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韓国の暮らし【車・乗り物】

景気が悪くなると代理運転の運転手が増えます

日本では、景気が悪くなるとタクシー運転手が増える、という話を聞いたことがありますが、韓国では、景気が悪くなると、代理運転の運転手が増えます。韓国の代理運転は、運転免許証と携帯電話があれば、誰でも簡単にできますから、투잡족(Two Jab 族)や、会社を首になった人や、訳アリの人たちが、とても多い職業です。仕事がなく、お金がなくて困ったら、代理運転業者に登録すれば、その日からはじめられますが、代わりに、収入の一部を業者に納めなければなりません。しかし、景気が悪くなると、代理運転の利用者は減ります。そのため、代理運転の運転手同士の競争が激しくなります。代理運転を利用したいと思ったら、フリーコールに電話するか、携帯電話のアプリでコールします。すると、利用業者の運転手のスマホの地図上に、コールランプがつきます。コールランプに近い場所にいる運転手が、スマホを操作するのですが、これが、まず競争です。ランプがついたと同時にタッチしないとなりません。同じ業者に登録している運転手が、とても多いからです。

飲み屋街に、こんな人がいたら、まず、代理運転の運転手です。
そして、その後、現場にかけつけるのですが、代理運転を呼ぶ客の中には、長い時間待ちたくないと、2つ、3つの業者に連絡をして呼び出し、一番早く来た業者に任せるケースもあるため、ここでも競争です。しかも、そうやって、いくつかの業者を呼び出しておいて、その場で値切る人も少なくないそうです。値切られても、すぐにOKしないと、客を逃すので、しかたなく、即OKして、とにかく仕事を得るのが一般的だそうです。

でも、そうすると、代理運転業者への手数料や、ソウル市内へ戻るための経費などを除くと、ほとんど残らないのですが、それでも、他に仕事がないし、しかたなく続けている、そんな人たちが多くて、推計で、今、全国に、代理運転手が10万人から20万人いると言われています。

仕事は減ってるのに、数が増えています。代理運転は値切れるけどタクシーは値切れない、韓国では、これが常識になっています。そのため、距離によっては、タクシーより代理運転のほうが安くなり、仕事帰りにお酒を飲む予定がある時、わざわざ車で出勤するケースも少なくないようです。

韓国では、代理運転は、とてもポピュラーです。車があってお酒を飲む人は、みんな利用しています。日本の代理運転は、運転手が元の場所に戻れるように、二人一組で、代理運転の車の後ろを軽自動車がくっついて行って、帰りは軽自動車に二人で乗って戻って来ますが、韓国では、帰りは自力です。始発まで待つか、深夜バスがあれば深夜バスを利用します。

ただ、最近は、代理運転の運転手が、相乗りでソウル市内へ戻るタクシーがあるそうです。深夜のタクシーも、ソウルから郊外に客を乗せたら、ソウルへの帰りは、たいてい空車になります。空車で帰るよりは、少しでも収入があるほうがいいので、代理運転の運転手を割安で乗せるのだそうです。代理運転の運転手たちは、競争相手と相乗りしながらソウル市内へ戻り、また、明日は競争です。

そんな、代理運転の運転手のために、ソウル市では、あちこちに待機所を作りました。


お茶が飲めて携帯電話の充電もできます。代理運転の運転手にとっては、ありがたい場所ですよね。代理運転の運転手たちは、とても大変なのですが、業者は儲かっているそうです。韓国では、いつもそうなんですけど。

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