韓国では、学校内でのスマホの使用を巡って教育現場が大混乱です。
韓国の学校では、ケータイ電話は、毎朝、先生が預かるのが一般的です。
スマホを入れる、専用のケースがあります。
しかし、2021年11月に、国家人権委員会が、スマホを強制的に取り上げる行為は「通信の自由の侵害に当たる」という判断を下しました。そのため、今、韓国では、学校でのケータイ電話の使用を認めるべきか、認めるべきではないかが、社会的な問題となっています。韓国の国家人権委員会の判断は、国際人権協約の『子供の権利』に沿った判断で、国際的には妥当な判断のため、人権団体などは、この判断を大歓迎しています。
しかし、教員団体は、ケータイ電話の校内での使用の自由化には大反対しています。一方は大賛成、一方は大反対です。学校内での使用に対して大反対の理由については、説明の必要はないと思います。生徒たちが授業中に勝手に使うと、授業にならなくなりますし、ひどい場合には、隠し撮りや、あるいは、犯罪にまで結びつくケースがあるからです。
大賛成の人たちは、スマホを授業に積極的に活用し、また、使用に関しては、生徒たちの自立に任せるようにすればいいと言いますが、実際の現場では、そう簡単ではないようです。
そのため、この問題について、まずは、「生徒たちが自主的に話し合い、スマホの使用のルールを決めることから始める」、今のところは、そのような方向に進んでいるようです。
しかし、生徒たちの中でも賛成派と反対派がいて、なかなか意見がまとまらないようです。