「チヂミ」は韓国語で何と言う?ブッチンゲ、ジョン、ピンデットッの違いを徹底解説!
有名な韓国料理の一つである「チヂミ」。表面はカリッと、中身はふわっとした食感がとても美味しいですよね。
そんなチヂミですが、本場の韓国では「チヂミ」ではなく、違う韓国語で呼ばれているんです。今回は、チヂミの韓国語について詳しく紹介していきます!
目次 ▼
- ○ 1 チヂミは韓国語で何と言う?
- ・韓国でチヂミと言っても一般の人はわからない
- ・チヂミは韓国語でブッチンゲ(부침개)、ジョン(전)、ピンデットッ(빈대떡)と言う
- ○ 2 チヂミを表す韓国語の違い
- ・ブッチンゲ(부침개)とは?
- ・ジョン(전)とは?
- ・ピンデットッ(빈대떡)とは?
- ○ 3 韓国の本格チヂミは簡単に作れる?
- ・韓国の本格チヂミはお好み焼きのように簡単に作れる
- ・チヂミはインスタントでも販売されている
- ○ 4 意味を間違いやすい韓国語をわかりやすく解説!
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 チヂミは韓国語で何と言う?
「チヂミ」が韓国語ではないなんて、とても驚きますよね。それでは、まずチヂミは韓国語でなんと言われているのかを紹介します。
韓国でチヂミと言っても一般の人はわからない
韓国で「チヂミください!」と言っても、伝わることはありません。
チヂミは、ハングル表記だと「지짐이」で、そのまま解釈すると鉄板焼きや焼き物という意味になります。
韓国語の辞典で調べてみると、「汁物よりも水分を少なめに入れ、味が濃くなるように作った料理」の総称であることが分かります。
日本だけで「チヂミ」という呼ばれ方をするのは、戦時中に朝鮮半島から日本へ渡ってきた方たちによって広まっていったからかもしれません。
チヂミは韓国語でブッチンゲ(부침개)、ジョン(전)、ピンデットッ(빈대떡)と言う
それでは、チヂミは韓国語でなんと呼ぶのでしょうか。
答えは、「ブッチンゲ(부침개)」や「ジョン(전)」「ピンデットッ(빈대떡)」などです。
2種類以上の言葉が存在するということは、それぞれの言葉には少し違った意味が隠されているということ。
では、一体どんな違いがあるのか、分かりやすく紹介していきますね。
2 チヂミを表す韓国語の違い
先ほどもお伝えしたとおり、チヂミは韓国語で「ブッチンゲ(부침개)」「ジョン(전)」「ピンデットッ(빈대떡)」などと言います。
ブッチンゲ(부침개)とは?
ブッチンゲ(부침개)は、「ブチダ(부치다)」という動詞に由来しています。
「ブチダ(부치다)」は「(フライパンなどに油を引いて焼く、油焼きにする」という意味の言葉です。
この意味を知ると、チヂミに「ブチダ(부치다)」という動詞を使うことが理解できますよね。
「ブッチンゲ(부침개)」を韓国語の辞書で引いてみると「肉や魚を薄切りにして衣をつけて焼いた料理」など、さまざまな焼き物料理の総称であることが分かります。
お好み焼きのように、自宅で簡単に作ることができます。
ジョン(전)とは?
ジョン(전)は、漢字で表すと「煎」という字です。
韓国語の辞典によると、「魚や肉、野菜などを薄く切ったり、または、ミンチにして味をつけたりした後、小麦粉をまぶして油で焼いた料理の総称」とあります。
「小麦粉や卵に野菜などを混ぜて焼いたもの」と覚えておけば間違いありません。
飲食店のメニューにあるチヂミは「ジョン(전)」と表記されていることが多いです。
海鮮ねぎチヂミは「へムルパジョン」、キムチとキムチの漬け汁を混ぜて焼いた「キムチジョン」、ニラが入ったチヂミは「プチュジョン」、すりおろしたジャガイモで焼いた「カムジャジョン」など、種類がたくさんあります。
「へムルパジョン(해물파전)」
ピンデットッ(빈대떡)とは?
チヂミは韓国語で、「ピンデットッ(빈대떡)」とも呼ばれています。
「ピンデットッ(빈대떡)」は、「野菜などを味付けしてくっつけて焼いたもの」という意味です。
先ほど紹介した「ジョン(전)」と似ている感じがしますが、「ピンデットッ(빈대떡)」は「緑豆のチヂミ」のことを指しています。
生地は水でふやかした緑豆を挽いたものを使用しており、野菜やお肉、海鮮などの具材をトッピングし、油で表面がカリッとなるまで焼き上げています。
小麦粉がベースとなっている「ジョン(전)」と比べると、香りがよくて素朴な味わいです。
「緑豆ピンデットク(녹두빈대떡)」
3 韓国の本格チヂミは簡単に作れる?
ジョン(전)には、キムチを入れたキムチジョン(김치전)、ねぎを入れたパジョン(파전)、海産物を入れたヘムルジョン(해물전)などなど、とにかくいろいろあります。自宅でチャレンジしてみてもいいかもしれません。
韓国の本格チヂミはお好み焼きのように簡単に作れる
チヂミは、「韓国のお好み焼き」と言っても過言ではありません。
見た目が似ていることはもちろん、作り方もお好み焼きと似ているため、そのような呼ばれ方をしています。
日本では、お好み焼きを作る際に「お好み焼き用の粉」を使うことがありますよね。
同じように、韓国でチヂミを作る際には「ブッチムカル」というチヂミの粉を使います。
スーパーであればどこでも販売しているそうなので、韓国へ旅行した際にチェックしてみるといいでしょう。
チヂミはインスタントでも販売されている
最近は、インスタントでチヂミが販売されていることが多く、気軽に味わうことができるので、おすすめです。
キムチを入れたキムチジョン(김치전)、ネギを入れたパジョン(파전)、海産物を入れたへムルジョン(해물전)など、さまざまな種類が販売されています。
作り方はとても簡単で、一緒に入っているチヂミの粉とソースの袋をカップに入れて、冷たいお水を入れてかき混ぜます。
混ぜたものを焼いたら完成です!
韓国のスーパーはもちろんですが、ネット販売もされていますので、日本にいても購入することができます。
今まであまりチヂミを食べたことがない人も、手に取りやすいのでチェックしてみてくださいね。
4 意味を間違いやすい韓国語をわかりやすく解説!
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監修者

<出身大学>
新丘大学家庭教育学部
<略歴>
ソウル出身。韓国語教育が専門分野。2006年に来日し、2011年より韓国語教室ハングルちゃんの共同経営者兼主任講師。 生徒たちが積極的に参加しやすい雰囲気を作り、能力を最大限に引き出す指導スタイルが評判。

内田 昌弘 (うちだ まさひろ)
韓国語教室ハングルちゃん代表
<資格>
通訳案内士韓国語(国家資格)
日本語教育能力検定
高等学校と中学校教員1種免許状(数学)
<出身大学>
京都大学農学部卒業
<略歴>
東京生まれ千葉県育ち。韓国在住(歴)15年、1996年から2006年までの11年間は、韓国最大規模の語学学校(YBM学院)にて日本語部門の教授部長。2011年6月に韓国語教室ハングルちゃんをスタート。