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韓国語講座

漢字語の語頭のㄹ、ㄴ音の変化

漢字語の発音の規則


 

※ 語頭のㄹ(L)、ㄴ(N)音の変化

 

韓国語の漢字語の発音ですが、語頭に「ㄹ(L)」が来た時、

「ㄹ(L)」の音が脱落したり、「ㄴ(N)」に変わることがあります。

例えば、「来年」の「来」は、本来「래」です。

ですので「元来」は、「원래」です。発音は[월래]ですね。

ですが、「来年」のように、「ㄹ(L)」」が語頭に来ると、

「ㄹ(L)」の音が「ㄴ(N)」に変わって、「내년」となります。

 

あるいは、「李」さん、世界で1億人いると言われる「李」さんです。

本来は「리」です。北朝鮮では、「리」のままですが、韓国では「이」さんです。

「ㄹ(L)」の音が落ちます。

ただ、英語表記は、韓国でも「Lee」のままです。

 

語のはじめのㄹ(L)音の脱落は、17世紀ごろから民衆の間で、

自然にはじまったと言われていますが、

正式には、1933年、맞춤법(正書法)改定により、語のはじめのㄹ(L)は、

脱落するか、ㄴ(N)に変わると規定されました。

 

しかし、歴史的由来のある名字まで、強制的に発音を変えてしまうのはおかしい、

と考える人たちが裁判を起こし、2007年に最高裁で、名字に限り、

語頭のㄹ(L)音を認めるという判決が出ました。

 

そのため、数は少ないですが、語頭のㄹ(L)を復活した

리さんや、 류さんも、韓国にいます。

 

日本語でも、元々、語頭に「ら行」は来なかったと言われています。

語頭の「ら行」は発音しにくく、親しみにくいため、

名前をつける時も、以前は、語頭の「ら行」は避ける傾向がありました。

 

例えば、マクドナルドの「ドナルド」。

お店のキャラクターの「ドナルド」ですが、彼は、本来は「Ronald」です。

世界のどこへ行っても「Ronaldですが、日本でだけ「ドナルド」です。



これは、日本マクドナルドが、1971年にスタートする時、

日本では、「ロナルド」では親しめない、ということで、「ドナルド」にしたからです。

マクドナルドという名前も、日本人に発音しやすいように、

Mc Donald’sをマクドナルドにしています。

名前をつける際に、「英語の発音に近いように」とは、そもそも考えていませんでした。

 

ちなみに、マクドナルドは、韓国語では、「맥도날드」です。

「맥도날드」も「マクドナルド」も、どちらも、アメリカ人には意味不明です。

アメリカ人から見れば、五十歩百歩です。

 

そして、もうひとつ、「真っ赤なお鼻のトナカイさん」

というクリスマスの歌がありますよね。



元々は「Rudolph the Red-nosed Reindeer」という題名で、

サンタクロースのそりをひくトナカイの9頭目「ルドルフ」の歌ですが、

日本語では、「ルドルフ」という名前は出て来ません。

名前を入れると歌に合わなくなるから省略した、とも言われていますが、

「ルドルフ」では、日本の子供は親しめないですよね。

 

「ルドルフ」は、韓国では「루돌푸」です。

歌の題名は「루돌푸 사슴코」です。

「사슴」が「鹿」、「코」が「鼻」です。

 

日本では、昔は、「ら行」はじまりを、はっきり避けていました。

「ら行」はじまり、なくはなかったですが、外来語イメージが強く、

親しみやすい感じではありませんでした。

 

しかし、その『外来語イメージ』をうまく使ったのが、タカラです。

タカラが、バービー人形の日本版、「リカちゃん」人形を1967年に出しました。



お母さんが日本人、お父さんがアメリカ人というハーフの設定で、名前もカタカナです。



リカちゃんという名前は、当時としては、なかなかの冒険だったらしいのですが、

これが大ヒットしました。

これで、語頭に「ら行」が来る名前のイメージが、大きく変わり、

「おしゃれ」なイメージになりました。

今では、「れみ」とか「りな」とか、「ら行」はじまりの名前、普通にありますよね。

 

でも、やっぱり、「ら行」はじまりは、今でも、難しい部分があると思います。

例えば、2003年に、あさひ銀行と大和銀行が合併して「りそな銀行」となりました。



結構有名な命名会社に、たくさんお金払って、名前つけてもらったらしいですが、

「ら行」はじまりということもあって、当時、いろいろなことを言われましたが、

皆さん、どうでしょうか?

もう少し親しめる名前にすればよかったのでは、と思いませんか?

「ら行」はじまりの名前、今も、難しい部分、ありますよね。

 

韓国でも、「ㄹ(L)」ではじまる漢字語は、「ㄹ(L)」が落ちたり、

「ㄴ(N)に変わったりするんですが、なんか日本と似ていますよね。

 

そして、もうひとつ、韓国語の漢字語ですが、

「ㄴ(N)」ではじまる言葉も、「ㄴ(N)」が落ちることがあります。

こちらは数は少ないですが、例えば「女」という漢字語、本来の発音は「녀」です。

ですので、「男女」は、「남녀」です。

「男女間の友情」なら「남녀간의 우정」です。

しかし、「女」が語頭に来ると、例えば、「女子」は「여자」となります。

「ㄴ(N)」の音が落ちます。

「여자」で「女の人」という意味で、「男の人」は「男子(남자)」です。

 

このように、韓国語では「ㄹ(L)」だけでなく「ㄴ(N)」も、

音が脱落することがありますので、そのことを頭に入れて、漢字語の発音を覚えてください。

全部丸覚えでもいいのですけど、システムを理解しているほうが、覚えやすいと思います。

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