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韓国語講座

第12課 すみませんが、日本語に訳してください。 【文法事項】

この課では、日本語の「~てください」に当たる表現を学習します。

日本語では、「動詞+ください」の動詞は、「~て」の形ですので「~てください」で表します。
「~てください」には、いろいろな使い方があります。

形はひとつですが、大きく4つの意味があります。
韓国語では、その使い方や意味によって、ふたつの表現に分かれます。
そのため、日本語の「~てください」が、どんな使い方をしているのか、どんな意味なのかを、正確に知る必要があります。
まずは、日本語の使い方・意味を見ていきましょう。

☆「~てください」の使い方
1 聞き手にお願いをする[話し手に恩恵がある]
例) すみませんが、写真を撮ってください。
私と結婚してください。
話し手に対して、聞き手が特別に何かをします。話し手に恩恵があります。
2 聞き手に注意を促す[話し手に恩恵はない]
例) 滑りますので、気をつけてください。
「ください」をつけなくても、注意を促す表現になりますが、「ください」をつけることで、話し手の優しさや思いやりの気持ちを伝えています。
3 聞き手に指示をする[話し手に恩恵はない]
例) 前を見てください。
ノートに書いてください。
「ください」をつけなくても、指示の表現になりますが、「ください」をつけることで、話し手の優しさや思いやりの気持ちを伝えています。
4 応援[話し手に恩恵はない]
例) がんばってください。
絶対、勝ってください。
「ください」をつけなくても、応援の表現になりますが、「ください」をつけることで、話し手の優しさや思いやりの気持ちを伝えています。

「~てください」の4つの使い方や意味のうち、1番は、話し手に何かを特別にしてもらうという話し手に恩恵がある表現ですが、2番、3番、4番は、話し手には恩恵はありません。「ください」は、聞き手に対する思いやりの気持ちで使っています。

韓国語では、話し手に恩恵があるかないかで表現が違います。
1番 ⇒    아/어 주세요
2、3、4番 ⇒    (으)세요
となります。

では、韓国語の表現を見ていきましょう。

1番 ⇒    아/어 주세요
아/어は、【요】体の現在肯定形から요を取った形です。
例)  「行きます」 가요 ⇒   가
「見ます」 봐요 ⇒   봐
「飲みます」 마셔요 ⇒   마셔
「食べます」 먹어요 ⇒   먹어

아/어 の形に、주세요 をつけます。
例えば、「来てください」なら、
「来る」 와요 ⇒   와  + 주세요
⇒  와 주세요 「来てください」

「電話してください」なら
「電話する」 전화하다 ⇒ 전화해  + 주세요
⇒ 전화해 주세요 「電話してください」
となります。

2番、3番、4番 ⇒    (으)세요
動詞の語幹 +  (으)세요
語幹にパッチムがない時 세요 をつけ、
パッチムがある時 으세요 をつける。
例) 「見る」 보다 ⇒ 보 + 세요 ⇒ 보세요 「見てください」
「着る」 입다 ⇒ 입 + 으세요 ⇒ 입으세요 「着てください」
「座る」 앉다 ⇒ 앉 + 으세요 ⇒ 앉으세요 「座ってください」
※ 語幹が ㄹ(L) パッチムの時、ㄹ(L)  が脱落する。
パッチムが脱落するので、「パッチムなし」になる。
例) 「作る」만들다 ⇒ 만드 + 세요 ⇒ 만드세요 「作ってください」

☆ 「さようなら」の表現、안녕히 가세요、안녕히 계세요 も「~てください」の形です。
가세요 は、가다 の 가 + 세요 です。直訳すると「行ってください」となりますが、聞き手に思いやりの気持ちを込めた表現です。
계세요 のほうは、敬語の表現ですので、敬語のところで、改めて学習します。

※ ポイント1
まず、日本語の「~てください」が、誰に対して恩恵のある「~てください」なのか、そこを、はっきり区別できるようにしなければなりません。ここが、「~てください」のポイントなのですが、話し手のために何かをお願いする「~てください」は、実際の場面では、「~てくださいませんか」とか「~ていただけませんでしょうか」のように、更に丁寧な表現を使うのが普通です。例えば、見ず知らずの人に、いきなり「写真を撮ってください」とは言いません。
専属の写真屋さんになら、「こっちも写真撮ってください」と言えますけど。そうでなければ、なかなか、自分のためにしてくださいという「~てください」は使いにくいです。
誰に恩恵のある「~てください」なのかを考える時、「~ていただけませんか」のような表現に置き換えて考えてみるのもひとつの方法です。話し手に恩恵のある「~てください」であれば、置き換えても自然な表現ですが、そうでない場合、置き換えると、違和感のある感じになります。

※ ポイント2
韓国では、食堂などで、注文した料理が出てくる時、お店の人はお客さんに  맛있게 드세요 と言います。直訳すると「おいしく召し上がってください」となります。日本にはない言い方ですが、これも、相手を思いやる「ください」です。命令ではありません。ご注意ください。

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