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韓国の暮らし(10)【健康・性格・若者】

韓国の刺青事情を、韓国人視点で紹介します。

目次

韓国で刺青というのは、日本と同じで、元々いいイメージはありません。

韓国でも組織暴力団(やくざ)の代名詞でした。

しかし、最近は、タトゥーをした外国人も韓国にたくさん来るし、手首や腰のあたりに小さくおしゃれなタトゥーを入れる芸能人もいて、

若者を中心に、この10年くらいで刺青のイメージが大きく変わりました。

そのため、他人と違う、ちょっとかっこいいことをしたがる中高生たちの間に、おしゃれで刺青を入れる人が増えています。

おしゃれと言っても、刺青を入れるのは、何十万ウォンもするので、そのお金を作るため、問題を起こす中高生たちもいて、社会問題化しています。
韓国では、刺青は医療行為のため、本来、刺青を入れられるのは医者だけです。しかし、安く簡単に刺青を入れてくれる不法の業者がたくさんあって、中高生たちは、リスクの高い業者で刺青を入れています。警察は、そんな業者がたくさん摘発しているようですが、刺青業者がなくなるどころか、タトゥーを医療行為ではなく芸術行為として認めろとデモまで行われたりしました。

しかし、刺青は、一度入れると消せません。

友達に誘われて、あまり考えずに入れてしまい、後悔する人もいます。
教育現場で、刺青について、きちんと教えなければいけないとニュースなどで言っていますが、状況は変わっていないようです。

今では、大衆沐浴場(銭湯)へ行ってもスパへ行っても、けっこう見かけるようになりました。

韓国では、刺青をしていても、銭湯もスパもプールも問題なく入れます。

映画などでも、男性用サウナに全身刺青の組織暴力団(やくざ)が入って来たのを見て、一般の人たちが、怖くて慌ててサウナを出ていく場面がよくあります。

しかし、組織暴力団(やくざ)の場合は、他人を威圧する刺青です。

そのため、大衆沐浴場(銭湯)で、

全身刺青で他の客を威圧する行為をした場合、軽犯罪法で処罰できるようにしました。

しかし、実際は、なかなか逮捕は難しいため、全身刺青の組織暴力団(やくざ)は、大衆沐浴場(銭湯)への入場を自制するよう、警察が大衆沐浴場(銭湯)に張り紙などを貼って、呼びかけています。

組織暴力団の刺青かどうかは、全身の刺青か部分的な刺青かで区別します。

日本では、温泉でもスパでも、刺青を少しでもしている人は入場禁止ですよね。でも、観光で日本を訪れる外国人の中には、おしゃれで刺青をしている人も少なくありません。今や、韓国人にも、そのような若者が増えています。せっかく日本を楽しみに来た外国人を、がっかりさせるのは、とても残念なことだと思います。

日本も部分的な刺青はOKにしたほうがいいのではないか思いますが、どうでしょうか?

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