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韓国語講座

第17課 音楽を聞きながら来ました。【文法事項】

この課では、
1 ㄷ変則〔ㄷ(T)不規則活用〕
2 「~ながら」(ふたつの動作を同時に行う)
3 否定形に「は」や「も」を挿入する
のみっつを学習します。

1 ㄷ変則


語幹の最後が、ㄷパッチムの動詞・形容詞が、Ⅱ型[パッチムがある時으が入る普通形語幹接続]とⅢ型[아/어]の接続で、ㄷがㄹに変わる。

① Ⅱ型[パッチムがある時으が入る普通形語幹接続]の時
例)  듣다 (으)면   들 +  (으)면    들으면
듣다 (으)니까 들으니따

 Ⅲ型[아/어]の時
例)  듣다+아/어 ⇒ 들 + 어 ⇒ 들어
들어요(寒いです)、 들어서(寒くて)

※ 変則になるのは、Ⅱ型とⅢ型の時のみ。それ以外はすべて規則活用。
例) 듣다の【읍니다】体  듣습니다
듣다 ⇒ 듣
듣다 지만 ⇒ 듣지만

ㄷ変則の例外
語幹の最後のパッチムがㄷでも、変則にならず、規則活用のものもあります。
받다(受け取る、もらう)
닫다(閉める)
믿다(信じる)

※ 注意
ㄷ変則とㄹ脱落のⅡ型とⅢ型の活用は、よく似ているので注意が必要です。
Ⅱ型の (으)면を接続する時
듣다 ⇒ ㄷパッチムが ㄹに変わって ⇒ 들으면
들다 ⇒ ㄹはそのまま、 (으)が脱落 ⇒ 들면
形も発音もとてもよく似ています。

Ⅲ型の아/어を接続する時
듣다 ⇒ ㄷパッチムが ㄹに変わって ⇒ 들어
들다 ⇒ 들어
まったく同じになります。前後関係で区別します。

1 ㅅ変則


語幹の最後が、ㅅパッチムの動詞・形容詞が、Ⅱ型[パッチムがある時으が入る普通形語幹接続]とⅢ型[아/어]の接続で、ㅅが脱落する。

① Ⅱ型[パッチムがある時으が入る普通形語幹接続]の時
例)  낫다 (으)면   나 으면   나으면
※  낫다  (病気が)治る、まだいい、ましだ
語幹のㅅが脱落した나 は、パッチムはありませんが、 (으)면の 으は残って、나으면となります

 Ⅲ型[아/어]の時
例)  낫다+아/어 ⇒ 나 + 아 ⇒ 나아
【요】体 나아요(治ります)

※ 変則になるのは、Ⅱ型とⅢ型の時のみで、それ以外はすべて規則活用となります。
例) 낫다の【읍니다】体 낫습니다
낫다 ⇒ 낫
낫다 지만 ⇒ 낫지만

ㅅ変則の例外
語幹の最後のパッチムがㅅでも、変則にならず、規則活用のものもあります。
웃다(笑う)
벗다(脱ぐ)
씻다(洗う)
例)  웃다 (으)면    웃으면
  웃다+아/어요 ⇒ 웃어요

※ ㅅ変則の動詞・形容詞は数が少ないので、そのまま丸ごと覚えてしまいましょう。
낫다 (病気が)治る、ましだ
짓다 (家を)建てる
젓다 かき混ぜる
붓다 腫れる、注ぐ
긋다 (線を)引く
中級レベルまでは、このいつつを覚えておけば大丈夫です。

2 「~ながら」(으)면서


まず、「ながら」の使い方ですが、
①a 2つの動作を同時に行う。
例)音楽を聞きながら勉強します。
①b 2つの動作を並行的に行う。
例)アルバイトをしながら大学に通っています。

音楽を聞きながら勉強します」では、「勉強する」が『主』動作、「音楽を聞く」が『副』動作です。「ながら」は、後ろの動作が『主』動作です。ですので、「たばこを吸いながらバスを待ちます」は変ですよね。「バスを待ちながらたばこを吸います」と言いますよね。
「ながら」の後ろが主動作となるのは、韓国語も同じです。また、「ながら」の前と後ろの動作が、どちらも同じくらいの割合の時は、どちらが先でもかまいません。

韓国語の形ですが、
「ながら」⇒ (으)면서  Ⅱ型の接続となります。これは、既に学習済みの(으)면に서をつけた形です。
例) 飲みながら ⇒ 마시면서
食べながら ⇒ 먹으면서
聞きながら ⇒ 들으면서
勉強しながら ⇒ 공부하면서
音楽を聞きながら勉強します。 ⇒ 음악을 들으면서 공부를 해요.

(으)면서(ながら)には、その他に、ふたつの使い方があります。
② 逆接[中級レベル]
例) 知っていながら知らないふりをする
알면서 므르는 척하다
この用法は、日本語とまったく同じです。

③ ~している間に〔見た、気が付いた〕[中級レベル]
例)  新幹線で名古屋へ行く時に、富士山を見ました。
신칸센으로 나고야에 가면서 후지산을 봤어요.
人生を生きている間に、感じました。
인생을 살면서 느꼈어요.
この用法は、日本語にはない用法ですので、はじめは例文ごと覚えてしまいましょう。

3 動詞・形容詞の否定形に「は」や「も」を挿入


日本語では、
寒くない ⇒ 寒くはない、寒くもない
食べない ⇒ 食べはしない、食べもしない
否定の「ない」のすぐ前に、「は」や「も」を挿入します。動詞の時には、「ない」が「しない」に変わります。
否定形の「ない」の前に「は」や「も」を入れるのは、韓国語も同じです。
韓国語の否定の形は、지 않다ですが、この않다のすぐ前に、日本語の「は」に当たる는、「も」に当たる도を入れる。
例) 寒くはない ⇒ 춥지는 않다
寒くもない ⇒ 춥지도 않다
暑くも寒くもない ⇒ 덥지도 춥지도 않다
暑くもないし寒くもない ⇒ 덥지도 않고 춥지도 않다
食べはしない ⇒ 먹지는 않다
食べもしない ⇒ 먹지도 않다
는や도の挿入位置は、日本語と全く同じです。日本語からの直訳でOKです。

 

2 変化の表現(形容詞)


Ⅲ型[아/어]+지다 (~になる・~くなる)
지다が「なる」と考えてください。「なる」ですから動詞です。「~になる」「~くなる」全体で動詞活用です。

例)「寒くなる」추워지다
「寒くなります」추워져요 추워집니다
「寒くなりました」추워졌어요 추워졌습니다

※ 注意
아/어지다は、通常形容詞に接続します。
좋아하다(好きだ)、 싫어하다(嫌いだ)は、韓国語では動詞ですが、아/어지다を接続することができます。
⇒ 좋아해지다(好きになる)、싫어해지다(嫌いになる)
しかし、動詞の変化の形で、좋아하게되다(好きになる)、싫어하게되다(嫌いになる)と、表現することのほうが多いです。動詞の変化の表現は20課で学習します。

また、잘하다(上手だ)も韓国語では動詞ですが、「上手になる」は늘다と言います。늘다は、「増える」という意味の動詞です。
例)  많이 늘었어요 (とても上手になりました)

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