韓国語初歩「平音」文字と発音のコツを徹底解説!
今回から、子音です。子音には、日本語でも、清音と濁音、2種類があるように、韓国語にも子音には、平音、激音、濃音と3種類があります。そのうちの、基本の子音である平音を学習します。
目次
- ○ 1 平音は9つです。
- ○ 2 ㄹ (L)以外は、日本語の発音とほぼ同じです。
- ・韓国語のㄹ(L)の舌の位置
- ・日本語の「ラ」の舌の位置
- ○ 3 組み合わせの母音によって、子音の形が微妙に変わります。
- ・音節表で読む練習をしましょう。
- ○ 4 発音の注意点〔清音と濁音の区別について〕
- ・単語で読む練習をしましょう
- ○ 5 YouTubeで詳しく解説しています。
- ○ 6 「平音」の次は「激音」です。
1 平音は9つです。
ㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈ
アルファベットで表記すると
ㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈ
G N D L M B S なし J
となります。 ㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈ も、これだけだと、ただの記号で文字ではないので、母音をつけなければなりません。母音はなんでもいいのですが、ㅏ をつけてみると
가 나 다 라 마 바 사 아 자
ガ ナ ダ ラ マ バ サ ア ジャ
となります。この順番も、もちろん重要です。このまま覚えてください。
2 ㄹ (L)以外は、日本語の発音とほぼ同じです。
① 가 は、日本語の「ガ」とほぼ同じ。
② 나 は、日本語の「ナ」とほぼ同じ。
③ 다 は、日本語の「ダ」とほぼ同じ。
④ 라 は、日本語の「ラ」より、舌を歯茎の付け根につけます。「ラ」より「L」に近い音になります。
⑤ 마 は、日本語の「マ」とほぼ同じ。
⑥ 바 は、日本語の「バ」とほぼ同じ。
⑦ 사 は、日本語の「サ」とほぼ同じ。
⑧ 아 は、日本語の「ア」とほぼ同じ。
⑨ 자 は、日本語の「ジャ」とほぼ同じ。
韓国語のㄹ(L)の舌の位置
舌を、歯の付け根につけるようにしてください。
日本語の「ラ」の舌の位置
日本語の「ラリルレロ」の発音は、舌の位置が、韓国語のㄹ(L)より口の中になります。「舌を前目に」ということを意識してください。
3 組み合わせの母音によって、子音の形が微妙に変わります。
ㄱ は、基本母音をつけると、それぞれ
가 갸 거 겨 고 교 구 규 그 기
となります。縦長母音では左に、口すぼめ母音と横長母音では上に書きます。 ㄱ の形が微妙に変わっていますね。形のバランスを考えてそうなっています。
音節表で読む練習をしましょう。
ㄱ と同じように ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅎ も、それぞれ母音をつけて文字にします。これを表にしたものが「音節表」です。
4 発音の注意点〔清音と濁音の区別について〕
「가」の発音は、日本語の「ガ」とだいたい同じと説明しましたが、例えば「가구(家具)」は、「ガグ」よりも「カグ」に近い音で聞こえるはずです。同じように「바보(バカ・アホ)」は、「バボ」ではなく「パボ」に近い音に聞こえると思います。
実際、「가」「다」「바」「자」は、語頭(単語の一番はじめ)に来る時は、清音と濁音の中間、「가」なら「カ」と「ガ」の中間くらいの音になります。それは、韓国人が「カ」と「ガ」を区別しないからです。
韓国語には、日本語にある「清音と濁音の区別」がありません。日本人が「金閣寺」と言っても「銀閣寺」と言っても、韓国人には同じに聞こえます。韓国人は、清音と濁音を区別せず、発音しやすいほうで発音しています。そのため、語頭では清音に近くなり、語中では濁音になります。
テキストによっては、「語頭は清音」「語中は濁音」と書いてあるものもありますが、わざわざ区別しているわけではありません。語頭の音を、清音、濁音、どちらで発音しても、韓国人には同じに聞こえるので、どちらで発音すべきかは、あまり気にする必要がありませんが、「どちらでもいいと言われても困る」という方は、語頭は清音、語中は濁音で発音してください。
単語で読む練習をしましょう
1 가구 家具
2 고기 肉
3 누나 弟からみて姉
4 바보 バカ、アホ
5 아버지 お父さん
6 어머니 お母さん
7 너구리 たぬき
8 나비 蝶
9 머리 頭
10 주머니 ポケット
11 두부 豆腐
12 비 雨
13 바다 海
14 바지 ズボン
15 다리 脚・橋
16 지도 地図
17 소주 焼酎
18 사자 獅子・ライオン
19 가로수 街路樹
20 요리 料理
21 나라 国
22 우리 私たち
なんとか、読めましたか?
何度も何度も、繰り返し、練習してください。
5 YouTubeで詳しく解説しています。
日本語にない音があります。耳で聞いて、そして、発音のコツをつかむようにしていきましょう。