韓国の老人ホーム(療養院)事情
お年寄りが一人で身の回りのことができなくなると介護が必要ですよね。以前は家族が介護をするのが当たり前でしたが、核家族化が進み、介護の必要なお年寄りを老人ホームに入れるケースが増えています。しかし、質の悪いところが多く、韓国ではイメージがとても悪いです。
ここでは韓国の老人ホーム(療養院)について、詳しくご紹介します。
目次 ▼
- ○ 1 親の介護は自分の子供や長男の嫁がするのが一般的だった
- ・認知症になったり、脚や腰が悪くて一人で立って歩けなった時には療養院(老人ホーム)に入る
- ○ 2 韓国では療養院(老人ホーム)と療養病院の数がどんどん増えている
- ・最近はソウルや釜山などの街中にどんどんできている
- ・一般の療養院は、都市部だと一番安い所は月に100万ウォンくらいから
- ○ 3 韓国の療養院のイメージはとても悪い
- ・療養院は、病院と同じように、大部屋にベッドがいくつかあるだけです。
- ・夕食は5時過ぎ
- ○ 4 最近は高級療養院も増えている
- ・『療養病院 親不孝ではない、親孝行です。』高級療養院の宣伝
- ○ ※ 韓国語を楽しく学んでみませんか?
1 親の介護は自分の子供や長男の嫁がするのが一般的だった
しかし、最近は核家族化が進み、また、共働きの夫婦も増え、親の介護をする人が急激に減っています。
認知症になったり、脚や腰が悪くて一人で立って歩けなった時には療養院(老人ホーム)に入る
家で介護ができれば一番ですが、面倒を見る人がいません。家族が1日24時間介護をするのは無理な時代になりました。
2 韓国では療養院(老人ホーム)と療養病院の数がどんどん増えている
2010年の2281所から、2017年の3810所と急増し、2020年には4500所を越えました。
療養院(老人ホーム)と療養病院の違いは、専門の医療関係者がいるかいないかです。療養院(老人ホーム)は、医療関係者がいないので価格は安いです。
最近はソウルや釜山などの街中にどんどんできている
療養院と言えば、以前は田舎にあるイメージでしたが、家から近いほうがお見舞いにも行きやすいですし、何かあった時に家族がすぐに駆けつけることができるためです。
しかし、雑居ビルの中に入っている療養院は質の悪いところが多いです。
一般の療養院は、都市部だと一番安い所は月に100万ウォンくらいから
月100万ウォンの療養院は、看護師の質も低くなります。
3 韓国の療養院のイメージはとても悪い
療養院に親を入れるのは、ちょっと大げさに言うと合法的姥捨てです。もちろんそうではない高級療養院もありますが、一般的には、療養院に入ったらあとは死ぬのを待つだけです。待つというより、療養院に入った老人たちは、こんな所でこんなふうに生きているくらいなら早く死にたい、そう思うようになるそうです。
療養院は、病院と同じように、大部屋にベッドがいくつかあるだけです。
一日中テレビがついています。基本は病院と同じです。個室もありますがお金がかかります。療養院に入っても、一人で歩けないと、看病人と呼ばれる人を雇わなければベッドで寝ているだけです。大小便もベッドでします。看護師たちは、面倒なので、管をつなげてベッドで済ませられるようにしてしまいます。ひどい場合は、ベッドから落ちると危ないという理由でベッドにひもで結んでしまいます。そうなると何もできません。
夕食は5時過ぎ
夕食を食べると何もすることがありません。
夜寝られない場合は、看護師が点滴などに眠り薬を入れて眠らせます。この眠らせる薬を多用すると、頭が痴ほう症の老人と同じようになるそうです。ですので、韓国では、自分の親を療養院に入れるというのはとても親不孝です。
でも、実際には、お金の問題もあって、他に方法がない、どうしようもない、という人も多いようです。
4 最近は高級療養院も増えている
『療養病院 親不孝ではない、親孝行です。』高級療養院の宣伝
こんな宣伝があるということが、療養院が親不孝と思われている証拠ですよね。
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