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スヌン(修能)は韓国語でどんな意味?韓国の大学入学試験日の様子を詳しくご紹介!

投稿日:2021年11月18日 | 最終更新日:2025年3月21日

韓国で毎年11月に行われる「大学修学能力試験(修能・スヌン)」の風景は、日本の大学入試とはだいぶ異なっています。
ここでは「修能・スヌン」に関する基礎知識や当日までの様子、試験当日、試験後についてご紹介します。

目次 ▼

1 スヌン(修能)は韓国語でどんな意味?

そもそも、韓国で「수능(スヌン)」はどのような意味合いで使われているのでしょうか?
「수능(スヌン)」とは、簡単に言うと「大学入学共通テスト」です。
韓国では日本と同じように大学入学試験があります。
しかし、その道のりは大変厳しいことで知られています。
なんと韓国では、スヌンの得点で将来が決まるとも言われているのです。
そのため、韓国の受験生は皆、高校時代の3年間をスヌン本番に備えて一生懸命勉強しています。

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2 スヌン(修能)は日本の大学入学試験の「共通テスト」と同じ?

「修能・スヌン」の正式名称は「大学修学能力試験(대학수학능력시험)」です。略して「修能試験(수능시험)」や「修能(수능)」と呼ばれています。

毎年11月中旬の平日に行われる

スヌンは11月中旬の平日に行われています。
以前は12月に行われていたのですが、雪が降って交通が麻痺することから、11月に前倒しになりました。

スヌンは国民全員が協力する一大イベント

スヌンは受験生だけのイベントではありません。
なんと韓国国民が一丸となって協力する一大イベントなんです。
試験日当日は、受験生のために一般企業も時差出勤に協力したり、工事現場では騒音を出して受験生の集中力が途切れないよう、作業を一時中止します。さらには、飛行機やヘリコプターの飛行も禁止され、受験生がスヌンに集中できるような体制を整えているのです。
こうして、毎年全受験生が平等に公平に落ち着いて試験を受けられるようになっています。

日本の共通テストと同じマークシート式

スヌンの試験方式は日本と同じマーク式です。韓国では選択肢のある試験を「客観式」といい、選択肢のない試験を「主観式」と呼んでいます。「修能」はマークシートですから客観式です。

スヌンの出題自体は年々やさしくなっている

高校教育の範囲を逸脱した難しい問題は減少傾向にあり、年々問題レベルが優しくなっています。今、韓国では問題レベルよりも、学校で受ける授業以外でかかる教育費の負担の方が問題となっています。
ここで言う教育費とは、塾や予備校、家庭教師にかかるお金のことです。
韓国では「塾通いをしなければいい大学には入れない」という風潮があります。そんな風潮を改めるため、スヌンの難易度はちゃんと高校で勉強していれば「修能試験」対策は十分というレベルまで下がったのです。
すると、出題がやさしくなり平均点も上がる反面、難関大学に入るためには全科目満点近い点数が要求されます。ケアレスミスは許されません。
受験生には相当なプレッシャーがかかります。

最近では高校の内申点のみで進学する人も増えている

スヌンは一発勝負であるため批判的な声が多いのも事実です。そのため、現在は高校の内申点のみで進学する人が60%を超えています。

3 スヌン(修能)当日の風景

スヌン当日は、ひとりで来たり友達同士で来る人も多いですが、親と一緒に来る受験生も多いです。
受験生たちは、親の期待を一身に背負っています。

試験当日には「わかめスープ」は食べない


韓国では、スヌン当日にワカメスープを飲むと、試験が上手くいかないというジンクスがあります。
なぜなら、わかめが持つ「ぬめり」により、試験も「滑る」と考えられているからです。
日本でも受験生の前で「滑る」は禁句ですよね。
それと同じように韓国でもゲン担ぎやジンクスを避ける文化があるのです。
しかも、このような風習は受験生本人だけではなく、両親や兄弟、受験生を応援している人も同じような行動を取ります。
韓国では、わかめだけではなく、ぬめりのある食べ物は「試験に滑る」と言われ、受験期間は避けられています。

家族が試験会場の外で必死に祈る姿が見られる

韓国では試験当日、校門前で家族が必死に祈っている様子が目撃されます。これは、我が子がスヌンに合格できるよう祈ってるのです。
たとえ学校の前で祈っていなくても、普段通っている教会や寺、ご利益があると言われる場所で祈る人もたくさんいます。
韓国では何も祈らない親はほとんどいません。皆我が子の合格を願っているのです。
しかし、受験生にとって両親の行動はとてつもないプレッシャーです。なかには試験中に倒れたり、あまりのプレッシャーに自殺する高校生もいるため、このような風潮も見直すべきだという声もあがっています。

応援に来た後輩たちの姿が見られる

学校の後輩が応援に駆けつけることも、韓国ではよく見られる光景です。応援にはプラカードを持参するケースが多いです。

やむを得ない場合は警察が受験生を送ることもある

韓国では、警察も受験生のサポートをしています。例えば、公共交通機関が麻痺してやむを得ないと判断された場合はもちろん、電車やバスを間違って乗ってしまった場合でも、警察車両で受験生を送る光景も見られます。日本ではまずあり得ない光景ですが、韓国の受験シーズンではしばしば見られているのです。

最近は携帯電話の持ち込みが問題

近年では、携帯電話を受験会場に持ち込む問題が出ています。韓国では日本と同様、携帯電話の持ち込みは厳禁です。しかし、母親の携帯電話がお弁当といっしょに間違ってかばんに入ってしまい、その携帯電話が鳴ったことで退室となる受験生が毎年必ずいます。

4 スヌン(修能)プレゼント4選

韓国では、受験生を応援するためにプレゼントを贈る風習があります。これを修能プレゼント(수능선물)と言い、送るジャンルも食べ物から雑貨までさまざまです。ここでは、代表的なプレゼントを4つ紹介します。

プレゼント①「あめ」や「もち」

韓国では飴や餅が受験生に人気です。なぜなら「合格した」「受かった」という時に、韓国では「くっついた(붙었다)」と言い、ゲン担ぎに繋がるからです。特に餅は修能プレゼントの定番です。

プレゼント②フォーク

フォークもプレゼントとして人気です。フォークもゲン担ぎの意味が込められています。フォークで「突く(찍다)」と、マークシートに印を「つける(찍다)」が韓国語では同じ発音なので、迷った時に選択肢をよくつけられるように(勘が当たるように)という意味が込められています。

プレゼント③精神安定薬

韓国ではリラックスして本番を迎えられるように精神安定薬もよく贈られています。韓国ではこのような精神安定薬を「修能丸」と呼んでいます。飴、餅、フォークに比べると、少々高価ですが人気のプレゼントです。
関連記事 : 韓国で精神安定剤と言ったらこれ

プレゼント④ポテトチップスの特別バージョン

受験シーズンになると、特別パッケージが施されたポテトチップスが販売されます。パッケージに『대박(テバク)』と書かれています。直訳は難しいですが、パチンコなどで大当たりして玉がジャラジャラ出るようなイメージです。試験における『대박(テバク)』は、マークシートを勘良く印をつけたおかげで正解がジャラジャラ出て高得点になるという意味合いがあります。つまり、このようなパッケージは『대박기원(大当たり祈願・高得点祈願)』の願いが込められたゲン担ぎポテトチップスなのです。

5 スヌン(修能)後のスホムセンハリン(수험생할인)とは?

スヌンが終わると、受験生お楽しみの「수험생할인(スホムセンハリン)」が待っています。
「수험생할인(スホムセンハリン)」は「受験生割引」、受験生だけが特別に受けられる割引のことです。
趣味の時間やおしゃれをする時間を削って頑張ってきた受験生たちは、試験後一気に解放され、束の間の楽しいひとときを過ごします。
例えば、カラオケに行ったり、ショッピングに出かけたり、外食をするなどして青春を謳歌するのです。
韓国の各企業はこの盛り上がりに着目し「スヌンマーケティング」と呼ばれる割引イベントを実施しています。
イベント期間中は、スヌン試験の受験票を持っていくと割引してもらえたり、さまざまなサービスを受けられます。
サービス実施店舗は、学生に人気の遊園地や映画館から、大人顔負けの美容整形外科まで幅広いのが特徴です。
このように、家族や友人だけではなく、企業も受験生を労っているのです。

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監修者

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<出身大学>

新丘大学家庭教育学部

<略歴>

ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

監修者の写真

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)

韓国語教室ハングルちゃん代表

<資格>

通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)

<出身大学>

京都大学農学部卒業

<略歴>

東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。