이십대
30代 삼십대
⑥ 疑問詞
疑問詞は 몇 (何~)
例
몇도(何度)
몇월(何月)
몇층(何階)
몇등(何等/何番/何位)
※「何日」は며칠となります。例外です。
3 固有数詞の読み方
日本語の「ひとつ、ふたつ、‥」に当たります。日本語では固有数詞は10(とお)までですが、韓国語は99まであります。
読み方
1 2 3 4 5
하나 둘 셋 넷 다섯
6 7 8 9 10
여섯 일곱 여덟 아홉 열
20 30 40 50
스물 서른 마흔 쉰
60 70 80 90
예순 일흔 여든 아흔
100以上は漢数詞
1~10の発音は
➀ 하나
➁ 둘
➂ 셋
➃ 넷
➄ 다섯
➅ 여섯
➆ 일곱
➇ 여덟
➈ 아홉
➉ 열
11以上の読み方
日本語同様つなげるだけ
例
10 + 1 ⇒ 11
열 + 하나 ⇒ 열하나[여라나]
※ [ ]は実際の発音
後ろに名詞が続く時、形の変わるものがある
하나 ⇒ 한
둘 ⇒ 두
셋 ⇒ 세
넷 ⇒ 네
스물 ⇒ 스무
4 固有数詞を使う場面
日本語で「ひとつ、ふたつ、‥」と使う場面より広い場面で使います。
➀ 時間
1時 2時 3時 4時 5時
한시 두시 세시 네시 다섯시
6時 7時 8時 9時 10時
여섯시 일곱시 여덟시 아홉시 열시
11時 12時
열한시 열두시
※13時、14時という24時間での表現は電車などの時刻以外には使いません。
例) 午前8時⇒오전 여덟시
午後2時⇒오후 두시
発音は
1時 한시
2時 두시
3時 세시
4時 네시
5時 다섯시
6時 여섯시
7時 일곱시
8時 여덟시
9時 아홉시
10時 열시
11時 열한시
12時 열두시
➁ 期間(~か月)
期間については、日本語に「ひと月、ふた月・・」という言い方と「1か月、2か月・・」という言い方があるように、韓国語にも2つの言い方があります。1か月、2か月の時は、固有数詞の한달 두달を使い、3か月以上は 삼개월 사개월・・を使うことが多いです。
ひと月 ふた月 み月 よ月
한달 두달 세달 네달
1か月 2か月 3か月 4か月
일개월 이개월 삼개월 사개월
③ 年齢
1歳 2歳 3歳 4歳 5歳
한살 두살 세살 네살 다섯살
6歳 7歳 8歳 9歳 10歳
여섯살 일곱살 여덟살 아홉살 열살
20歳 30歳 40歳
스무살 서른살 마흔살
※ 韓国人の「歳」は「数え年」
韓国では、公式的には満年齢を使っていますが、日常の生活では数え年です。
数え年は、生まれた時1歳で、毎年、新年を迎えて皆が一緒にひとつ歳を取ります。数え年は昔の中国式で、日本も以前は使っていましたが、今では神社の厄年表くらいでしか見ることがなくなりました。「数え年」のことを、韓国では「韓国の歳(한국나이)」と言います。
2023年6月28日から満年齢に統一する法律が施行されましたが、日常生活ではまだまだ使われています。

④ 助数詞
個 개〔箇〕
歳 살
人(にん) 명〔名〕
名(めい) 분
杯 잔〔杯〕
台 대〔臺〕
冊 권〔巻〕
枚 장〔張〕
匹 마리
隻・艘 척〔隻〕
軒 채
本(瓶) 병〔瓶〕
(芯や持ち手がある) 자루
(芯や持ち手がない) 개비
樹木 그루
糸などの細いもの(筋) 가닥
房 송이
種類 가지
足(靴下、靴) 켤레
例
1個、2個、・・⇒ 한개、두개、・・
1台、2台、・・⇒ 한대、두대、・・
1匹、2匹、・・⇒ 한마리、두마리、・・
「~本」の時に注意!
助数詞の使い方は日本語とだいたい同じですが、細くて長いものを数える「本(ほん)」が大きく違います。韓国では、瓶なら 병 、バラなどの花なら 송이 です。花は、ひと房、ふた房と数えます。そして、芯や持ち手があるかどうかという区別は、韓国人の中でもちょっと混乱してる人がいます。基本は、えんぴつや杖などが 자루 で、たばこの1本2本は개비です。また、木は 그루 、糸や髪の毛は 가닥 を使います。
しかし、指や木の枝、電信柱などは 개 を使います。1個、2個です。
「ひとつください」は 하나 주세요
ひとつの時は、하나 주세요 とか、하나만 주세요 、あるいは「ひとつです(하나요)」と言いますが、ふたつめからは「2個(두개)ください」のように、助数詞が必要です。
「〇人で」の言い方
ひとり(で) 혼자(서)
ふたり(で) 둘이(서)
三人(で) 셋이(서)
四人(で) 넷이(서)
「三人で行って来ました(셋이서 갔다왔어요)」とか、お店で「何名様ですか(몇분이세요?)」と聞かれて「二人です(둘이요)」と答える時、この形を使うことがあります。
しかし、5人以上くらいからは、5人(다섯명)、6人(여섯명)のように、助数詞が必要です。
으로、에서を使った言い方も同じように使います。
例
ひとりで 한명으로、한명에서
三人で 세명으로、세명에서
⑤ 疑問詞は 몇 (何~)
例
몇시(何時)
몇살(何歳)
몇개(何個)
몇명(何人)
몇권(何冊)
※ 『発音』『文法』総整理
韓国語の『発音』『文法』を、わかりやすく解説しています。
今まで学習した中で、よくわからないところ、不安のあるところは、こちらの徹底解説と例文で、しっかりと整理しておいてください。
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監修者

<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。
