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韓国の暮らし【食事・食べ物・お酒】

有名な「プデチゲ」チェーンのお店と言えばノルブです

「부대찌개(プデチゲ)」と言えば、「의정부(儀政府)」が元祖で有名ですが、そこまで行く時間がない人には「놀부부대찌개(ノルブプデチゲ)」がお勧めです。チェーン店なので、韓国中どこにでもありますし、味もしっかりしています。こんな看板が目印です。

この店は本当に有名で、あちこちにあるので、行こうと思えば、いつでもすぐ行けます。

「놀부(ノルブ)」は、もともと「부대찌개(プデチゲ)」の店だったのですが、今では、いろいろな系列のチェーン店を持っています。そして、この「놀부(ノルブ)」、新大久保に店を出したことがあります。でも、「부대찌개(プデチゲ)」ではなく「항아리갈비(ハンアリカルビ)」でした。항아리はキムチなどをつける甕で、この甕に特製ソースやえびや野菜などとともにつけた되지갈비を炭で焼いて食べます。日本人には「부대찌개(プデチゲ)」は辛くて食べられないと思ったのか、肉のほうが自信があるし、人気が出ると判断したのかわかりませんが、「놀부(ノルブ)」なのに、メニューに「부대찌개(プデチゲ)」がありませんでした。新大久保に「놀부(ノルブ)」がオープンすると聞いて、とても楽しみにしていたのに、がっかりでした。「항아리갈비(ハンアリカルビ)」は、味はまあまあでしたが、1年くらいで店はつぶれてしまいました。その場所は、「이태랑(李太郎)」という店になりました。10年前のお話です。


ところで、「놀부(ノルブ)」と名前は、昔話の「흥부 와 놀부(フンブとノルブ)」の「놀부(ノルブ)」です。韓国人なら誰でも知っている有名な物語です。

右がフンブで、左がノルブです。

物語を短く要約すると、昔々、あるところに、フンブとノルブという兄弟がいました。兄ノルブの家族と弟フンブの家族は、2人の両親といっしょに幸せに暮らしていました。しかし、そんなある日、両親は病気で亡くなってしまいました。すると、兄ノルブは弟フンブ家族を家から追い出してしまいました。子供の多い弟フンブは、お金に困り、兄に財産を分けてくれるように頼みましたが、けちで意地悪な兄ノルブは、弟を殴り、二度と来るなと言いました。そんな困った弟フンブの家に、春、ツバメがやってきました。しかし、よく見ると、一匹が足をけがしていました。優しいフンブは、ツバメの足を治してあげました。次の春、またツバメがやって来て、フンブの家の前に、ひょうたんの種を落としました。フンブは、それを大事に育てると、育ったひょうたんの中から財宝などが出てきて、たちまちお金持ちになりました。それを見た兄ノルブは、自分ももっと金持ちになろうと、見つけたツバメの足をわざと折り、そのあと治してやりました。そのツバメが翌春にやって来て、ノルブの家の前にひょうたんの種を落としました。ノルブは喜んでその種を育てました。しかし、大きくなったひょうたんからは、糞尿や鬼が出てきて、ノルブは散々な目にあいました。その後、兄ノルブは心を改め、弟フンブ家族と仲良く暮らしました。だいたいこんな話です。

これは、似たような話が日本にもありますよね。「こぶとりじいさん」ですね。日本では登場人物が「隣のおじいさん」ですが、韓国では「兄弟」になります。そんな文化の差はありますが、物語の「教訓」は同じです。

ですから、「ノルブ」という店の名前は、決していいイメージではないのに、「ノルブ」とつけました。不思議な名前です。ノルブのほうが金持ちのイメージがあるから、自分が金持ちになるぞと、そんなイメージでつけたのか? ノルブのわがままし放題なところから、お客さんにわがまま放題で食べてくださいという意味でつけたのか? よくわかりませんが、今では、この店のおかげで「ノルブ」のイメージがよくなっています。

また、最近になって、この物語も、いろいろ見直されています。兄が弟を家から追い出し、財産を分け与えなかったのは、むしろ正しいことじゃないかと言われるようになりました。長男が親から受け継いだ財産を、散在せずに守るのは当然の義務で、次男は、自分でなんとかすべきだ。親の残した財産などを当てにして、長男に甘えるべきではないというものです。

あっ、それから、「흥부부대찌개(フンブプデチゲ)」という店も何軒か見たことがありますが、「놀부부대찌개(ノルブプデチゲ)」とはまったく関係ありません。

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