韓国の若者たちは、銀行からお金を借りてでも投資をします。
韓国で投資と言えば、不動産投資です。
目次
- ○ 1 若者たちが銀行から借金をして不動産投資をするのがブームです。
- ・縮めて『ヨンクルビットゥ(영끌빚투)』と言います。
- ・安易なヨンクルビットゥに対してはマスコミも警鐘を鳴らしています。
- ○ 2 昨年あたりから不動産市場が停滞し始めました。
- ○ 3 最近の若者文化についてまとめました。
1 若者たちが銀行から借金をして不動産投資をするのがブームです。
韓国では、政府の政策のミスから不動産の価格が上がりました。2020年からの1年、コロナ禍で就職も更に難しくなり、また物価も上がるため生活はますます苦しくなっています。そこへ、一時下がっていた株の価格が上がり始めたことで、投資家だけでなく、20代・30代の若者たちが、一斉に投資を始めました。しかし、若者たちに手持ちの資金はありません。銀行から借りて投資します。信用だけで借りるのですが、ありもしない信用で無理して借りて投資をするので、
『霊魂まで引っ張り集めて借金して投資 (영혼까지 끌어모아 빚내고 투자)』
縮めて『ヨンクルビットゥ(영끌빚투)』と言います。
このヨンクルビットゥが、若者たちに、ブームになりました。
株への投資はリスクがあります。株の値段が下がれば、銀行から借りたお金さえ返せなくなるかもしれません。しかし、韓国では不動産投資はリスクが少ないです。ここまでず~っと右肩上がりでした。そのため、銀行も簡単にお金を貸してくれました。
安易なヨンクルビットゥに対してはマスコミも警鐘を鳴らしています。
もちろん、若者たちも、リスクがあることくらいはわかっています。それでも、可能性が少しでもあれば、そっちに行くしかないのでしょう。ヨンクルビットゥは、未来に対して絶望的な若者たちが一縷の望みをかけた博打みたいなものかもしれません。
2 昨年あたりから不動産市場が停滞し始めました。
不動産を買えば必ず値上がりして利益が出たのですが、値段が上がりません。そのため、ヨンクルビットゥをした若者たちは、銀行から借りたお金の利子払いに追われることになりました。
不動産の売買もほとんどなくなったため、売ることもできず、アルバイトをかけもって利子払いを続けている若者も少なくないそうです。