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韓国の暮らし(12)【気候・地理・温泉・市場・登山】

韓国の次の「ユネスコ世界遺産」楽安邑城を韓国人の視点で紹介します。

目次

韓国では、昔の城壁や城門が残る5つのエリアが、共同で、ユネスコ世界遺産登録を目指しています。

5つの中で4つは「城壁や城門の一部」しか残っていませんが、

「ナガンウプソン(낙안읍성・楽安邑城)」は、城壁も、城壁の中の村も、そのまま残っています。

韓国語で「城」というのは、城壁都市の意味です。

ソウルも昔は城壁で囲まれていて、城壁にはいくつか門がありました。

「南大門」とか「東大門」です。今は「門」しか残っていません。
また、ソウルの南にあるスウォン(수원・水原)には、城壁が残っていて、ユネスコ世界遺産に指定されていますが、城壁の中は現代の町です。

ここは、160年前、そのままの村です。

見せるために作ったのではなく、

昔の家がそのままあって、そこに今も人が住んで生活しています。

生きた民俗村です。

入口の門を入ると、作り物の牛が出迎えてくれます。

昔は村の入口に必ずあり、村の境界線の役割もあった守り神(장승・チャンスン)です。

普通は男女一対です。

街灯も昔風に作られています。

電線などは、すべて地中に入っています。

のどかな道を歩きます。タイムスリップしたような錯覚に陥ります。

城壁の中は、東京ドーム約5個分あります。

広いです。

昔からの水場もそのままあります。

ドラマ「デジャングム(대장금・大長今)」の撮影で使われたところです。

2003年から2004年のドラマです。

地方行政業務を行っていた地方官衙です。

今で言うと、村役場兼裁判所のような感じかと思います。

昔、悪いことをした人は、このように縛り付けられて、棒でたたかれました。

人形で昔の様子が再現されています。

家の門には、人が住んでいるので、住居表示があります。

この家は、119番地ですね。

所々に畑があります。

おみやげを売っている所も何軒かあります。

民泊(민박)もあちこちにあります。1泊10万ウォンから35万ウォンくらいです。

各部屋エアコン、トイレ、シャワー室、有無線設置
35万ウォンの部屋は、建物ひとつを丸々独占です。

どの家も外見は昔のままですが、家の中は電気もガスも水道もちゃんとあるそうです。
ちなみに、これらの家は、不動産では一軒が数億ウォン(数千万円)で取引されるそうです。

昔ながらのかまどの火で料理を作る食堂です。

味は、普通の味でした。

この地方の名物、カッキムチ(갓김치)です。

建物は古いですが、隅には、縦型のエアコンがちゃんとあります。

オテソク(오태석・吳太石)という名唱がここの生まれです。

1895年にこの地で生まれ、20代でソウルへ行き、カヤグム(가야금)を弾きながら歌う「カヤグム名唱」と称賛されました。

1953年に亡くなりました。

彼を慕う弟子たちがここに住むようになったことから、ここが無形文化財の人たちが集まるところになりました。

カヤグムを弾きながら歌う「人間無形文化財」が住んでいます。

以前は、毎週、土曜と日曜に「公演」を行っていました。

様々な公演が開かれます。

場所は、全羅南道 順天(순천・スンチョン)です。

ソウルからだと、KTXで2時間40分、45000ウォン、高速バスだと3時間40分、優等バス(우등버스)が30000ウォン前後、プレミアム40000ウォン前後です。

プレミアム高速バスがお勧めです。

ゆったり座れる、今、人気のプレミアムです。

本当に訪れる価値のある、とてもすごい所です。

今は、まだ、観光客は、それほど多くありませんが、ユネスコの世界遺産に登録されると、観光客も増えるでしょうし、環境も大きく変わると思います。ここを訪れるなら、ぜひ、その前に行っておきましょう。

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