韓国で人気の「公文」や「ベネッセ」について
韓国にも「公文」がありますし「ベネッセ」もあります。どちらも有名です。
ここでは、韓国で頑張っている日本の子供向け学習教材や子供向けの出版社についてご紹介します。
目次 ▼
- ○ 1 公文は韓国でも人気
- ・公文が何の意味なのか、日本から来たものなのか、よく知らない人が多い
- ・テレビでもよく宣伝している
- ・韓国人で公文を知らない人はいない
- ・韓国では「自信満々公文」
- ・韓国の公文は、家で一人で独習して、週に1回先生が来て直接指導を受ける
- ・コロナの影響もありタブレット方式に一気に移行した
- ・成人用のコースもある
- ・子供も成人も反復練習
- ・公文の会員は2019年に10万人を突破し急成長している
- ○ 2 日本の「しまじろう」も韓国で人気
- ・こどもちゃれんじ(아이잴린지)と名前もそのまま
- ・しまじろうは韓国ではホビー(호비)
- ・値段は韓国のほうが高い
- ・韓国の「こどもちゃれんじ」が高いのは付録が日本のより断然豪華だから
- ○ 3 子供に読んであげる本のセット、チャイルドアップルも人気
- ・チャイルドアップルは作者の多くが日本人
- ・日本のものを翻訳している
- ・本の内容はとっても日本的
- ・韓国で小さい子供を持つお母さんにはチャイルドアップルで通じる
- ・韓国人作家たちのセットより子供たちに人気の本は欧米の作家と日本の作家
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 公文は韓国でも人気
公文学習
子供やベビーだけでなく成人の会員も大きく伸びています。
公文が何の意味なのか、日本から来たものなのか、よく知らない人が多い
公文は、公文公(くもんとおる)という人がはじめたものなんですね。私も最近まで公文が創設者の名字だとは知りませんでした。あんまり名字ぽくないですし。
ちなみに、カシオも創設者の名字(樫尾さん)なんですよね。これも最近まで知りませんでした。本田とか鈴木とかは名字とすぐ分かるんですが。
テレビでもよく宣伝している
韓国人で公文を知らない人はいない
最近は有名タレントを使って宣伝しています。
韓国では「自信満々公文」
韓国の公文は、家で一人で独習して、週に1回先生が来て直接指導を受ける
これを방문학습지(訪問学習紙)と言います。ですので、はじめは、빨간 펜(赤ペン)という別名で知られていました。子供たちの間では、このスタイルはすっかり定着していました。
家でたくさん反復練習して週一回公文の先生に会う、というのが公文のスタイルでした。
コロナの影響もありタブレット方式に一気に移行した
全部やったら先生に見てもらいます。先生が途中の過程もチェックして直接指導してくれます。
日本にもベネッセやスマイルゼミなど小学生や中学生向けのタブレット学習がありますが、韓国のは直接先生が指導してくれるところが違います。それは元々が訪問学習紙だったからです。
成人用のコースもある
忙しい会社員が、主に語学の習得を目指して公文の会員になることも多いです。定期的に語学学校に通えない人たちに、公文はぴったり合うようです。
子供も成人も反復練習
日本と同じです。それが公文です。
公文の会員は2019年に10万人を突破し急成長している
そのうち半分以上が成人の会員です。
2 日本の「しまじろう」も韓国で人気
「しまじろう」はベネッセから出ている幼児用定期購読雑誌「子供チャレンジ」のキャラクターです。
日本の幼稚園児で「しまじろう」を知らない子はいません。
こどもちゃれんじ(아이잴린지)と名前もそのまま
ベネッセが韓国でも直接発売し、購読者が増えています。
しまじろうは韓国ではホビー(호비)
値段は韓国のほうが高い
日本では12ヶ月定期購読の場合1か月当たり1,697円ですが、韓国では1か月当たり32,500ウォンです。韓国では日本の2倍近い値段です。
韓国の「こどもちゃれんじ」が高いのは付録が日本のより断然豪華だから
韓国では高くて豪華な方が売れますが、日本ではほどほどの値段でないと売れないという、子供にかける親の気持ちというか、日韓のお金のかけ方の差がはっきり出ています。
3 子供に読んであげる本のセット、チャイルドアップルも人気
最近は一冊ずつ買わないためか本屋でもあまり並んでなくて、50冊とか60冊とかのセットをインターネットなどで買う人が多いようです。売るほうもそのほうが楽だし利益も出ますし。
そんなセットの中で、特に人気のあるセットがふたつあるのですが、そのひとつがチャイルドアップルです。
チャイルドアップルは作者の多くが日本人
日本のものを翻訳している
本の内容はとっても日本的
チャイルドアップルのセットは、たいてい50冊から60冊のセットで、20万ウォンから30万ウオンくらいの値段で売られています。内容は全て日本の出版社のものを翻訳したものです。
韓国で小さい子供を持つお母さんにはチャイルドアップルで通じる
チャイルドアップルは、チャイルドブック社のシリーズ本のひとつで、毎月毎月定期的に届けてくれる月刊絵本がチャイルドアップルです。
でも韓国ではチャイルドアップルがひとつのブランドのようになっています。韓国のママたちは、チャイルドアップルの作家に日本人が多いことは知っていますが、元々日本で発売された月刊本をまとめて韓国の出版社がセットとして販売しているということは知らない人が多いみたいです。多分市販されていないシリーズだからかもしれません。
韓国人作家たちのセットより子供たちに人気の本は欧米の作家と日本の作家
どちらがより人気とは言えず、子供たちの好みのようで、絵とか内容とかでそれぞれ好みがあるようです。私の甥っ子は日本のが好みに合っているようです。
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監修者
<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。
内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。