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韓国の暮らし(01)【食事・食べ物・お酒・コーヒー】

韓国人のアルコール消費量は、この15年ほどの間に大きく減少しました。

焼酎(ソジュ)のイメージも変わりました。

目次

以前の韓国人は度数の強い焼酎を一気でどんどん飲んでいました。

男性はもちろん、若い女性でも、自分からどんどん飲む人がたくさんいました。飲み会は、「乾杯!」で一気、また「乾杯!」で一気、みんなで楽しく「乾杯」だらけでした。
そのため、日本のお酒好きの女性は「韓国来ると飲める女性がたくさんいてうれしい」ということをよく言っていました。

お酒を飲む時、日本のように『まずビールで乾杯』という順序はありません。

男の人は、だいたい最初は焼酎です。二次会くらいまで焼酎を飲んで、ちょっとアルコールに疲れたら、三次会でビールを飲みます。
女性は、いろいろです。でも、日本人よりは、お酒に強い人が多いと思います。そんな人は、はじめから焼酎を飲みます。

一人当たりのアルコール消費量は14.80リットルで、世界13位でした。

2011年のニュースで、データは2007年ころのものです。
左が「成人1人当たり年間アルコール消費量」
右が「成人1人当たり年間蒸留酒消費量」

蒸留酒、つまり焼酎や洋酒などアルコール度数の高いお酒ですが、その1人当たり消費量が世界1位でした。

消費する全ての酒のうち、アルコール度数の強い酒の比率が8割でした。

OECD主要国家15歳以上人口1人当たり酒消費量
上から、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本、メキシコ、
青い部分がアルコール20度以上の高度数の酒

韓国はアルコール消費量の8割くらいが青です。他の国が2割程度なのに比べて突出していました。
韓国人のお酒の飲み方は、焼酎をガンガン一気飲みでしたが、それが統計にも出ていました。
だいたい今の40代以上の世代です。

最近の若い人は、アルコールの強いお酒より、弱いお酒を楽しむ感じに変わってきています。

ワインの売り上げも少しずつですが伸びていると言いますし、マッコリの売り上げも以前より増えています。マッコリもアルコール度数は低いです。そして、韓国の代表的なお酒である焼酎(소주・ソジュ)もアルコールの弱いものが売れています。
今では、アルコールの弱い焼酎(ソジュ)の売り上げが、全体の半数以上だそうです。

焼酎(ソジュ)は、毎年のようにアルコール度数が弱くなっています。

国内焼酎製品の度数変化〔グラフの緑線はロッテの酒類の焼酎、青線はファイト眞露の焼酎〕

焼酎(ソジュ)のアルコール度数は、元々35度でした。その後、度数が下がりましたが、90年代でも25度が一般的でした。しかし、その後更に減って、2020年には16.5度まで下がりました。

度数を弱くして飲みやすくすると同時に、広告でも競って女性タレントを使い、焼酎(ソジュ)のイメージチェンジをしました。

お酒の瓶のラベルにまで女性タレントの写真が貼ってあるのは世界でも韓国だけでした。
WHO(世界保健機構)は、喫煙だけでなく飲酒に対しても厳しい態度を取っていますが、そのWHOから「お酒の瓶にタレントの顔社員を貼り付けることは若者に飲酒を促すことになるのでやめるように」警告が来ました。そのため政府は、タレントを使った広告を2021年に禁止しました。
今では見られません。

ビールに焼酎を入れた『爆弾酒』は焼酎の量を減らし、名前も『ソメク』に変わりました。

最近の若者たちはビールに焼酎を少しだけ入れて飲みます。ソメクと言います。

2016年には、大人1人が1年間に、焼酎を64.7本飲んでいる計算でした。

韓国人は、だいたい、焼酎1本(360ml)飲んで、ビール1本(500ml)飲む計算です。割合にすると、ビール52.9%、焼酎30.5%、マッコリ12%です。
日本は、ビール72%、焼酎10%、日本酒7%ですから、だいぶ違いますね。

2021年には、焼酎が52.9本、ビールが82.8本になりました。

焼酎が減って、ビールが増えました。1人当たりのアルコール消費量は更に減っています。

アルコール消費量は、半分近くにまで減りました。

データによってばらつきがありますが、今では、韓国人の「一人当たりのアルコール消費量」は、年間で8.5リットルから9リットルくらいです。10年ちょっとの間に半分近くに減りました。世界13位だったのですが、今ではOECD加盟国平均を下回っています。
また、日本人のアルコール消費量も少しずつ減っていて、7リットルから8リットルくらいになっています。
ですので、今の韓国人のアルコール消費量は、日本人より少し多いくらいです。

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