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韓国の暮らし【教育・学校】

一芸よりも多芸が求められます

韓国は大学進学率が高いです。2年制の大学まで含めると80%を越えます。

OECD国家中、どこが大学にたくさん行くか?
左から、韓国、カナダ、イギリス、アメリカ、OECD平均、ドイツ、イタリア、

OECDの資料では、韓国が断トツ1位の68%です。この68%という数字ですが、恐らく4年制の大学のみの数字です。同じように、日本の37%もそうだと思います。日本も短大まで含めると50%程度みたいですから。

韓国は、国民みんなが大卒です。大卒でないと社会に認められない、そんな風潮もありますし、何より、高卒と大卒では、初任給が違います。更に、そのあとの生涯年俸がぜんぜん違います。もちろん、同じ大卒でも、一流大卒か、そうでないかでも、ぜんぜん違います。ですので、皆、無理してでも大学を目指します。そのため、韓国の高校は、その後の生活をかけた戦場です。

国別 大学生の高校のイメージ
左から、韓国、中国、日本、アメリカ、
グラフの色は、緑が「いっしょに過ごす広場」、灰色が「取引する市場」、赤が「死活をかけた戦場」、

韓国と日本が対象的です。高校生活のイメージは、日本人にとっては「楽しい高校生活」という思い出が大部分のようですが、韓国人にとっては「人生をかけて勉強した、他人との競争の場」です。

韓国には、日本のような専門学校はありません。あるのは、4年制の大学と2年制の大学(専門大学)です。専門大学は、教養の勉強を省いて専門だけを重点的に勉強します。日本の短大のようですが、でも、看護とか機械とか、専門を重点的に勉強するので、その意味では日本の専門学校に近いです。でも、専門大学に行くのは、入試の試験の点数が足りなくて4年制の大学に行けなかった人たちで、はじめから専門大学を目指す人は、ほとんどいません。

また、美容師や調理師など、国家資格を目指す人は、大学とは別に학원(学院・塾)に行きます。

韓国では、正式の教育課程の学校、小学校や中学校、高校、大学を학교(学校)と言い、それ以外の教育機関を、すべて학원(学院・塾)と言います。塾も予備校もピアノ教室も自動車教習所も美容師の学校も、ぜんぶ학원(学院・塾)です。

最近は、大学出ても就職できないし、それなら高卒で公務員目指したほうがいいと、大学へ行かずに公務員試験の勉強をする人が増えてはいますが、それでも、やはり、韓国では大卒が大事です。大卒で、更に英語もできてコンピューターもできてと、ひとりで何でもできないとダメです。

日本だと、何かひとつできれば、それで認められるみたいですが、韓国では、それでは会社で認めてくれませんし、そもそも、いい会社に就職できません。日本には、多芸は無芸という諺がありますが、韓国には、そのような諺はありません。皆、多芸を目指しています。

そして、韓国では、皆が人より上を目指します。少しでも、いい履歴書、スペックの高い履歴書を目指します。そうでないと、いい会社にも入れませんし、いい会社に入れなければ、いい暮らしができません。日本だと、「人と同じ」が安心みたいですが、韓国では、それではダメです。

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